クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

失せ物

2012-04-27 18:33:20 | 管理人の挨拶
奥様は昨日夕方から家の中をごそごそ。かばんをひっくり返したり、コートやズボンのポケットをひっくり返したり、テーブルの上の手紙の山をひっくり返したり。運転免許証が見つからないんだって。

いつも入れているお財布のサイドのカード入れを何回も探すがない。時々畑に行く時お財布を持たないで免許証だけをポケットに入れて運転することもあるのでひょっとして畑? とにかくいつから無いのか、どこで失くしたのか全然記憶にない。これが認知症の始まりかなんて思ってしまう。

「運転免許証の再交付」 は電車を2回も乗り換えて2時間近くかかる運転免許試験場に行かなければならないこと、3600円かかること、写真も取らなくてはいけないことなどを警察に電話して教えてもらったり。

探すのを諦めた夜9時、出てきたんです。意外なところから。

奥様は病気になってからカバンやお財布から物を取り出すのが苦手。もたもたしてしまうので、病院に行く時は、診察券、特定疾患のカード、健康保険証をまとめて透明の小さなビニールの袋に入れて、受付で袋ごと出すようにしている。
二日前にクリニックを受診した時も同じ。
その健康保険証の後ろにぴったり免許証が張り付いていたのです。はがす時ちょっと力がいるくらいぴったり。まったく同じサイズ。透明のビニール袋の外からじゃわからないよね。


クリニック受診

2012-04-25 20:03:17 | 管理人の挨拶
昨日奥様は2か月に1回のクリニック受診。

診察室に入る時 「よろしくお願いします」 と言いながら先生の前の椅子に座ると先生「調子よさそうだね、声の感じでわかるよ・・」。 奥様 「?・・相変わらずです。午前中はなかなか薬が効かなくて・・・もたもた、のろのろです」
先生 「動ければいいじゃない。しばらくは最小の薬の量で行きましょう」 と言われて終わり。

先生の方針は ‘薬は日常生活動作が充分可能なできる限り少ない量で’。
先生が書かれたパーキンソン病に関する本にも「ドーパはその効果がとても良い代わりに、副作用も多い。劇的な効果が得られ患者さんは喜ばれるが、長い間服用していると厄介な問題がでてくる可能性が高いようだ。したがって、特に、ドーパはできるだけ少量にしておきたい。たとえパーキンソン病の症状が片側に少し残っていたとしても、普段のリハビリテーションや工夫で日常生活動作が充分できるときは、そのお薬の量で治療されるのが最良と思う」 と書かれていた。

先生はまた 「パーキンソン病の患者さんは、いつも自分の病気が発病した当時、あるいはそれ以前の健康な自分を基準としているようです。健康な方でも5年10年もたつと加齢による影響が出てきます。体力も衰えてきます。加齢による体力の衰えや変化を、パーキンソン病が進行したのだと思い込んでしまう患者さんが多いように思う。」と書かれていた。
奥様も思い当たることあり。

最後に先生、「これ以上体重が増えないように。痩せていた方が身体の動きがいいから。これはパーキンソン病じゃなくても言えること!」
奥様は耳が痛い。 

法事

2012-04-21 18:12:56 | 管理人の挨拶
奥様は久しぶりに黒い服を着てお出かけ。
親戚の法事出席。
家に一人でいると身体の動きが悪く、もたもた、のろのろの動作だが、人前に出ると不思議と動きがよくなる。不思議な病気。
外から見るとちょっと動きがスローなだけで、病気とは思われないだろう。しかし、内面は微妙なバランスを取らんなくてはいけないせいか足に力が入るし、上半身にカチカチ感あり。
久しぶりに会った人から、「体調どう?」 とか 「元気そうね?」 と言われるが「そうでも無くて・・・・・」と体調の違和感を説明しようと思うが、持ち前の口下手、説明してもわかってもらえないだろうと思い、「まあ、なんとかやっています」と返答。

それでも今日一日、薬の効き具合も良く、みなさんと同じようにお付き合い出来たので、何か自分にご褒美を上げたい気持ちだって。

音波電動歯ブラシ

2012-04-18 18:04:31 | 管理人の挨拶
奥様はついに‘音波電動歯ブラシ’を購入!
今までも電動歯ブラシを使っていたが、もう一つすっきり磨けない。手の細かい動きが出来にくいみたい。
コマーシャルの宣伝文句によると、‘音波電動歯ブラシ’は歯に当てているだけで磨けるし、歯ぐきも健康になるという。楽しみ!

スナップエンドウ

2012-04-16 19:41:21 | 管理人の挨拶
奥様は畑へ。
寒い冬を乗り越えて何とかスナップエンドウが育っていた。
でもかわいそうなほど貧相。隣の畑のエンドウ(写真上部)の青々と勢い良く伸びているのと比べても明らか。作物は作る人に似るのかななんて思ってしまう。よく考えると2年ほど前かな、豆類を植えていたせいかもしれない。連作障害!
それでも棒を立て棒に巻きつくように紐で誘導してあげた。途中しゃがんで作業をしていたら玉ねぎを植えている畝(写真手前)の上に尻もちをついてしまい、これまたかわいそうなほど貧相なタマネギの苗を踏み倒してしまったハプニングも。
そう、奥様は最近、しゃがみ込むとバランスを崩して尻もちをついてしまうことがある。これって病気のせい?加齢のせい?

痛み

2012-04-13 19:58:15 | 管理人の挨拶
奥様はここのところ腰痛で苦しんでいる。おじぎが出来ない、前屈が出来ない、ズボンの上げ下ろしが困難、立ったり座ったりの折痛みが走る・・・・お花見で遊び過ぎか。

昨日リハビリデイサービスに行くが、出来る範囲でトレーニング。
リハビリで一緒の Nさん、70代の細身の女性、片足が不自由だがいつも真面目に黙々とトレーニング。痛いとも疲れたとも言われない。
奥様は 「痛みはあるのですか?」 と聞くと 「左肩が痛いけど、‘痛い’って言ってもどうしようもないし・・」と。奥様が「痛いとどんどん悪い方に悪い方に、極端に言うと‘癌ではないかしら’なんて思わないんですか?」 と聞くと 「それは考えるけど、すぐ、‘なるようにしかならない’ から痛いなんて言わない。言ったってしょうがないもの。だから私が痛いとか気分が悪いと言う時は限界ぎりぎりになった時なので、家族にもっと早く訴えるように怒られるの」。その我慢強さに敬服!

 今朝、奥様がごみを出しに行った時、近所の病気のことを知っているNさんに出会う。奥様は 「ここのところ腰が痛くて! 病気のせいかしら」 と愚痴をこぼすとNさん、「私も痛い時は同じ症状だった。腰痛体操をやったら痛みは出なくなった。病気のせいじゃないわよ」 と言われる。いつでも病気のことが頭から離れない奥様に、Nさん、笑いながら 「みんな歳取ってきたら経験すること!」 と言って腰痛体操を教えてくれる。

午後、予約していた整体へ。
整体の先生に腰の痛みを訴えると、「桜が咲くころは寒暖の差が激しいからじゃない。寒いとぎゅっと筋肉が縮まりあなたの場合左の骨盤が上がり・・・・」 と説明されて納得。「痛みを感じたらギュッと力を入れて止めるのでなく、同じ動作を息を吐きながら少しづつ伸ばしていくことをやり直してみたら」 とアドバイスされる。温めることも。


バス旅行で

2012-04-11 19:30:04 | 管理人の挨拶
奥様は、先日参加したお花見バス旅行で合った Hさんご夫婦のことが忘れられない。
70歳過ぎのH氏、姿勢保持が難しく、やたらと左に傾いてしまう。身体も固まりがち。公園内は借りた車いすで散策されたが、バスの乗り降りなどは男性介助者の力が必要な感じ。
奥様は、いつも脇で介助されている細身のH氏の奥様(H婦人)が5~10年前の自分とダブって見えてしまう。
H婦人に「夜眠っていますか? トイレに起こされているのでは? トイレ介助の後ご主人は又すぐ眠れるけど、介助する側は目がさえてしまわない? 」などなど聞くと「そうです」と。あのつらさが思い出される。デイサービスを大いに利用すること。共倒れにならないように一人でがんばりすぎないようになど、アドバイスしたいことがいっぱい。

H氏、椅子から立ち上がられたので奥様とH婦人で両脇から抱えてちょっとお散歩。だがなかなか足が前に出ない。奥様は以前の旦那様の介助を思い出してH氏を左右に揺さぶって少しづつ腰を伸ばすようにゆすり上げ、そーれ!と片足を前に出してあげると動き出した。H婦人ちょっと感心した様子。でもこのやり方、力がいるんだよね。

H婦人、くれぐれも奥様の二の舞をされませんように!


お花見・スケッチ

2012-04-09 20:45:32 | 管理人の挨拶
晴天、暖か、微風、満開・・・絶好のお花見日和。
リハビリデイサービスの日なのに奥様は車でお出かけ。リハビリはさぼったみたい。リハビリで一緒の80歳過ぎの小柄な婦人 Tさんと一緒。

Tさん、スケッチ教室に30年近く通っていらして、何回か外国までスケッチ旅行にいらしたこともあるベテラン。5年前背骨の圧迫骨折をされてから重いものを持ったり長い距離を歩くことが出来なくなってスケッチに行けなくなったという。

何でもやりたがりの奥様、スケッチも一度やりたいと思っていた。話はすぐまとまり二人でお出かけ。車で20分もかからない小さなお寺の境内。本堂をバックにしだれ桜を描く。
初めての体験。Tさんからところどころ教えてもらいながら、3時間余り。小学生の写生会に参加している気持ち。出来栄えは・・・人様に見せられたものではないが、奥様は最初だものこんなものだろうと自己満足。指導してくれたTさんはただ 「いろいろ描いていけば上手になっていくわよ」 の一言。

最後に Tさんが 「すごくいいお花見になったわ!」と言われる。確かにゆっくり一本の桜の花を見続けるって贅沢なお花見。