クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

薬の管理

2007-08-30 19:53:02 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

午後2時に飲む薬があるのに、2時半を過ぎても看護婦さんが薬を持ってこない。
スタッフに連絡すると、しばらくして部屋に看護婦さんが来訪。遅くなった侘びを言いながら、だんな様に薬を飲ませる。
がちがち状態のだんな様、なかなか薬が飲めない。水を口に含ませても、上手に喉のほうに送り込めない。「ごっくんしてください!」 とか 「口開けてー」 と言って飲めたかどうか確かめたり。四苦八苦。

だんな様が家にいた時は奥様がいつも薬の管理をしていた。一日7回の服用、時間も気になるし、飲ませるときの大変さも毎度毎度。
それから開放されただけでも奥様のストレスはすごく少なくなったんだって。

猛暑

2007-08-27 15:55:49 | 管理人の挨拶
35度、36度、と記録的な暑さを記録したこの夏。やっと涼しくなりそうな気配がしてきた。

奥様は、だんな様の施設でケアマネージャーと雑談している折、
「本当に助かっています。今年のこの暑さの中、もしまだ家で主人を介護していたら、完全に私はヒステリー状態になっていたでしょう。新聞沙汰になっていたかも・・・」

新聞沙汰? 老人虐待のこと? 殺人? 奥様は笑いながら言っていたが、恐ろしいこと。
今日の新聞にも 『認知症の母、殺害容疑 53歳娘逮捕』 という記事が載っていた。他人事ではないんだって。

納涼祭

2007-08-26 20:03:50 | 管理人の挨拶
奥様はいつもの通り昼前にだんな様の施設へ。
暗くなっても帰ってこないと思ったら、施設の納涼祭が夕方4時からあって、参加してきたんだって。

手作りのちょうちんや行灯風のもので飾り付けられた食堂に、焼き鳥や焼きそば、たこ焼き、おそうめん、おつまみなどの屋台ができ、バックミュージックも盆踊り音頭、すっかりお祭りの雰囲気。
いつもは紺色のポロシャツ姿のスタッフも浴衣やジンベイ、ハッピ姿。看護師さんも浴衣で薬を配っていた。若い女のスタッフたちはいつも以上に華やいで楽しそう。
出し物も南京玉簾やかっぽれ、和太鼓とにぎやか。
今日ばかりはむっつりしがちのお年の方も顔がほころんでいたんだって。

病院受診

2007-08-23 19:24:34 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のかかっている病院へ。
ここ3ヶ月ほど、患者本人のだんな様は行かないで奥様だけ。
お薬は変わらないし、だんな様が一緒の時でも話すのは奥様だけで、だんな様は車椅子に座っているだけだから。

奥様がだんな様の近況を手短に話す。
「車椅子とベットの生活で、体の機能が落ちています・・・・」
すると先生は、
「障害者用プールに連れて行って水の中を歩かせたら・・・」

だんな様を奥様一人でプールに連れ出すなんて考えられないこと。第一水着に着替えさせるなんて大変な労力がいるのに。

6週間に1回の病院受診、また本人を連れてこないから、現状をわかってもらえないのは仕方がないが、ちょっと的外れな先生の応答。
つい「先生はいいなー。薬の処方だけすればいいから・・・・。介護する身に一度なってみて・・・・」って言いたくなったが、グーとこらえて 「ありがとうございました」 て言って帰ってきたんだって。

施設で 7

2007-08-21 20:32:52 | 管理人の挨拶
だんな様が入居している施設の同じ階で、最近亡くなられた方がいる。

奥様はかなり前から、食堂でスタッフから 「○○さーん、起きて!」「○○さーん、食べてー!」とスタッフからよく声がかかり、全面的に全介助されていたおばあちゃまが気になっていた。最近食堂にも現れず、自分の部屋で寝てばかり。看護師さんや家族の方の出入りが多いと思っていた。
一昨日、奥様がドアの開いた部屋をのぞくと、ベットの上に寝具がなく、ひっそりとしていた。居合わせたスッタッフに聞くと、前日昼間、日勤のスッタッフたちに看取られながら、静かに眠るように部屋で亡くなられたとのこと。90歳を超えていられて、医者からは大往生といわれたとのこと。
奥様もつい 「幸せな最後だったんですね」 と言ってしまったんだって。

人生最後、どんな生き様になるか気になりだした奥様、病院で点滴やらなにやら管だらけ、がちゃがちゃした音の中で苦しんで死ぬのはいやだなと思っている。

亡くなられたおばあちゃま、一週間ほど前まで食事を口から摂られ、終末ケアに経験のあるスッタッフに丁寧に世話を受け、自分の部屋で眠るように息を引き取られたなんていいな。自宅で最後を迎えるのもいいかもしれないが、経験がない家族は、大変な体力と覚悟を必要とし、おろおろさせるに違いない。介護施設での最後も悪くない。

支部だより

2007-08-16 20:04:51 | 管理人の挨拶
全国パーキンソン病友の会の支部だよりが届く。
6月、名古屋で行われた全国大会の記事の中で奥様が印象に残った文章。

『“心の持ち方”が病状やその進行に影響を与えるということがパネラーの共通認識であることが確認され、心を社会に開き、好奇心を失わず、前向きに過ごすことが大切であると結論されました。』

確かにそうである。でも奥様に言わせると、薬が切れて、動けなくなるどころか、がちがちに筋肉が硬直して(ジストニア)顔つきも変わってしまう状態に一日何回もさらされると、前向きに生きるようになんていってられないんだって。そばで介護する人でもそう思うのだから、患者さんはもっとだろう。

会員の近況報告の中で、「調子のよいときは、軽快な動作ができるが、悪い時は停電になった時のように体が動かなく困っています」 とか 「日内変動がつらいです。薬の副作用で頭がボーットとしている時が多く、思考力もストップし・・・・・・」 「薬がうまく効けば少しは歩けるから、突然の立ち上がり歩行があるので、見守り介助も必須です。転んでケガをすることも度々です。」 などなど。

だんな様だけでなく、皆さん大変そう。

施設での昼食

2007-08-15 19:25:26 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

献立表に 「生うに」 と書いてあったので興味津々。
食堂に行くと本当に生うにが。うにの殻の上に青シソを乗せ
その上にうにがこんもり。さっそく“うにご飯”。
ほかに紅鮭の西京焼き、冬瓜の煮物、吸い物、香の物、キウイー。

「おいしい食事」を謳っている施設だけあって、食事内容がいいようだ。
一日1700円の予算でよくできると感心。
いつも奥様は見ているだけだが。