神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

青空の青い光

2009-04-15 18:30:50 | Weblog
昨日の夜はすごい雨で、雨粒が窓を叩く音がうるさいくらいだったのですが、今朝は気持ちよく晴れ上がった快晴でした。

空の青さがものすごくきれいで、見上げるとどこまでもどこまでも、無限の宇宙まで見渡せそうなくらい。スカイブルーよりも、もっと深いブルーです。

ところで、ブルーな気分といえば鬱っぽい気分のことを指したり、寒色系といって寒々としたイメージがあるわけですが、快晴の青空を見上げてもブルーな気分にはなりませんよね。

これはいったいどうしてでしょうか?

見上げるという行為のせいでしょうか。言われてみれば、深い青の海を見下ろすと鬱っぽい気分になりますかね。

それとも、光のせいでしょうか。空が青いときは太陽が出ているので、光に溢れていますよね。そうすると、青い空が気持ちがいいのは空の青さそのものではなく、明るさのせいなんでしょうか?

そういえば、色は光の波長によって決まります。青く見えるモノは、ヒトが青と認識する波長の光を発しているか、もしくは反射しているのです。

しかし、青空が青い色(というか、散乱された光)を反射しているって、実感無いですよね。夕焼けだと、赤い色を反射しているのが納得できるんですが。これは、昼間の太陽からは強い白色光が放射されているので、青空からの反射は無視できるくらい小さいということだと思いますが、知識として知っているのと、腑に落ちるってのは、ちょっと違うようで……。

もしかして、太陽からの直接光をさえぎるくらい長い煙突を立てて青空へ向け、下に白い画用紙を置いたら、青空の色を写すことができるんでしょうか?

昔、5階建てのアパートの集合煙突を下からのぞいたことがあります。かくれんぼか何かで、アパートの基礎の下まで潜っていったのです。

高さが20センチか30センチくらいの隙間の向こうに、明るい光が見えました。息苦しさと、このまま出られなくなるのではないかという恐怖を抱え、光の下まで行って見上げると、キレイな青い空が見えました。

そのときの煤の匂いと、煙突の向こうに見えた青空は、はっきりと記憶に残っているんですけど、煙突の下に漏れてきた光は青くはなかったような気がするなぁ。


[SF] ラヴィン・ザ・キューブ

2009-04-13 22:42:14 | SF
『ラヴィン・ザ・キューブ』 森 深紅 (角川春樹事務所)




第9回小松左京賞受賞作品。これまでの受賞作品とは違い、ソフトカバーでの出版なので、見つけるのに手間取った。(笑)

うーん。これはちょっと痛い小説。
痛いといっても、痛いニュース系のイタさではなくて、技術者としてのツボをチクチクされる感じ。
主人公は正論を振りかざす工程管理のスーパウーマンなわけだが……。
まぁ、わかるよ。その通りだよ。でも現場にもいろいろあってだなぁ。
とか、言いたくなるわけですよ。現場の人間としては(笑)
そんなこんなで、前半は居心地の悪い気分で読んでいた。

で、結局、アンドロイド造りとしてはどうなのさというと。
これはアンドロイドを作る小説ではないね。ボディの話は出てくるが、ブレインの話がほとんど出てこない。
ブレインが無いアンドロイドなんて、作中にも出てくるが、まさにラブドールじゃん。
というか、佐原の執着心なんか、明らかにフィギュア職人気質なんじゃないの。あれはエンジニア気質じゃないよ、たぶん。

工業デザインの話も出てくるが、いわゆる工業デザインとか機能美っていうのも、アンドロイドには似合わないと思う。
ホモ・サピエンスの造型が機能美なわけ無いじゃん。いや、そうも断言できないか。
しかし、著者は、たとえば戦闘機の機能美とかを理解できないのではないか。

さらに、セクサロイドに関する言及が酷い。
いや、女性ならではの嫌悪感があるのはいいんだけど、セクサロイドがどんなに難しいか、わかってないだろ。
セクサロイドに必要な機能といえば……あんまり詳しく言及するとヘンタイ扱いされるからやめておくが、アンドロイドの最高峰はセクサロイドに決まっておろうが!

ラストの決め台詞であろう部分もなんとなく納得がいかない。

結局、正しいことは書いてあるし、文章も悪くないし、作り上げることの意味への言及のあたりは感動する人もいるかもしれない。
しかし、オレ個人にはまったく響いてこない作品でした。

まぁ、アンドロイドに対する興味の方向とか、親との関係性とか、政治的信条とか、倫理観とか、すべての面での基本スタンスが違いすぎるように感じる。きっとこの人(著者)とは話が合わないと思うよ。

桜の盛りは短いですな

2009-04-12 21:39:22 | Weblog
先週の日曜日は、まだ蕾が多く、木によっては三分咲きくらいだったのに、一週間ですっかり散り始めました。根川緑道もめっきり人気が無くなって、静かな気配が戻ってきています。

散った花びらが川面に浮いて、写真のあたりは薄ピンクの花びらの川になってしまっています。こういうのもまた風情があります。

人によっては、こんな葉と花がある桜が好きという人もいるようですが、やはり、枝の上に桜色の雲を乗せたような満開の桜がいいですよね。

時期でいうと、この前の火曜日くらい。でも、平日だし、通勤途中の桜を見上げるくらいでした。

しかし、オレの住んでいる町では、今日がさくら祭りだったんですよ。桜が散るのが早いのか、祭りの日程が遅いのか(笑)

やっぱり、桜の見ごろにも、奇跡の一日とか、奇跡の一時間とかがあるのでしょうか。日蝕や流星雨なんかはきっちりと予測がつくんですが、気象や生命はカオスですから、予測は難しいですね。

まぁ、今期負け無しのセレッソも、そろそろ終わりだぜ!
来週は最期の花を散らしてやるぜ!

あ、……札幌だと桜はこれからだった。


[コンサ] 富山 1-1 札幌

2009-04-12 18:11:31 | コンサ
J2第7節:コンサドーレ札幌 1-1 カターレ富山 @スカパー


前半、キリノのゴールで先制。裏へ抜ける動きからディフェンダーを振り切り、キーパーもかわしてのシュート。これぞキリノの真骨頂というべきだろう。

その後も上里のシュートをキーパーが弾いたところに岡本がシュートなど、チャンスがあったが決めきれず。

後半はうって変わって、ラストパスの精度を欠き、チャンスらしいチャンスといえば上里のフリーキックぐらい。
ことごとくブレーキになっていた宮澤に変わって石井が入るも、シュートも打てずにイエローカード。何にしに入ったんだ?
嫌な予感がする中、残り1分でコーナーキックから失点。もはや札幌ドーム名物、どこかで見た光景。

先週までの試合で見られた、チャレンジしすぎてカバーがいないとか、マイボールになった瞬間に全員の足が止まって動き出しが無いという問題はある程度解消されたものの、やはりゴールを奪う形が見えない。

ゴールシーンを見ればわかるように、キリノのスピードを生かすためには、相手のディフェンスライン上で常に裏を狙う動きをさせるべき。守備面ではバックパスのチェイスだけで、中盤の位置まで下がってボールを追う必要は無い。2トップを組む宮澤があんな感じだし、クライトンが戻ってくれば1トップなのだから、ディフェンシブ・フォワードのままじゃシュートを打てるのはセットプレーぐらいになっちゃうぞ。まじで。

宮澤もずーっといいところ無し。フォワードに何が必要なのか、宮澤本人が気付かないと意味がない。もともと素質はあるし、1トップ2シャドウみたいな形なら、安定したポストプレーが生きるのだろうが、この布陣では細かいポストプレーは相手ボールになるだけ。

石崎監督はこのまま4バックを続けるのだろうか?
それなら、なぜ池内を残さなかったのだ、坪内を採らなかったのだ。
このメンツなら、3バックの方がメンバーが充実するし、トップ下を置いても2トップにできる。このままでは攻め手がまったくない。なにか大きく動かないと、このまま復活の兆しなくずるずる行きそうだ。

話題は変わるが、今日一番気になったのが、コンサの選手、芝生に足とられて転びすぎじゃないか。毎日じゃないけど、この芝で練習してるんだろ。なんで初体験の富山の選手よりすべって転んでるんだ? 足腰弱いのか?
石崎監督ってフィジカル重視なんだろ。ちゃんと鍛えろよ。
藤田の線の細さもなんとかしてくれ。

今日のよかったマーク:
(よ) キリノ、岡本、チョウ
今日のこまったマーク:
(こ) 宮澤、砂川、石井

風呂上りにはビールだ

2009-04-11 22:58:53 | Weblog
ゆっくりと風呂につかる。入浴剤を入れて、雑誌を持ち込み、半身浴。
今日はトマス・M・ディッシュの短編を読む。

風呂上りにはビールだ。
入浴剤に合わせて、ラズベリーの香りにはレッドボック。りんごの香りにはアップルボック。フルーツフレイバーのホワイトビール。ベルギー産。

ちなみに、どちらも投売り品(笑)

あぁ、久しぶりに優雅な週末だ。これで明日、コンサドーレが勝ってくれれば言うことは無い。



時計を買い換えたい

2009-04-11 19:40:36 | Weblog
時計が壊れた。
壊れないはずのG-Shockなのに壊れた。

時計の機能は問題ないのだけれど、ベルトのピンが抜けて外れてしまったのだ。
しかも、ここ2、3週間のうちに、古い方(MT-G 900)と新しい方(MR-G 2100)の両方ともだ。

新しい方が壊れたのは会社だったので、一生懸命探したらピンが見つかった。復旧して、ピンが抜けないように穴をセメダインで埋めてある。
古い方は駅で急に外れて、腕から抜け落ちてホームから線路へ転がり落ちそうになったくらいなので、ピンなんて見つかりません。

まあ、新しいといっても買ったのは3、4年前なので、二次電池がヘタっているのか、暗いところに置いておくとすぐに電池切れする(笑)
困ったことに、袖の長いコートを着てると、コートの下に隠れたままなので、電池切れしてるくらい。

外装も傷だらけなので、この際買い換えようと思って価格.comでMR-Gを見たら、24万とか出てて驚いた。桁違うし!

MRG 2100の現行バージョンでも6万代。俺のMR-Gってビックカメラで3万ぐらいだったと思うんだけど、勘違いか?

デザインもMR-Gの安めのラインとかMT-Gに気にいったものがない。この際、24万のMR-G 8000買っちゃう?
いやでも、そんなに時計マニアじゃないし……。

桜吹雪のつむじ風

2009-04-10 21:49:38 | Weblog
今日は風が強かったですね。

満開の桜から花びらが、まさしく吹雪のように飛び散っていきます。
散った花びらも舞い上げられて、桜の地吹雪状態。

建物と建物の間で、つむじ風が桜の花びらを人の背の高さぐらいまで巻き上げるのを見てしまいました。

ビジンダーとか、怪人桜男とかが花びらの中から出てきそうで、ちょっとわくわくしました。

おしまい。

[SF] S-Fマガジン 2009年4月号

2009-04-09 22:45:09 | SF
『S-Fマガジン 2009年4月号』 (早川書房)

「ベストSF2008」上位作家競作。
『SFが読みたい! 2009年版 』との連動企画。
幻の貴志祐介SFコンテスト応募作品が読めます。
小説掲載だけで特に記事はないけど、小説が読みたいので、ぜんぜん問題ありません。

他に、アメリカで発売された日本SF翻訳レーベル<HAIKASORU>の記事など。
<HAIKASORU>は「高い城の男」の日本語読みというから、High Castleってこと?
映画『クローバー・フィールド』の<HAKAISHA>ってサブタイトルに似てるけど、あれは日本限定だったんだっけ。

ちなみに、英訳されたのは、小川一水『時砂の王』、野尻抱介『太陽の簒奪者』、乙一『Zoo』、桜坂洋『All You Need is Kill』。まぁ、どれも日本的といえば日本的なのかね。

実は矢野徹『折り紙宇宙船の伝説』が読みたくて『SPECULATIVE JAPAN』も持っているんだけど、1ページも読んでません(笑)

SFって非常識なことが書いてあることが多いので、英語的慣用句なのか、直訳していいのかわからなくてまったく読めないのです。It rains cats and dogs って、SFとかファンタジーだと、土砂降りじゃなくてリアルに犬猫降るし(笑)



『夜の記憶』 岸祐介(貴志祐介)
 ○:さすがに肩に力が入っている感じがする。もうひとひねりを期待してしまう。

『無限分割』 ロバート・チャールズ・ウィルスン
 ◎:途中でオチは見えてる……かと思えば、そこまで行くか。

『よろこびの飛行』 レ×・ブラ×ドベ×(ジョン・スラデック)
 △:オチが良くわかりません。そのままの解釈でいいの?

『ひな菊』 高野史緒
 ○:ちょっとずれた世界っていうのは、読んでて居心地が悪くて良いです。

『精を放つ樹木』 平山瑞穂
 △:これって読み切り? オチが無いんですけど。

『都市彗星のサエ』 小川一水
 ○:15歳くらいで読んだら、すごいドキドキしたと思うけど、今読んでも、共感というより、がんばれよという気分になってしまう。いや、無謀すぎ。タイトルは元ネタあるのか?


[SF] S-Fマガジン 2009年3月号

2009-04-09 22:15:16 | SF
『S-Fマガジン 2009年3月号』 (早川書房)


すっかり周回遅れだが、忘れないために書いておく。

2008年度英米SF受賞作特集。

ヒューゴー賞ノヴェレット部門が5位までS-Fマガジン掲載(本号含む)というのはさすが。
ショートストーリー部門でもがんばれ(笑)

ノヴェレット部門のダブルクラウンはテッド・チャンの『商人と錬金術師の門』。
SF的奇想というよりは、寓話なんだけど、まぁ順当といえば順当か。

ヒューゴー賞ノヴェル部門コニー・ウィリスは組織票なんじゃね?
あれってそんなにおもしろかったっけ。S-Fマガジン読者賞も受賞してるから、オレの感覚がおかしいのかな。

ヒューゴー賞長編部門のマイケル・シェイボンの作品は新潮社刊行予定だそうだ。油断すると見逃しそう。

他にマイクル・クライトン追悼記事が。
5月号はバリントン・J・ベイリーの追悼特集だし、SF作家死にすぎなんじゃね。
伊藤計劃追悼特集はいつやんの?

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『暗黒整数』 グレッグ・イーガン
 ○:『ルミナス』の続編なんだけど……それだけ。

『受け継ぐ者』 エリザ ベス・ベア
 ◎:物悲しいイメージと未来への希望が折り重なったイメージがいい。

『フィニステラ』 デイヴィッド・モールズ
 ○:訳のせいか、原文のせいか、なんだか読みずらい気がした。人間による生態系破壊のデフォルメなのか。

『依頼人(後篇)』 蘇部健一
 △:感想は2月号のエントリに書いた

『シズル・ザ・リッパー』 菅浩江
 ○:自傷ファッションの話。自分がどう見せたいのか vs 他人にどう見えるか。
   ファッションは個性というより、共通文化じゃねーの、と思うファッション音痴→オレ

天地が引っくり返る

2009-04-09 21:38:57 | Weblog
いやまぁ、天地といっても、本の天地。
要するに、本の上下が引っくり返るという話。

電車通勤中によく本を読んでいる。乗換えがあるので、一度カバンに本をしまい、また取り出す。
そうすると……、上下が引っくり返っているのだ。

無地のカバーをかけていることが多いので、開いて初めて逆さまだとわかる。ちょっと恥ずかしい。

なんでこうなるんだろうと思って、ちょっと考えた。どうやら、物を取るときにヘンなクセがあるようだ。

一番わかりやすいのは、カード状のものを水平なスロットへ挿入する場合。
挿入する場合、カードを持つ手の親指の方が上にある。一方、取り出すときは、親指が下だ。
説明、わかりますかね?

これがカバンに本をしまうときにも発生しているらしい。カバンにしまう場合、右手で持った本を、親指が上(もしくは外側)になるように掴んでカバンに入れる。つまり、ここで引っくり返る。カバンから取り出す場合、親指が下(もしくは内側)になるように掴んで取り出す。ここでは引っくり返らない。

そして、本を開くと上下逆さま。

……フリスク舐めなきゃ。
しゃーぷんずゆーあっぷ!(゜∀゜)