神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] S-Fマガジン 2009年4月号

2009-04-09 22:45:09 | SF
『S-Fマガジン 2009年4月号』 (早川書房)

「ベストSF2008」上位作家競作。
『SFが読みたい! 2009年版 』との連動企画。
幻の貴志祐介SFコンテスト応募作品が読めます。
小説掲載だけで特に記事はないけど、小説が読みたいので、ぜんぜん問題ありません。

他に、アメリカで発売された日本SF翻訳レーベル<HAIKASORU>の記事など。
<HAIKASORU>は「高い城の男」の日本語読みというから、High Castleってこと?
映画『クローバー・フィールド』の<HAKAISHA>ってサブタイトルに似てるけど、あれは日本限定だったんだっけ。

ちなみに、英訳されたのは、小川一水『時砂の王』、野尻抱介『太陽の簒奪者』、乙一『Zoo』、桜坂洋『All You Need is Kill』。まぁ、どれも日本的といえば日本的なのかね。

実は矢野徹『折り紙宇宙船の伝説』が読みたくて『SPECULATIVE JAPAN』も持っているんだけど、1ページも読んでません(笑)

SFって非常識なことが書いてあることが多いので、英語的慣用句なのか、直訳していいのかわからなくてまったく読めないのです。It rains cats and dogs って、SFとかファンタジーだと、土砂降りじゃなくてリアルに犬猫降るし(笑)



『夜の記憶』 岸祐介(貴志祐介)
 ○:さすがに肩に力が入っている感じがする。もうひとひねりを期待してしまう。

『無限分割』 ロバート・チャールズ・ウィルスン
 ◎:途中でオチは見えてる……かと思えば、そこまで行くか。

『よろこびの飛行』 レ×・ブラ×ドベ×(ジョン・スラデック)
 △:オチが良くわかりません。そのままの解釈でいいの?

『ひな菊』 高野史緒
 ○:ちょっとずれた世界っていうのは、読んでて居心地が悪くて良いです。

『精を放つ樹木』 平山瑞穂
 △:これって読み切り? オチが無いんですけど。

『都市彗星のサエ』 小川一水
 ○:15歳くらいで読んだら、すごいドキドキしたと思うけど、今読んでも、共感というより、がんばれよという気分になってしまう。いや、無謀すぎ。タイトルは元ネタあるのか?


[SF] S-Fマガジン 2009年3月号

2009-04-09 22:15:16 | SF
『S-Fマガジン 2009年3月号』 (早川書房)


すっかり周回遅れだが、忘れないために書いておく。

2008年度英米SF受賞作特集。

ヒューゴー賞ノヴェレット部門が5位までS-Fマガジン掲載(本号含む)というのはさすが。
ショートストーリー部門でもがんばれ(笑)

ノヴェレット部門のダブルクラウンはテッド・チャンの『商人と錬金術師の門』。
SF的奇想というよりは、寓話なんだけど、まぁ順当といえば順当か。

ヒューゴー賞ノヴェル部門コニー・ウィリスは組織票なんじゃね?
あれってそんなにおもしろかったっけ。S-Fマガジン読者賞も受賞してるから、オレの感覚がおかしいのかな。

ヒューゴー賞長編部門のマイケル・シェイボンの作品は新潮社刊行予定だそうだ。油断すると見逃しそう。

他にマイクル・クライトン追悼記事が。
5月号はバリントン・J・ベイリーの追悼特集だし、SF作家死にすぎなんじゃね。
伊藤計劃追悼特集はいつやんの?

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『暗黒整数』 グレッグ・イーガン
 ○:『ルミナス』の続編なんだけど……それだけ。

『受け継ぐ者』 エリザ ベス・ベア
 ◎:物悲しいイメージと未来への希望が折り重なったイメージがいい。

『フィニステラ』 デイヴィッド・モールズ
 ○:訳のせいか、原文のせいか、なんだか読みずらい気がした。人間による生態系破壊のデフォルメなのか。

『依頼人(後篇)』 蘇部健一
 △:感想は2月号のエントリに書いた

『シズル・ザ・リッパー』 菅浩江
 ○:自傷ファッションの話。自分がどう見せたいのか vs 他人にどう見えるか。
   ファッションは個性というより、共通文化じゃねーの、と思うファッション音痴→オレ

天地が引っくり返る

2009-04-09 21:38:57 | Weblog
いやまぁ、天地といっても、本の天地。
要するに、本の上下が引っくり返るという話。

電車通勤中によく本を読んでいる。乗換えがあるので、一度カバンに本をしまい、また取り出す。
そうすると……、上下が引っくり返っているのだ。

無地のカバーをかけていることが多いので、開いて初めて逆さまだとわかる。ちょっと恥ずかしい。

なんでこうなるんだろうと思って、ちょっと考えた。どうやら、物を取るときにヘンなクセがあるようだ。

一番わかりやすいのは、カード状のものを水平なスロットへ挿入する場合。
挿入する場合、カードを持つ手の親指の方が上にある。一方、取り出すときは、親指が下だ。
説明、わかりますかね?

これがカバンに本をしまうときにも発生しているらしい。カバンにしまう場合、右手で持った本を、親指が上(もしくは外側)になるように掴んでカバンに入れる。つまり、ここで引っくり返る。カバンから取り出す場合、親指が下(もしくは内側)になるように掴んで取り出す。ここでは引っくり返らない。

そして、本を開くと上下逆さま。

……フリスク舐めなきゃ。
しゃーぷんずゆーあっぷ!(゜∀゜)