カトー折りは新宿エコギャラリーのまち先生見本市の発行する学習登録に登録されておりまして、今回、新宿区立東戸山小学校の生田先生がこのカトー折りを選んでくださいました。ありがとうございます。
1月21日(土)科目 「総合」
1時限 8:30~9:15(45分)
2時限 9:20~10:05(45分)
生田先生が選んだ理由はカトー折りに防災対策のアイテムがあったからだそうです。一週間前に東京都防災センター「ソナエル」を見学しており、防災意識を身近に感じてほしいとのことで、そういういった内容にしてほしいとのことでした。
当日、私は白衣を着て、授業を始めました。広い教室「ひがっとホール」に床に直に座り、特別支援学級の児童5名、4年1組の児童38名、授業公開日につき、父兄6名、先生3名くらいほどが参加されておりました。
まずはA4用紙一枚を配り、そこからオープニングとして紙を手だけでできるなら空中で半分に切るようにと話しました。抵抗なくサッと半分に切る人、慎重に半分に合わせる人などさまざまですが、この様子をみて、今回、どのくらいのペースでカトー折りを進めたらよいか感じ取っていました。また全員切ったかどうかを手をあげて教えてくれるように頼みました。これは児童と私との関係が正常かどうかを確かめました。
さて、この紙を折っただけで繋げますと話、次々と折り方を教えて、それからもう片方も繋げて、リングにするように言いました。全員ができるまで待ちました。すると全員ができました。それを引っ張ってみてくださいというと、みなさん強く繋がっていることが確認できたようです。
こんな感じで、腕にA4用紙をくくりつけられるメモバンドをつくりました。家族の連絡先を書いたり、ペットの首輪にも付ければ迷子になっても大丈夫だと説明しました。1時限はこれが完成するだけで終わりました。
5分の休憩のまえに2時限でやる新聞紙を使ってトイレ対策する話をしました。阪神大震災のあとにトイレがたいへんだった話、携帯トイレは1個、1回分しかないこと。トイレに行かないことで体調崩し、また不衛生などで病気になって亡くなった人が大勢いたことを話しました。新聞紙はうんちを片づけ、汚れた物をきれいに片づけ、水の確保やゴミ箱になるので口の中の衛生にも役立つ話をしました。それまでの児童の目つきが変わり、真剣そのものでした。
2時限目は新聞紙をつかって、トイレ便袋の作り方を教えました。新聞紙を折って、巻いて折ることを覚えて、全員ができました。それを頭にかぶる子どもがいました。全員にかぶってもらいました。これが何に役立つか、雨や日差しをよけるもの、チリトリなどなど。それがトイレの便袋になることを説明するためにスケッチブックに貼った実際の便座にかたどった紙を見せながら、このように使うことを説明。
具体的に便座の話になったので実際に地震が起きたらどういう手順でやるのがよいのか、説明しました。このときには父兄や先生も関係なく、みなさん真剣なまなざしで、全員が受講生のような雰囲気、うなづきながら、おしっこの処理、流してよいのか、上の階から汚物が逆流して、自分の便器があふれることもあるし、自宅の便器に水を流せば、下の階の天井に、また便器からあぶれさせることがあることを話しました。
だから便器にはビニール袋でしっかり覆うことが大切だと話しました。つぎにビニール袋の上に新聞紙を敷くことが大事。ビニール袋の中にウンチがあれば、それを除去しなくてはいけないから。そして、今回つくった便袋を使います。ここにトイレをします。
おわったら、便袋の片づけ方を教えました。このように折って片づけますと。水の漏れない紙パックの折り方ですが、その密閉性を伝えるためにA4の用紙を折って、袋にしました。これに自分の缶コーヒーの残りを入れました。漏れないことを見せて、それを再び缶コーヒーに移しました。漏れないことを証明して、だからこの包み方でやれば液体が漏れないのだがら臭いがしないと話しました。
それからこれを捨てる丈夫な袋、ごみ袋の作り方を教えました。また新聞紙の立方体の箱の作り方を教えました。便袋をあらかじめたくさんつくっておいて、この箱に入れておけば、あわてることがないから。
これで一通り教え終えたところで、2時限が終了。無事に全員が同じ体験をすることができました。
そのあと生田先生に代わって、総合の締めくくりとしてみなさんから感想を述べてくださいました。(冒頭にあったもの)4人くらいの話し終えたころ、チャイムが鳴りました。
今回、新宿の環境学習応援団”まちの先生”登録資料集から選んでくださいました。講師代は、原則無料ですのでご活用されていはいかがでしょうか。
そして、来週土曜日はいよいよ「まちの先生見本市」です。