「カトー折り🄬」ペーバークラフトで広げるエコ!

カトー折り🄬は、商標登録第5994722号を取得しました。2009年に誕生。紙をエコと防災に役立つ知恵の折り方です。

新聞紙のトイレ袋を作るのは究極の場合のみ、基本は携帯トイレです!

2018-11-08 00:55:58 | 日本トイレ研究所
 写真は、第3回「日本トイレひと大賞」の懇親会の一場面です。


そこでこの機会に「避難生活に役立つカトー折り」が、その新聞紙でトイレ袋をつくることが、いったいどういうものか!
日本トイレ研究所の方々に直接インタビューしながら検証してみました。

10月16日(火)『「ひぐらしのいえ」における はいせつケア』
10月30日(火)  防災トイレフォーラム2018
11月3日(土)第3回「日本トイレひと大賞」

 結論としては、まず大地震が起きる前に、「携帯トイレ」と「トイレットペーパー」を事前に用意しおきなさいよ!ってことです。阪神淡路大震災ではトイレパニックと叫ばれていたにも関わらず、東日本大震災でもトイレパニックが起きたのです。まったく教訓が生かされていない、生かそうとしない、それで水よりも衣料よりもトイレよ、トイレがたいへん、大変だから準備しておいて!と訴えた方が受賞しました。

 貴重な話をたくさん頂きました!

 ◎震災が起きたあと、避難所に行かない人が大勢います。自宅避難です。でもトイレが使えないのでトイレのために避難所に行く人が大勢います。行くのがたいへんなので車両生活する人がいます。その車両は避難所を囲んで車中泊します。情報と食事とトイレを使うためにたくさんの車両が集まりました。こういう人たちも避難所は受け入れないといけません。そこでトイレパニックが起きます。

 
 ◎トイレパニックにならないために、自宅避難を安心して頂くために、携帯トイレの前準備をしましょう。いざ、使えるために日頃から携帯トイレのトレーニングをしておきましょう。渋滞で車内でトイレをせざるおえない場合があります。車内できる携帯トイレを用意しておきましょう。

 ◎携帯トイレと並んで、トイレットペーパーを用意しておきましょう。本当に大地震が起きたら、トイレットペーパーは店頭から無くなります。産地である静岡にある中小メーカーがリサイクルしてトイレットペーパーを生産しています。東海エリアに大地震があると、生産がストップします。あなたはなくても大丈夫ですか?


 ◎大地震が発生したら、断水、停電になったら、トイレは使ってはいけません。ウンチは流れません。タンクの水が仮に流したら、階下に汚物を漏らしてしまうこともあります。便器をビニール袋で覆います。まず、覆ったことがないので覆うことすら、思いつきません。覆えば、階上からの汚物の逆流も防ぎ、自らの大便も流すことはありません。復旧したとき、すぐにその便器が使えます!

 ◎携帯トイレが切れちゃったらどうしますか?トイレットペーパーが切れちゃったらどうしますか?避難所では便器にウンチのてんこ盛りがあったらどうしますか?究極の困った場合にカトー折りが役立ちます。

 ◎カトー折りのトイレ袋では固液分離ができます。ウンチは新聞紙に包まれ、密閉されますが、小便は便器を覆ったビニール袋に溜まります。本では「おしっこをすくってください」とガイドしていますが、これに対してそれはしないでしょ、おしっこの入ったビニール袋ごとを交換することになるよと言われました。それとできないこと、そういうことはしないことは伝わらないと言われました。確かにそうだと思いますが、それでもいずれビニール袋は無くなります。最後の一枚になったとき、また新聞紙もなくなったとき、それはA4の紙を貼ってA3サイズにすれば、トイレ袋はできます。つまり、究極に困ったときにカトー折りは役立つのだろうと思いました。


 ◎まずは、携帯トイレを開けて、使い方を知りましょう。そして便器にビニール袋をする練習をしておきましょう。携帯トイレの数は一人一日5回のトイレ回数です。7日分から1ケ月分の備蓄が必要です。仮に2人なら、5×7×2人で、70個です。1ケ月分なら、4倍としたら280個です。トイレットペーパー1個は、一人一週間で使い切ります。1か月分なら8個必要ですね。


 ◎トイレットペーパーがもし無くなったら、不要な紙を揉んで、トイレットペーパーにする練習をしておきましょう。新聞紙からトイレットペーパーの作っておきましょう。これは最悪の事態です。
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防災トイレフォーラム2018(静岡)に参加してきました!

2018-10-30 23:22:33 | 日本トイレ研究所
 今日は、日本トイレフォーラム2018に参加したくて、会社を休んで新幹線に乗って、静岡県コンベンションアーツセンターに行ってきました。
11月1日「避難生活に役立つカトー折り」出版を前に、避難所運営マニュアルや運営ゲームの発案などで活躍している静岡県の地で、その厳しさの現状を知ることができました。
なんといっても、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの教訓をどんどんマニュアルに取り入れて、教訓を生かそうとしている現場です。すごい迫力のある発信をされていました。
 ワークショップでは、災害時のトイレ必要計算を算出するワークショップを受けました。たいへん勉強になりました。また災害時のトイレの初動対応の考え方をカードを使って、そのス進め方をグループで話し合って決めるなど、ともかく即戦力のあるものでした。収穫はたくさんありました。

 また向かい側の会場ではメーカーが最新の災害トイレ展示があり、その中でも、ふとんを圧縮できるビニール袋がありますが、そのトイレ版がありました。使用済みの大便袋を真空パックのように薄くしてしまうのです。すでに実績があるようで、注目をあびていました。

 為になったのは、地域で備える防災 避難所と在宅の連携を考えるという題目で話された 兵庫県立大学大学院 室崎先生のお話でした。防災とはその対策に絶大の信頼があり、それを行えば、災害から防げるというもので、東日本大震災以降は、想定外の自然の威力を身をもってあったことから、その防災という表現から減災のほうがふさわしい、災害にどう付き合うのかという視点で対策を足し算していくのか、それとも被害を引き算していくのか、丁寧に向き合うことで、確実に災害を減らしていく考え方だと学んだ。それにしても日本の避難所は世界から見ても非常に遅れていると言っていた。イタリアでは、仮設住宅は10年は住んでみたいというホテル並みのものだそうだ。避難所も快適で行ってみたいというもので、日本とはかけ離れた快適さがあるという。
 それと避難所を利用していない外部の避難者を受け入れてない、トイレを貸さないなど、困った人が外部からやってきたから受け入れるようにすべきで、ハード面だけでなく、考え方も日本の避難所の姿勢について、改めるべきだということを話されていた。豊かな避難生活を目指して、人間の復興を推進するようなことをすれば、災害関連死はゼロになるだろう。そして避難所は、小学校しかない現状、避難所の機能というものも、地域の中では地域を支えるセンター的な役割がある。車中泊の人たちが、トイレをもとめ、水をもとめ、情報をもとめてあつまってくると話されていた。

 非常に有意義でした。これをもとにカトー折りを考えてみますと、もっともっと磨きをかける必要があるなぁと思いました。
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