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Bリーグについて49

2017-08-21 00:01:28 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 当ブログでは、100年続くクラブ、100年もたずに消えていきそうなクラブという書き方をします。個人的はどちらもイメージがありますが、上手く表現できません。ここ数年でも消えていったクラブがあります。その事例を通して、スポーツクラブが消えるという事はどういう事なのかを時々取り上げてみたいと思います。2回目の今回も、サッカー以外の競技のバスケから。まずは消えていったクラブから。以下抜粋して紹介。
   
【元bjリーグの「広島ライトニング」を運営、広島プロバスケットボール㈱】
 広島プロバスケットボール㈱は今年6月6日に広島地裁より破産手続き開始が決定。2013年に設立されたプロバスケットボールチームの運営業者。2014年に「広島サン・スターズ」(同年12月に「広島ライトニング」にチーム名変更)を発足し、2015年1月からbjチャレンジリーグに参戦。中島代表はアメリカでプロバスケットボール選手として活躍し、経験や人脈を通じて事業を展開、2014年3月期には年収入高約4,000万円を計上。また、スポンサーを募集し、やスポーツ教室を開催するなどチームの知名度向上を図り、事業基盤の強化を推進。
 しかし、bjリーグ1年目の'15-16シーズンは、開幕直後から選手の退団が相次ぎ、試合会場を円滑に確保できずチーム運営が難航して最下位。こうしたなかでBリーグが発足する中、すでにBリーグに参加していた「広島ドラゴンフライズ」との共存は不可能として、「広島ライトニング」の入会は了承されず、2016年4月末にヘッドコーチや全選手との契約を解除して以降、実質的な活動を停止。

 中島代表はNBAの選手を育てようと広島を拠点にバスケアカデミー開校を目指し、その運営母体として'13年に広島プロバスケットボール㈱を設立。バスケ、英会話、チアダンススクールの「bjアカデミー広島」を運営しており、所属選手はbjアカデミー広島の講師も兼任。
 広島ライトニングは'16-17シーズンから開幕するJPBL(Bリーグ運営法人)に向け参加申請した結果、JPBL再編を主導するJAPAN 2024 TASK FORCEは県協会の支援文書提出を前提に条件付き参加を認証。
 しかし県協会は、協会承認のもとJPBLに参加表明した広島ドラゴンフライズとの2チーム共存は広島都市圏での経済規模の中で存続していくのは難しいとして、支援文書提出を拒否。両者で協議したが、県協会側は結論を変えず。'15年にJPBL理事会は県協会の結論を受け、広島ライトニングの'16-17シーズンからの入会を承認しないと発表。

 元米独立リーグ選手の中島氏が地元広島で、NBAに通用する選手を育てたいという思いから誕生したbj広島。NBLとbjの併合によるBリーグ発足に向けて県協会の意向が加わり、県協会系のドラゴンフライズを優先した結果、淘汰された結果になりました。純粋な思いがあっても、仮にドラゴンフライズよりも経営が良くても、結果的に同じ結果になっていたのでは。そういう意味では経営に関係なく、組織の都合で解散に追い込まれた悲劇のクラブです。
 一見、経営不振の色が強く見えますが、当ブログではそれだけとは思えず、そういう組織の弊害も垣間見えます。経営数値だけ追っていっても、こういう事になる事例と認識しています。
 Jクラブではこういう事はないだろうと読者の方も思われるかもしれませんが、果たして可能性ゼロと言えるでしょうか。これからの20年くらいはありえない話かもしれませんが、その先はわかりません。経営が良ければ安泰、問題無いと思っていても、そういう経営以外の部分で思わぬ事態が発生するかもしれません。現在サッカー界は国内スポーツ界で模範的な存在ですが、バスケ界が若者層に支持されて大化けするかもしれません。サッカー界以上に大きな存在はプロ野球界。楽観的に構えていたら、思わぬ落とし穴が待っているかもしれませんよ。
 そんな中で、そのバスケとプロ野球の意外な動きがある事を知りました。ちょっとしたニュースですが、今後のプロスポーツ界に大きく影響してくる動きではないかと、個人的に注目しています。プロ野球勢力がプロバスケをつながっていく話です、以下、抜粋して紹介。
        
【DeNA前球団社長・池田純氏、Bリーグ川崎を友好的買収へ!:サンケイスポーツ】
 プロ野球で横浜を盛り上げた経営者が、今度はプロバスケットボールで川崎を熱くする。経営再建中の東芝が、B1川崎のチーム譲渡に動いていることが判明。複数の企業が運営権の取得に名乗りを上げる中、新オーナーとして前DeNA球団社長の池田氏が最有力候補に浮上。川崎の運営母体である東芝は野球、ラグビーなど企業スポーツに積極的に取り組んできたが、現在は米原子力事業の損失などで苦戦。'17年連結決算によると、最終損益は国内製造業で過去最大となる9,656億円の赤字が確定。
 その中で、67年の歴史を持つバスケットボールの名門チームの譲渡を検討。池田氏がホワイトナイトとして救済を開始。関係者によると、池田氏はBリーグの可能性に着目し、議論を開始。アリーナ開発に関心を持つエンターテインメント企業などが出資を検討しており、交渉は最終段階。まとまれば、出資社とスポーツビジネスのノウハウを持つ池田氏がチームの共同オーナーに就任。
 池田氏はDeNA球団社長時代には約24億円あった赤字を解消して黒字化し、年間観客動員を約110万人から約194万人まで伸ばすなど経営手腕を発揮。昨年1月には横浜スタジアムの運営会社買収(友好的TOB)も実現。昨年10月に任期満了で退任した後はJリーグ特任理事、日本ラグビー協会特任理事を務めるなど、その手腕、アイデアが各界で注目。
 譲渡金額は50億円規模と見込まれ、新アリーナの建設など、さらに壮大な計画に発展する可能性もあり、経営基盤の安定はチームの強化、リーグの活性化にもつながるとか。今後はBリーグ理事会で諮られ、正式に決まる見通し。

【池田 純氏】
 '76年生まれの41歳。横浜市出身。早大卒業後、住友商事、博報堂を経て大手製菓会社などの企業再生に従事。'07年からディー・エヌ・エーに執行役員として参画。'11年にプロ野球・DeNAの初代球団社長に就任し、経営改革による黒字化など手腕を発揮。'16年に契約満了で退任。現在は日本ラグビー協会特任理事、Jリーグ特任理事、明大・学長特任補佐等を務める。
サンスポ該当記事:
http://www.sanspo.com/sports/news/20170817/bsk17081705050001-n1.html

  Bリーグ川崎は東芝バスケットボール部として'50年に創設。'83年に1部昇格後は一度も2部に降格していない強豪。リーグ戦4度、天皇杯3度の優勝を誇る名門。Bリーグ初年度はリーグ最高勝率で中地区1位、チャンピオンシップで準優勝しています。そんな存在がプロ野球勢力とつながるのです。
 今回のBリーグ川崎の事例は、親企業の経営再建という影響からきたものですが、誰が名門チームの身売りを想像できたでしょうか。そのホワイトナイトがプロ野球勢力。他にも、後日紹介しますが、mixiがBリーグクラブやJリーグクラブの経営に興味を示しているという情報があります。今後は例外はなく、プロスポーツクラブを取り巻く環境が目まぐるしく変わっていく事を示唆しています。

 当ブログでも一つシュミレーションのようなものを持っています。例えば今から20年後の話。ある地方県に唯一のJクラブAがあったが、10年前後の間にもう一つJクラブBができてしまう(福島県や愛媛県のようなイメージ)。Aはまだカテゴリは上だが、地域密着に目を向けずに普通の民間営利企業に徹し、興業数値は悪くないが、いかんせん地元全体に浸透できず、県民に馴染まれていない状況。Bは上手く地域に根を張り、行政との連携を深め、認知度を上げていき、一般市民・県民から「地域の宝」と絶賛される。しかも他に競合するプロスポーツクラブも増えてきて、スポンサー獲得競争が徐々に檄化。ある時県が(広島の事例のように)2チーム共存は県都市圏での経済規模の中で存続していくのは難しいとして、地域貢献度の実績からBの支援の強化(出資等)を口にし、同じ時期にAの不祥事も発覚。その後徐々にAは経営と成績がしぼんでいく・・・
 まるで同人誌に出てくる未来の空想話のような、非現実的なストーリーですが、当ブログの100年続くところ、100年もたずに消えていくところのイメージがこんな感じですね。現実的には県が片方を選ぶという事もありえませんが、似たような事が起こる可能性もゼロではないというシチュエーションも含めています。まぁ、記事とは関係ない個人の勝手な空想ばなしという事で気にしないでください。

 話は戻り、Bリーグ川崎の話ですが、池田氏は実はJリーグ特任理事として、サッカー界にも絡んでいる事に、少し驚きました。かつてはプロ野球界とJリーグが絡む事はありえなかったのですが、バスケも含めて3つのプロスポーツが絡み合っていく度合が強くなっていっています。それが今後どういう相乗効果を生み、例えば50年後どういう状況になっているの想像つきません。でも、いいんじゃないですか、活性化できて。今回はそんな感じの話でした。バレー、バスケときて、次はサッカーの話にしましょうかね。
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 話は変わり、今日Cスタで開催されたファジのホーム松本戦がありました。その模様は明日。

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