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盛り上げたいJ3リーグ12

2017-08-26 00:01:58 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 先日、ライブドアを観ていたら、「皮肉な状況の中で行われているJ3リーグ」というタイトルに目が留まりました。当ブログでも発足当時や、冠スポンサーがついた時などはよく取り上げたものでしたが、ここ数年は安定してきました。特に数年前に各クラブの育成チームが参戦していますが、それに関する話題ですか、以下、抜粋して紹介。
     
【皮肉な状況の中で行われているJ3リーグ】
 日本で最も複雑なリーグがJ3リーグ。上位2チームはJ2に自動昇格するが、下位になったとしても降格は無し。チームの置かれている状況はバラバラ。J2への再昇格を狙う栃木、富山、鳥取、北九州がある一方、たとえ2位以内に入ってもJ2ライセンスを持たないため昇格できないところ、FC東京U-23、G大阪U-23、C大阪U-23のように元々昇格しないチームと混在している状況。
 そのためJ1やJ2のように優勝や昇格、あるいは残留というわかりやすい目標があるチームばかりではなく、チームによって大きく事情が違うという複雑さを持っている特殊なリーグ。
 J3リーグの中で、エリート集団と言えるのがU-23チーム。FC東京U-23の中村監督は「J1への出場チャンスを得るための場」だとJ3を位置づけ。「チームを作って勝つという方針ではなく、個人の力を付けてチャレンジして勝つ方針」のためにリーグ戦に参戦。言わばJ3は前哨戦で、目標はあくまでJ1でプレーできる選手を育成すること。
 J1に登録されている選手達と一緒に練習はするが、待遇には格差を設置。例えば、J1トップチームは新幹線のグリーン車に乗車できるが、J3選手は普通の指定席での乗車。ホテルや食事のグレードにも格差を設置。

「それでもクラブは、J3を戦う環境は最大限、特にハード面をクラブが整備しているので、選手は結果を出さなければいけない状況」と中村監督のコメント。たとえ昇格できないにしても、勝利が求められるのだと強調。
 7月にFC東京U-23は、J2昇格を目指す鳥取に大勝したが、鳥取にすれば昇格しないチームが足を引っ張られたような印象。平均観客動員数はJ2の7千人足らずに対してJ3は半分以下の2,500人余り。試合数もJ2はホームゲームが21試合なのに対し、J3は17試合のみ。J2昇格がクラブの財政面に大きな違いを生む状態。ならば資金を投下して昇格を勝ち取ればいいと考えるが、J3のクラブの営業収益は'16年度平均で3億8,400万円程度。J2平均の13億1,300万円に比べると大幅に小さく、そのため各クラブは厳しい環境を耐え忍ぶ状況。

 例えばJ3鳥取は、営業収益が4億1,200万円と、J1・FC東京の45億4,100万円の1/10以下。当然経費削減は必至で、関東までなら移動本的にバス移動。ホームゲームでも、東西に長い鳥取県を移動するにあたり、スタジアムの近くに試合前日泊まるようなコストはかけられないため。約2時間のバス移動でのスタジアム入り。コストをかけられないのはわかっているので我慢はするが、環境を改善しない限り勝利は難しくなっていく。しかし環境を改善するためには、勝利して昇格するしかない。「鶏が先か、卵が先か」という命題がいつも大きな存在。
 昇格をしなくていいチームのほうが環境が良く、早くJ2昇格したいチームの方が厳しい状況の中で勝負をしなければいけないというのは皮肉な状況。その一方で、J3リーグがあるからこそ、日本サッカーには目に見える進化も存在。
「試合をやるグラウンドはどこもいい。すごいスタジアムというわけではないが、小さいながらも立派な芝生もあり、サポーターもいる」と中村監督のコメント。Jクラブが日本全国に出来たおかげで、サッカーが出来る設備、身近な場所で楽しめるファンは増加。それこそがJ3がもたらした最初の恩恵と締めくくっています。
ライブドアスポーツ該当記事:http://news.livedoor.com/article/detail/13490032/

 ここ数年は波風が立っていなかったので、U-23チームのJ3参入は順風漫歩と思っていたのですが、いろいろとあるんですね。練習環境といえば、J2岡山がそうでした。政田ができる前は、市内の競技場を転々とし、子ども用プールでアイシング。当時は故障も多かったのでは(今とどう違うん?という声はスルー)。J3クラブは今まさにそういう環境なのでしょうか。かたやJ1のU-23チームは専用スタジアムなどで、シャワー施設も整った恵まれた環境で練習しているために、故障も少ない。
 そういう大きく異なった環境のチーム同士が同じリーグで戦い、成績が先か環境整備が先かという論議になっているんですね。今日現在のJ3の順位を観てみました。
  1位~10位: 秋田、沼津、富山、栃木、鹿児島、長野、琉球、藤枝、北九州、F東京U-23 
11位~17位:  福島、相模原、鳥取、G大阪U-23、C大阪U-23、盛岡、Y.S.C.C.横浜 

 こうして見ると、U-23チームがJ3の上位を席巻しているという状況でもないようですね。開幕当初もこんな順位だったような記憶があります。F東さんは健闘していますが、他の2チームは文句言われる順位でもない気が。
 村井チェアマンが口にした、J3にJのU-23チームを参戦させる目的を思い出しました。この世代の真剣勝負の機会の創出です。U-23世代でその恩恵が出ているのかどうかは、この場では簡単に論じられません。読者の皆さんのお考えですね。当ブログの持論は、ドイツ方式(自クラブ育成に限らない、U-23選手の一定条件のリーグ戦出場の義務)ですが。
 Jリーグ発足の意義はもう一度思い出して下さい。「プロ化」の目的は代表など日本のサッカーを強くする事。強くするためには、育成世代の強化も必要。その強化のためのJ3参戦だったはず。もし、J3クラブの中で、U-23チームを面白く思っていないところがあれば、そういうのを全部含めて、それを乗り越えればいいと思います。そういうところを克服できれば、J2どころか、気が付いたらプレーオフ圏内にいるかもしれませんよ。
Jクラブセカンドチーム関連⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160211
   〃             ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151216
   〃             ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151119
   〃             ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151112
   〃             ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151007
   〃             ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911

   〃             ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124
J3リーグ関連④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140204
   〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130131
   〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130107
   〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131121

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