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監督、GMの力量30

2017-08-11 00:37:07 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
現在 位と今季は見違えるような好調を維持している徳島さんですが、その要因はスペイン人監督にあるようです。今季、いくつかのJクラブに外国人監督が就任し、すべてではありませんが旋風を巻き起こしています。徳島さんのロドリゲス監督もその一人と言えるでしょう。スポナビコラムにそのロドリゲス監督の特集が載っていたので、以下抜粋して紹介。
   
【徳島の好調を支えるスペイン人監督の手腕 そのサッカー観とマネジメント力に迫る:スポナビコラム】
〔異色の経歴を持つロドリゲス監督〕
 スタートダッシュに成功し、その後も大崩れすることなく好位置をキープ。シーズン半ばには計15得点の爆発力で今季初の4連勝を成し遂げ、J2リーグに旋風を巻き起こすJ2徳島。今季は6位以内を目標にスタートしたが、現在4位とJ1自動昇格の2位も射程圏内にとらえた位置。好調の要因を見ていくと、必ず行き当たるのが今季から就任したスペイン人のロドリゲス監督。その人物像は、非常に興味深いバックグラウンド。
 スペインのオビエド大学で「身体活動とスポーツ科学」の博士号を取得し、監督としては異色の経歴。ロドリゲス監督も若かりしころは、プロ選手になる夢を抱いていた。だが、17歳の時の負傷で選手としての夢を諦め、指導者を志す。指導者としてのイロハを持たない中、自分の進むべき道で決断したのが大学進学。
 スポーツ科学を専攻し、戦術や技術だけでなく、サッカーをさまざまな角度から考えられるようになり、フィジカル的な要素、方法論、心理的な部分、栄養学も学習し、ロドリゲス監督の人生においては大学進学が最善の選択であったことをその後、証明。

 転機となったのが、24歳の時にレアル・オビエド(当時スペイン1部)のコーチとしての入団。在籍した'98〜'03年、大学で得た知識と経験が自身の礎となっていることを再認識。そこからは本格的に監督業を志し、レアル・マドリー メキシコでアカデミーダイレクターを務め、クラブチームのヘッドコーチやアシスタントコーチを経て、'13年にU-17サウジアラビア代表監督、ジローナFC監督(当時スペイン2部)、タイリーグの3クラブで監督に就任。
 指揮する姿は情熱的な表情がピックアップされがちだが、J2徳島の好調の根幹を支えているのは、ロドリゲス監督の科学的知識や論理的思考と、スペイン流のサッカー戦術が融合したインテリジェンスの部分。

〔現場とフロントの好バランス〕
 好調の要因の一つが、現場とフロントがコンセプトを共有したチーム編成。J2徳島は「若手選手の育成」をクラブコンセプトの1つに掲げて、今季スタート。J1昇格やJ1定着を目指すことは当然ながら、中規模の地域クラブが生き抜いていく術として、スター選手を獲得しながら上位進出を目指すのではなく、徳島が求める「選手モデル」を具体的に画定。それを満たす若手選手を中心に獲得して、才能を伸ばしながら組織力を高めていこうと強化部は行動。もちろん、その実現には監督にもクラブコンセプトを共有が必要であり、現在は稼働。
 特に今季は、岡田強化部長とロドリゲス監督が同学年ということも、コミュニケーションをとる上でいい方向に影響。チーム編成に関しても強化部の意向だけではなく、建設的な意見交換があった上で進められたとか。開幕してからチームを育てるのではなく、中期的なクラブの道筋を整備しながら、目前のシーズンにも早くから準備を進められた結果が結実。

〔用意周到だったプレシーズンの使い方〕
 結果に結びついている最大の要因は「プレシーズンの使い方」。1月11日に始動した今季は、初日から戦術的な要素を詰め込みながらボールを使用することからスタート。ランニングや筋トレなどフィジカルの向上のみを目的としたトレーニングを減らし、フィジカルコンタクトもある強度の高いトレーニングを拡充。
 キャンプインも例年より1週間以上繰り上げ、早い時期から戦術理解度を高めながら質の高い練習を維持。そして、チームスタイルのベースであり、ロドリゲス監督が最も重要視している「インテンシティー(強度)の高さ」を追求。
 開幕後は中盤を軸とした多彩なショートパスを生かした攻撃が目立つが、その攻撃を支えているのは、球際の厳しさや切り替えの早さで相手を圧倒し、試合の主導権を握るためのインテンシティーの高い守備。
 今季の徳島のスタイルを端的に言えば、GKがビルドアップに絡み、DFがボールを運び、コンパクトさを保ちながら相手陣地へ進入。数的優位を意図的に生み出す策を施し、相手を混乱に陥らせる。攻撃が不発に終わったとしても、前述した通り相手を上回るインテンシティーの高い守備を徹底し、素早くボールを奪い返すことで常に主導権を手中に収めていこうとする戦術。
 そのロジックを成立させるために、どのエリアでプレーする時間を増やすべきか、誰がどの立ち位置を取るべきかを共有し、相手の状況に応じてフレキシブルに変化を加えていくなどして、用意周到にプレシーズンを利用。

〔岩尾主将「監督はモチベータ―」〕
 オフザピッチでもロドリゲス監督はコミュニケーションを怠らず、選手たちのモチベーション上昇を継続。シーズンイン前から全選手と個人面談に取り掛かり、経験したことのあるポジションや得意プレーをはじめ、個人個人が描く将来像や夢まで、事細かにヒアリング。ロドリゲス監督は「自分を知ってもらう目的もあった」と説明したが、コミュニケーションを図ることで選手との距離を短縮。
 開幕ダッシュに成功したのち、岩尾主将は指揮官のことを「モチベータ―」と説明。そこには、心理面で誰ひとりとして気持ちを切らすことなく開幕を迎えさせたマネジメント力が存在。
 渋く勝ち点を積み上げて、前半戦終了時点では単独3位に浮上。J1自動昇格にも手が届くところまで追撃していたが、現在は窮地に立たされている立位置。ここにきて今季初の連敗。このチームには成功体験ならぬ、失敗体験がない状況。若さゆえ、どちらに傾くか分からないが、スポーツを突き詰めていくと、結局のところメンタルに行きつく。薄氷を踏む思いで歩んできた「好調」だったのか、それとも頑丈な土台を築きながら歩んできた「好調」だったのか。本当に注目すべきは、ここからの徳島であると「締めくくっています。

 その徳島さんは現在4位。名古屋さんと長崎さんと3位争いをしています。去年は年間9位だったので、やはり今季は調子がいいようです。千葉さんやヴェルディさんにもスペイン人監督が就いていますが、13位と10位とまだ苦戦中のようです。ヴェルディさんは開幕直後は強かったのに、今はそこなんですね。まあ、監督は結果なので、ロドリゲス監督は今のところ成功しているという事ですか。
 記事を読むと、戦術はポゼッションサッカーでJ1柏とよく似ています。岡山との対戦は1順目で3-2で岡山が勝ってますね。次の対戦は来月。クラブの印象は地域密着して、選手もしっかり地域貢献活動をする立派なクラブです。頑張って欲しいですね。
スポナビコラム該当ページ:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201708070005-spnavi
J2徳島関連⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160729
 〃      ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141025
 〃      ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131211
 〃      ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130925
 〃      ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130316
 〃      ⑤:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130127
 〃      ④http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090425
 〃      ③
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081013
 〃      ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080112

 〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080107 

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