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岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

Bリーグについて49

2017-08-09 00:01:13 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
  Number Webに面白いコラムを見つけました。「借金3億円から巻き返した『海賊』。Bリーグ横浜の“正しくない進化”」というタイトルで、B1横浜の特集です。本当にBリーグはこの1年でスポーツ界に大きな影響をもたらせたと思います。当ブログでも、千葉、栃木、北海道、そして香川と島根といろいろとBリーグクラブを取り上げてきましたが、また一つ大きな出会いがありました。それは横浜です。
 コラムを読みましたが、面白いチームですね。こういうチームが今後も次々と現れれば、Bリーグの将来も安泰だと思います。以下、抜粋して紹介。
   
 Bリーグ初年度の1試合あたりの平均観客動員数に目を向けると、「なんで、ビーコルなの?」という声があがる。動員数1位は千葉、2位はBリーグ初代王者の栃木。3位は琉球、4位は日本のバスケどころである秋田、5位にbjリーグの創設メンバーの新潟。そして6位に食い込んだのは横浜ビー・コルセアーズ(通称:ビーコル)。そのビーコルと秋田、新潟の平均観客数の差はそれぞれわずか49人、5人。
 それだけではなく、Bリーグ初年度は企業チーム主体の旧NBLのチームが、観客数を大きく伸ばす傾向にあったが、bjリーグ出身チームで最も動員数を伸ばしたのも、65%も動員数を増加させたビーコル。初年度のB1入りは奇跡だったと言われたビーコルは、独特な世界観とともに存在感を発揮。岡本CEOによると、ビーコルの躍進には確かな方法論と綿密なプランがあったとか。

【資金繰りが悪化しながらもbjリーグ優勝を遂げた】
 '12-'13シーズンには当時の運営会社の資金繰りが悪化したが、チームは快進撃を続け、最終的にはbjリーグで優勝。野球畑を歩んでいた岡本CEOに経営再建を託される。当時の石合代表はスタッフの人員不足から来る激務で、体力的にも精神的にも限界で、優勝を区切りに退職しようと考えていたが、岡本CEOが慰留。

【野球畑を歩んでいた岡本に経営再建を託した】
 岡本CEOはビーコルの運営会社である㈱大手広告通信社に新卒で入社後、プロ野球マスターズリーグに携わり、茨城ゴールデンゴールズの代表に5年間従事。'12年、bjリーグのオールスターでイベント統括プロデューサーとなり、バスケットボール界と接点。その後経営危機に陥っているビーコルの手助けをして欲しいと岡本に声がかかり、'15年に代表取締役CEOに就任。

【ボクは与えられたのは、マイナス3億円】
 社長就任時に与えられたのが3億円の負債。横浜市の住民の動向やマーケット調査、本拠地である横浜国際プールがある都筑区の成り立ちにいたるまで入念に調査。あえて“正しくない進化”、チーム名の海賊は自由な生き方をするけど、その分だけ責任を持たないといけない。それはブースターにもあてはまる。

【「海賊」というのは精神論だと思うんです】【秋田との残留争い後の感動的なエール交換】
 ビーコルのファンやブースターの姿勢が話題に。自然発生的にいつからか、勝ち負けに関わらず、ブースターが試合後に相手チームにエール。秋田との入れ替え戦でも秋田のブースターが、大音量のエールをお返し。

【ブースターを見に来たい、と思わせるようなチームに】
 社長就任後に行なったブースター・ミーティングの際に、岡本CEOは「ビーコルが人気チームになるためには、みなさんが人気のあるブースターにならないとダメ。ここのブースターになりたいという人が増えた時こそ、真の人気チームになる」と呼びかける。

【ブースターを社員に招き入れ「研究所」を作った】
 チームは一般の人たちの健康推進に貢献できるようなプロジェクトを進めており、グッズ販売の仕組みもさらに充実させていくとか。また、5月にはブースターをクラブ社員として招き入れた。クラブ内に「ビーコル研究所」という名称のセクションを設け、ブースター目線での施策を加速していく方針。

【ザンクトパウリのような特異なチームになれるか?】
 “海賊”を前面に打ち出しているスポーツチームがドイツのサッカークラブ、ザンクトパウリ。'16-'17シーズンのサンクトパウリは、2部でありながら平均観客数は29,401人。弱者の味方を自認し、ファッショナブルなグッズが満載。その方向性を打ち出したことで、ドイツだけではなく世界中にファンが拡大。彼らのエンブレムはガイコツで、海賊を模倣。
 ビーコルは、ザンクトパウリのような政治的なメッセージは求めていないが、特異性では通じるものがある可能性。始まったばかりのBリーグで、ビーコルが奥深さと未来をかんじさせる確かな存在感。ひょっとしたら、10年後に笑っているのは、ビーコルなのかもしれないと締めくくっています。
Number Web該当記事:http://number.bunshun.jp/articles/-/828399?

 雑感の前にこのチームの概要を紹介します。
 bjリーグ発足当時より、神奈川県内ではbjリーグへの新規参入を目指す動きがいくつかあり、'10年にそれらの動きを一本化して、チーム運営会社となる横浜スポーツエンタテインメント㈱を設立。'11-'12シーズンからのbjリーグ参入が決定。参入決定後、チーム名とチームカラーは一般公募し、ブースターパーティーでチーム名を発表。'11年にチームロゴを発表。
 球団運営は、神奈川県バスケットボール協会の廣田理事が全株を保有し、横浜スポーツエンタテインメント㈱(略称YSE)が担っていたが、チームが好成績を収めているにも関わらず経営状態は悪く、約1億2,000万円の負債を保有。YSEは'12-'13シーズン終了後の'13年に廣田理事が保有している株式のうち51%をバディ企画研究所に、残り49%を公募にてそれぞれ売却。、また㈱大手広告通信社にチーム運営を業務委託。YSEはバディ企画研究所と共にバスケットボールスクール運営等を担当。

 いいですね。チームの成り立ちに個人の色が少ない。チーム名とチームカラーが公募で決めたというのもフェアでいいですね。ここで、ヴェルディさんにも大きく関わっているスポーツ系幼稚園のバディ企画研究所の名前が出てきました。現在は岡本CEOの出身の㈱大手広告通信社がクラブ運営をしているのですね。何か読めば読むほど面白いクラブです。都会の様々な人の思いが集まって運営されている事がよくわかります。 

 それにしても海賊チームというのは面白いですね。興味を持ったので、ザンクトパウリというクラブを少し調べてみました。出てくるキーワードが「パンクスが熱狂的なサポーター」「反体制」など穏やかではない雰囲気ですね。ファッション性の他に政治色もあるのかな。ホームタウンはその昔、本物の海賊が集う港町だった様子。詳しくはこのサイトをお読み下さい。
 あと、ビーコル研究所については、ネットで調べてもまだ情報が出てきません。これからの組織なのかな。いい取り組みだと思うので、胸を張って頑張って欲しいと思います。
 「ブースターを見に行きたいと思わせたい」というのはいい事だと思います。当ブログで振り返るに、まさに柏サポがそうです。チームやクラブも魅力だが、「昔はやんちゃだったが、基本的にお笑い部分が楽しいから」と口にされる方がいます。ビーコルのブースターの雰囲気はやはり「海賊」のチームなのに、とても紳士的なところなのかな。まぁこの辺りは現場を知らないので想像の域を超えません。海賊のイメージもJ1横浜の「ワルノス」のような感じだったらいいと思います。
 本当に一度Bリーグの試合を生観戦したいものです。できたら、同じ中国地方の島根さんの試合とかいいのですが、いかんせん島根は遠い。早く岡山にもBリーグクラブができないものでしょうか。倉敷市民としては倉敷にできて欲しいですね。川崎、西宮、三河、三遠などはどこも県庁所在地にあるチームではないし、倉敷も頑張れば不可能ではないと個人的には思うのですが。
B1横浜公式HP:https://b-corsairs.com/
ザンクトパウリ公式HP:https://www.fcstpauli.com/
Bリーグ関連:50 / 49 / 48 / 47 / 46 / 45 / 44 / 43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /

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