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Jリーグの話題115

2016-08-27 00:01:45 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今日、いろいろ観ていたら、「リオ五輪は『Jリーグそのものの敗戦だった』」というインパクトのある記事を見かけました。どうやら、村井チェアマンのコメントのようです。余りにもインパクトがある言葉だったので、取り上げる事にしました。「リオ五輪は『Jリーグの敗戦』と語るチェアマン。育成改革へ。ルヴァン杯に東京五輪代表参戦案も」というフットボールチャンネルの記事です。以下、抜粋して紹介。
    
【リオ五輪は「Jリーグそのものの敗戦だった」】
 リオ五輪でグループリーグ敗退を喫した手倉森ジャパン。村井チェアマンは「Jリーグそのものの敗戦だった」と受け止め、東京五輪へ向けて、鉄は熱いうちに打てを合言葉に、リーグとして取り組める育成改革に待ったなしの状況で議論していく方針を表明。
 村井チェアマンは、その時に原副理事長とスエーデン戦観戦後、しばらくは席を立てなかったとか。「今回の戦績を見るに、手倉森誠監督のさい配や選手たちのパフォーマンスよりも、Jリーグそのものの敗戦だったと考えている」とコメント。手倉森ジャパン18人のうち、南野とOA3選手を除く14人を検証してみると、今季J1でレギュラーだったのは中村、植田、岩波、亀川、遠藤、大島の6人のみ。

【ルヴァン杯に東京五輪代表参戦案も】
 23歳以下の選手の半数以上がトップリーグにあたるJ1での経験を十分に積めないまま、育成年代の集大成となるリオ五輪を迎え、その非情な結果に、村井チェアマンは大いなる危機感を認識。
「とぼけたことを言っていると、4年なんてすぐに来てしまう。いかにしてJ1でプレーする機会を、若い世代に積ませられるか。Jリーグとして、どういう手を打っていけるのか。すぐに実行委員会で議論しなければいけない」とコメント。原副理事長は、豊富な経験をもとに、すでにさまざまな改革アイデアを打ち出しているとか。口頭レベルだが、その改革アイディアの一つにはYBCルヴァンカップに東京五輪を見据えた選抜チームを参戦させる案がある模様。

【一見奇抜なアイデアも日本は導入経験が】
 出場資格が現状のままならば、東京五輪は'97年1月1日以降に生まれた選手たちがベース。'17年のYBCルヴァンカップにU-20、'18年はU-21と段階を踏んで選抜チームを参戦させ、J1クラブと真剣勝負を繰り広げる場を設定。
 奇抜なアイデアに見えて、実は日本サッカー界ではすでに導入実績あり。日本リーグ時代の'90-'91、'91-'92シーズンで当時のコニカカップに、'92年のバルセロナ五輪出場を目指していた日本五輪代表を参戦させて強化を実施。当時の横山総監督のもと、澤登や藤田俊哉、相馬、名波らの、後のJクラブ入りして日本代表に名前を連ねる大学生が中心。
 結果としては両シーズンともグループリーグ最下位だったが、2シーズン目には2勝をあげる健闘。その一つがJ1浦和の前身、三菱自動車工業から延長Vゴールの勝利。銅メダルを獲得した'68年のメキシコ大会以来、出られなかった五輪出場を実現するために。当時の日本サッカー界が知恵を振り絞った末に導入されたものだが、大学側の都合でベンチ入りできない選手も数多くおり、交代要員が足りない試合も。バルセロナ五輪出場は6ヶ国で争われた'92年のアジア最終予選で5位で終わり、実現せず。

【U-22選抜の二の舞にはならないのか】
 コアとなるメンバーを固定させて、実質的な代表チームとして参戦しなければ強化の目的を果たせず、。昨シーズンまでJ3に参戦後、活動休止したU-22選抜の二の舞いの可能性。各クラブの理解の上で実質的な年代別の代表を編成してカップ戦へ参戦させるには、日本サッカー協会との調整も不可欠。アジア予選を戦わない五輪代表を、東京大会へ向けていつ発足させるのか。その場合の監督は誰に任せるのか。こうしたテーマとも、密接にリンク。
 原副理事長はさらに、YBCルヴァンカップに参加するJ1クラブに一定数の若手を必ずベンチ入りさせるレギュレーションを新たに設けることや、年間スケジュールを調整することで国際試合に臨める機会を増やすことなども提案。
 前者は幾度となく検討課題にあがり、'08年の北京五輪後には、日本サッカー協会の犬飼会長がヤマザキナビスコカップを23歳以下の大会にすべきだと提案し、当時のJリーグ鬼武チェアマンと対立したことも。
 後者はヤマザキナビスコカップ時代からの過密スケジュールを見れば、強化のチャンスを逸していることが一目瞭然。グループリーグの一部と準々決勝、準決勝はいずれも国際Aマッチ期間に、J1が中断されている間に開催されているから。
 これらをずらすことができれば、A代表戦とのセットで五輪代表戦を開催することも、単独で海外遠征を行うことも可能。実際、昨シーズンの手倉森ジャパンの12月まで満足に強化試合を行えず、リーグ戦の公平感を損なうという批判を甘んじて受ける形で、JリーグU-22選抜ではなくU-22日本代表をJ3に参戦させたこともある。

【Jクラブアカデミーの格付けも進行中】
 すでにクラブ単位では、Jリーグがダブルパス社と契約して、J1・J2計40クラブのアカデミー組織を格付けする作業「フットパス」を昨年秋から導入。昨シーズン終了後の第1弾に続いて発行された「J.LEAGUE PUB Report」は、Jリーグのオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチの両面から世界との差を測った調査リポート。村井チェアマンによれば「Jリーグにとって都合の悪いことも、ふんだんに盛り込まれている」とか。
 世界とのギャップを覆い隠すことなく公表したうえで、ギャップが生じた原因を追究し、それらを埋めるための方策を講じる道筋をつける。進行中の「フットパス」を含めてまだ第1段階となるが、4年後の東京五輪だけを見すえれば、村井チェアマンは「待ったなしの状況だと思っています」と危機感満点のコメント。
 特にYBCルヴァンカップを改革するには、11月までには各方面との調整を終える必要。鉄は熱いうちに打てを合言葉に、9月の実行委員会および理事会で、Jリーグとしてできる育成改革を徹底的に議論していくと締めくくっています。

 という内容でした。村井チェアマンの危機意識はよくわかりますが、対策案がもう一つイマイチの印象。本当にそんなんで4年後強くなれるのなと。前々から当ブログの改革案は一貫しています。ドイツのように、リーグ本戦でベンチ入りする育成世代の人数を義務化する事です。もうカップ戦だJ3だという甘っちょろいものではなく、思い切ってJ1のレギュラーシーズンで、どんどん育成世代の出場の場を設ければいいと思っています。
 ちなみにドイツ(リオ五輪では男子がPK負けで準優勝、女子は優勝)ではユース出身選手を8人登録する義務がありますが、Jリーグでは無理でしょう。特にいくらJ2でありながらトップチームに供給する機能がまだゼロのところでは。なので、当ブログとしては例えば、ユース出身に限らずU-23選手数名の登録義務にするとか。

 本当に待った無しです。村井チェアマンは「Jリーグの敗戦」と称していましたが、当ブログはJリーグどころか「日本サッカー界の敗戦」だと思っています。Jリーグの選手層だけではなく、その育成世代から下もすでに弱くなっているのです。そのうち、日本代表がアジア予選を突破できない日が来るのではないかと時々書きますが、昨日発表されたA代表の発表を観ても、やはりリオ組は役に立っていないと思い知らされました。
 フットパスなどいろいろ手を打っています。急ぎ過ぎる必要は無いと思いますが、まごまごしていると本当に日本代表が出場しないW杯が来るかもしれません。現に女子はそうなってしまいました。
 もう一つ、当ブログでいの一番に掲げたい改革が、2ステージ制の完全廃止です。過密日程等で実は弱体化を助長しています。当ブログでは昔からわかっていた事ですが、なぜ日本は弱くなったのか、それが何となくわかってもらったと、信じています。儲けを優先するのか強化を優先するのか、早く舵をきり直さないと。現地視察に行ってアメリカ礼賛(アメリカはリオ五輪に不出場)になり、MSLをお手本と考えた「茹でガエル」勢力から、早くヨーロッパに回帰して欲しいです。また傍士さん復帰しないかな。あの頃からおかしくなっていきましたね。極端かもしれませんが、あの辺の方々で唯一村井さんだけがまだまともに思えるのは当ブログだけでしょうか。
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2016/08/26/post171084/
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