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Jリーグの話題53

2013-10-21 00:02:17 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨日のFOOT×BRAINで、「」というテーマでJリーグ2ステージ&ポストシーズン制特集でしたが、観終わった感想は「やはりこういう感じで終わったか」というものでした。ゲスト出演者が、大東チェアマンと中西本部長、サッカーマガジンの編集長、福田正博氏と聞いた時点で、賛成派ばかりじゃねえかと思っていました。こんな始まりのこんな結果になりましたが、まあ、せっかく取り上げられたので観てみましょう。以下、抜粋して紹介。
   
 「最初はJリーグ開幕20年を迎えて、驚きの決定が下された」という言葉から始まり、サポーターからは猛反対を受ける、この突然の変更。なぜJリーグは大胆な策に打って出たのか。そこには、未来を左右する重要な課題があるとナレーションが続きました。「2ステージ制移行について、徹底的に議論する」という文句、今回考えたいテーマは「チェアマンに聞く、Jリーグ2ステージ制移行」という形でスタートしました。
 MC勝村が、「このテーマは日本中のサポーターがみんな聞きたいテーマですね」と、番組にはこのテーマについて、400通近い質問や意見や集まったそうです。寄せられた質問や意見をチェアマンに直接ぶつけていきたいとスタート。

①【2ステージの概要】
大東C: サッカーの本来のあり方は1ステージ制で勝ち点1位が優勝と思う。
編集長: ベストの制度をなぜ変えなければいけないのかという事が、余りサポーターに伝わっていないのが問題なのではないか。
大東C: コアサポーター含めて、情報量の発信が少なかった事は申し訳なく思っている。
都並氏: いろんな意見が必ず訳で、100人に聞いたら100人1ステージがいいと言うし、2ステージだったらこういうのがいいと言うし、それはJリーグでこれから育てていく責任がある訳で、一所懸命に悩みながら考えられて、そこの価値観がある訳ですから、そこで決めれたのはいいと思う。ただ、この20年支えてきたコアサポーターに対して、説得を先にしていないから、不満だけが渦巻いている感じがする。先にきちんと(サポーター)説明してから進んだ方が良かった。説明責任の方法論だけが問題あると思う。
大東C: 反省点として情報の発信力が少なかったと、やり方も含めて申し訳なく思っている」
   

②【2ステージ制移行への論点:「なぜ」「今」「2ステージ制」】
ナレーション(以後N): 視聴者から最も多かった意見。
大東C: 2008年をピークに観客数が減少している。
中西本部長: 観客数が右肩下がりな事は事実で、これを止めなければならない。観客の平均年齢が毎年1歳ずつ上昇し、Jリーグ初観戦者の数が年々減少している。年間の平均観戦回数は上昇しているという事は、新しいJリーグサポーターが増えていない。これは10年先を考えると由々しき状態。
   

③【人々のJリーグへの関心が薄れてきている】
大東C: 放送権料、協賛金が減少している。右肩下がりを止めてV字回復をしたいというのが我々の大きな課題である。
N : 2012年Jリーグマイナス収支クラブは、J1で5つ(札幌、鹿島、横浜、名古屋、神戸)、J2で7つ(栃木、群馬、富山、岐阜、鳥取、福岡、熊本)であり、Jリーグ事業収入(協賛金・放送権・入場料・商品化分)も減少(2009年から2012年で1,586百万円減少)している。
N : 現在、クラブ配分金は、J1で4,500万円、J2で2,500万円の減額が見込まれるが、クラブの存続のために避けたいところ。
中西本部長: リーグ収入が減っている。2014年にマイナス13億円減少のリスクがあった。この事をそのまま口にする事が結構迷ったが、皆さんに理解できないので正直に報告した。リーグ収入減少の影響は、1つはクラブへの配分金に手を付けなければいけない。我々が戦略的投資と呼ぶものがあり、リーグ発展のために先を見越した投資が必要(例:2002年レフェリーのプロ化・育成)として手を付けた。適正な収入で先を見越した投資を行う事がサッカー界発展のために重要だと思うが、配分金に手を付けなければ、戦略的投資に少し手をつけねばいけなくなる。それも避けたい。この状態を改善するために、待ったなしの打ち手がどうしても必要になる。
④【経営状態の回復が期待できない「今」2ステージ制への移行を決定。では、なぜ2ステージ制だったのか】
大東C: 2ステージ制で山ができる。シーズン中に勝負所を増やして注目を集める。
⑤【2ステージ制移行 「どこ」から「どれくらい」のお金が入ってくるのか?】
大東C: 放送権料やスポンサー料で約10億円プラスになる。
都並氏: そこが必ずお客さんに反映されるのか?
中西本部長: 最後の試合(CS)がある事によって、マスコミはレギュラーシーズンも追ってくれる事になる。レギュラーシーズンも地上波の本数を増やせる。
N : 2ステージ制+ポストシーズン導入 → レギュラーシーズン放送増加 → 新規サポーター獲得 → 放送権料増加
中西本部長: FIFAランク50位内の国々の40%以上が2ステージ制もしくはポストシーズン制を採用している。
編集長: 個人的には4大スポーツがあり、競争が激しいアメリカが参考になると思う。
中西本部長: アメリカ(MLS)は観客動員数で日本(Jリーグ)を抜いてしまった。研究したが、メディア環境では日本はアメリカに似ている。
N : 欧州5大リーグを追うのではなく、独自の発展を遂げたリーグもある。しかし、Jリーグが選んだ2ステージ制にはシステム上、不公平が生まれるために批判が多いの事実。
⑥【ホーム&アウェーが成立しないのは平等ではない】
中西本部長: この点が一番問題なのだと思う。ここをキープしながらチャンピオンを決める方法はないのか随分検証して協議した。ここが一番悩ましいところです。
福田氏: ホームとアウェーの部分をきちんと調整できればやれる方法ができれば一番いいと思う。
   

⑦【年間勝ち点1位のホームが日本一になれない可能性が生まれる事は公平性がなくなる】
中西本部長: 年間勝ち点1位のチームはCSに出られるように決めた。
⑧【ポストシーズンについて選手から意見も】
中西本部長: 前期後期それぞれの2位よりも、年間勝ち点2位が出るというのはどうかという意見が出た。これを参考にしながら少し手を入れていく可能性はある。

 まあ、こんなところです。他にもACLなどの意見が出ましたが、2ステージ制問題について直接関係ないとして省略させていただきました。今回の特集は話題の紹介だけで、討議も何もなされなかったのが問題だと思います。当ブログの反論として順番に観ていきましょう。
 ①で大東チェアマンは「反省点として情報の発信力が少なかったと、やり方も含めて申し訳なく思っている」と言っていますが、それで終わってはダメだろと強く思いました。それで終わりではなく、今度はファン・サポーターと意見交換をしなければならないはず。当ブログとしては、「Jリーグ サポーターカンファレンス」を提案します。今年の7月以降に全国4ケ所で分科会をやったように、4ケ所でサポカンをやるべきです。
 ②ですが、当ブログで何度も言うように、売れないからとレイアウト変更してもダメ。商品力を上げる努力をしなければすぐにダメになります。具体的には選手・チームへの馴染み、付加価値を強くし、日本代表ブランドに少しでも近づけるべきと。
 ③は、リーグ人気の低下をシステムのせいにしている感があります。プロ野球はどうでしょうか? クライマックスシリーズを導入しても地上波では余り放送されていない。シーズンで5割を切った広島が巨人と日本シリーズ出場権を賭けて決勝戦を演じるという珍現象が起きている。人気が下がったからCSをやっても一緒。まあ2年で「視聴率が思うように上がらないから」と番組を打ち切られるのがオチかなと。「5年契約だから」と放映しても、特に2位とかが出てくるSSは記録的な低視聴率で問題視されるのでは。収入も現在とほとんど変わらなくなると予想。
 ⑤でCS導入で、レギュラーシーズンもマスコミは追ってくれると言っていますがはっきり言って甘い! プロ野球はどうか。どこのチームがマスコミに取り上げられていますか? しかし、過去の北米リーグの失敗などアメリカでのプロサッカーは成長が難しいと今まで思っていましたが、意外な事実でした。正直、この特集でこの事だけが収穫でした(笑)。
 ⑥はこれからずっと永遠に言われ続けるでしょうし、はっきり言って2ステージ制で改善は無理でしょう。中西氏は「悩ましい」と言って終わっていますが、終わってはいけません。答えを出さなければ2ステージ制を実行してはいけないと思います。
 ⑦は前に言ったように、前期と後期の完全優勝はもちろん勝ち点も1位。絶対にSSをやりたいはずだから、前期も後期も3位が出てくる。そうするとCSはリアル№1と3位のチームの試合になる可能性があり、おかしくねえかという世論が巻き起こってくる。プロ野球は「下剋上」などどあきらめているが、サッカーはそうはいかないと。
 ⑧については選手会からの声という事で評価されますが、選手会総会なり役員会なりを開かれての対応なのか疑問が残ります。当ブログで言う諮問組織がありますが、今まではクラブに対しての存在を口にしてきましたが、今後はリーグそのものにも必要なのかもしれません。企業社会には「チェック機能」というものは当たり前に存在しています。という事で今回はこの辺で。
ライブドア該当記事:http://news.livedoor.com/topics/detail/8177325/
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係)⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131010
   〃                    ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130928
   〃                    ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130923
   〃                    ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130919
   〃                    ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130918
   〃                    ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130916
   〃                    ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130915
   〃                    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130914
   〃                    ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130913
   〃                    ④:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130818
   〃                    ③http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130712
   〃                    ②http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130711
   〃                    ①http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130710
Jリーグ組織問題関連 (その他)⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130824
   〃                ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130704
   〃                ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
   〃                ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130518
   〃                ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130125
   〃                ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121228
   〃                ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121217
   〃                ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121216
   〃                ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121215
   〃                ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121214
   〃                ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121108

   〃                ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120730

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