(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

最年少囲碁プロ爆誕

2019年01月05日 | 時事
囲碁の天才少女、10歳で最年少プロに 名人も手腕評価
4月より囲碁界に最年少棋士が誕生する模様です。

NHKもトップニュースで報道する注目ぶりでした。仲邑董(なかむらすみれ)さんは、なんと若干9歳!誕生日は3月らしいので4年生ですね。4月には10歳0ヶ月で入段となるそうです。「英才特別採用推薦棋士」という新しい制度で、世界戦で戦える才能のある棋士を早くから採用して育てるという狙いがあるのだとか。普通のプロ試験は院生やプロを目指す人たちと総当りで打って、最も勝率の高い1名とか2名が採用されるわけですが、今回は数名のプロ棋士の推薦と、この前井山に勝った張栩名人と試験碁(逆込み5目半)で半目まで迫る健闘を見せたため、一足飛びでプロと認定されたそうです。確かにプロになったばかりで名人にそこまで打てる力は大したものですが、棋譜も公開されていませんし、今回の会見動画を見る限り、本人の「プロになる」という意思と覚悟がどこまで確固たるものなのかを伺い知ることはでなかったので、何となく大人たちが担いでいるだけという印象を受けました。ちょっと日本棋院の話題づくりのマスコットにされた感は否めませんね・・・いや、囲碁が盛り上がるのは大歓迎ですし、カワイイからいいのですけど(笑)

まあ一応子ども棋戦優勝の実績もあるそうですし、7歳のころから韓国に渡り、研究生(院生)になって修行を積んでいたようですから、実力は心配要らないのでしょう。韓国は、最近中国やアルファ碁ショックに押されて若干プロ制度に陰りが見え始めているそうですが、それでも若手の育成に関しては日本が全く及ばないほど熱心に教えているようです。日本の感覚で言うとピアノやそろばんなどを教えるのと同様に囲碁を教えているらしいですからね。で、そこで実力が認められ、いざプロになるとすれば、絶対に韓国でなるより日本でなったほうが棋戦も多いですし、明らかに儲かるでしょう(笑)プロになったことで身分が保証されるので、学校の勉強等に妨げられず、早くからどっぷり囲碁に専念して活動できるメリットがあり、数年後には世界で戦える逸材に成長できるかもしれません。思い返せばこれまでの最年少記録(11歳)だった藤沢里菜女流3冠も今や女流ナンバー1ですし、将棋の藤井7段ももちろん早くにスタートできたことがプラスに出たケースでしょう。そう考えると、この英才特別採用ルートは今後どんどん増えていく可能性がありますね。ただし特別採用なので、5段になるか、何らかの棋戦で優勝(彼女の場合は女流棋戦もOK)することで正式棋士と認められるという、かなり厳しい条件がある模様です。その期限については触れられていませんが、小学生限定採用なのでやはり実力よりも期待値のウエイトが高そうですし、むしろなってからの方が逆にプレッシャーかもしれませんな。

日本棋院では、昨年通常の試験とは別に女流棋士を3名特別採用しており、今後も女流を増やす、世界で戦える若手を増やすという方針を固めているようです。今も非常に狭き門を突破している若手棋士たちは相当な実力者だと思うのですが、世界に出るとなかなか勝てないので、どうにかして全体のレベルアップを図ってもらいたいのですが・・・そもそも囲碁のプロは将棋に比べると5倍くらいの人数(500名ほど)いるのですけどね。中韓に勝つという目標を掲げるなら、ただ採用者を増やすだけでなく、AI開発を支援してプロに提供する(中国ではやっている)とか、実力をアップさせる策も講じないといけないでしょう。時には成績不振者を精選して、もっと予算かけることも必要なのではないでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする