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山岳遭難と沢下り

2018年06月03日 | 時事
2遺体は遭難父子と確認、新潟 阿賀野の山中で発見
3週間くらい発見されなかったのでしたっけ・・・お気の毒です。

実は自分にも地元の金華山でプチ遭難の実体験があるので、登山道から外れてしまった時の対処法はその後いろいろ調べていました。まず言えるのは「迷ったと気づいた時点で戻る(登る)」ことが最重要かつ確実な解決策です。山は上に行けば行くほど表面積が狭くなりますから、確実にどこかの登山道に戻れますからね。ただ、迷うのは大抵疲れもピークな下山途中なので、中々きびすを返して「また登る」という判断を下しにくいものでしょう。なので次点の策は「高度を保ったまま斜面に平行に歩く」というもので、方向はあっているはずなのに間違えて「下りすぎて」しまったとしても、横に横に歩いていけば「正しく下った」登山道と合流する可能性も高いわけです。自分はこの方法で復帰することができました。で、最もやってはいけないことが、「沢を下る」というものなのだとか。なぜなら、日本の山にある沢の流れは、下っていくと高確率でとても下りられない滝や崖に出くわしてしまうからです。
登山道は基本的に起伏の少ない安全な道を選んで作られています。その道がたまたま沢沿いであることもあるため、「沢は安全」と誤解している方も少なくないでしょう。沢とは水の流れなので、下っていけばどこかのふもとの川に合流できる、と考えてしまいがちなのも原因ですね。映画とかでも道に迷って「沢を目指そう」となるのは結構ありがちな展開ですが、そういうのはとりあえずの水分補給が目的だったり、海外の起伏の少ないなだらかな丘とかジャングルのような場所で通用するテクニックなので、日本の山で同じように考えてしまうとドツボにはまってしまいます。沢下りは滑るしがけは崩れるし、怪我のリスクが非常に高くなってしまいますし、1つは降りられても次の崖で手詰まりになり、登れもしないという状況に陥ることもよくあるそうです。また水のそばなので植物が元気であり、上空から発見されにくいというのもマイナス要因ですね。まだ「迷った」と思った時点でビバークし、体力を温存させつつ救助を待ったほうがマシでしょう。

まあ自分は本格的な登山スタイルで登ったことはありませんが・・・
コメント
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