(株)カプロラクタム-blog

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踏み切り減少

2014年12月30日 | 時事
急速にその数を減らす「踏切」 契機となったのは手動踏切の事故
「車道と交差する踏み切りの新設禁止」なんて法律ができていたのですね。

確かにここ20年ぐらいで都市部の線路の多くは高架となったり、線路をまたぐ橋が作られたりして、地元でも踏み切りの数は確実に減少しているのを実感しています。踏み切り待ちを強いられていた場所がスイスイ通れるようになったことで、交通がスムーズになった場所も全国的に少なくないのでしょう。岐阜は名鉄が撤退して久しく、路面電車や地方を走っていた線路の多くも今や影も形もありません。開かずの踏み切りが減るのは大歓迎ですし、道さえ選べば現状でもほぼ踏み切りを通らずに済みますから、かなり改善されてきていると言えるでしょう。
そもそも線路は川などと同じようにそれぞれの生活地域の境目となることが多く、橋や踏切から遠い場所では、川や線路の向こう側に見える町はまさに近くて遠い存在なわけです。川は自然由来ですが線路は間違いなく人工物ですから、かつては鉄道会社の采配によってベルリンの壁と化してしまった自治体が多くあったのではないでしょうか。まあ今でも土地自体は鉄道会社の資産として所有されていますから、線路を高架にしたり撤去したりしても、行き来が不便な状況はそれほど変わっていませんがね。JRの高架下なども完全に柵で囲まれている場所が多いわけですけど、徒歩往来は認めるなどもう少し弾力的に開放してもらいたいのですが・・・

専用路線を走る電車は渋滞の心配がなく、排ガスも出ない近未来型のコンテンツだったわけですが、専用線であるがゆえに郊外や末端部分の細かなニーズには応え難く、最終的には車やバスなどに頼らざるを得なくなってしまいます。踏み切りが多いと交通網を阻害してしまいますし、車社会となってしまった都市では便利さより不便さが多くなってしまうのですよね。かと言って路面電車では信号に左右されますから、車と同じく渋滞に巻き込まれることもあり、さらに利点が薄まってしまいます。ただ、これらは車に主眼を置いて見るからそうなるわけで、環境問題を真剣に考えるのなら、むしろマイカーを減らして鉄道やバスなどを多く利用することは、今もなお有望な政策の一つであるわけです。車も売れないと困るので、排ガス対策されたエコカーがどんどん出ていますが、何分の1になった程度では限界が数年先に延びる程度の効果しかないでしょう。最終的にはある程度車社会から脱却しない限り、北京の空のような事態は世界中のどの都市でも起こりうるわけです。
欧米ではLRT(ライトレールトランジット)のように、それこそ鉄道とバスなどの連結に特化した構想を推し進めて成功している都市もあり、日本でも富山などで一定の成功を収め、宇都宮でも導入を検討していると言う話を聞きました。そういう意味では、岐阜の都市開発戦略は完全に時代に逆行していると言えるでしょう。線路も完全に引っぺがしてしまいましたしね・・・

こうなったら電気自動車や燃料電池車の先進都市になるしかないか!?
コメント
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