厚い。
分厚い。
背中の部分がパスモと同じくらいで(笑)、5センチを超える。
石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009 GOLD編』(小学館)。
コンプリートコレクションの第11弾だ。
このコレクション、秋田書店・角川書店・講談社・小学館の“4社連合プロジェクト”というところが面白い。
各社の協力で、往年の名作を、あらためて読むことが出来た。
感謝です。
小学館からは、これまでに「WHITE編」「BLACK編」「BLUE編」などが出されている。
46年前の1964(昭和39)年に「少年キング」で連載が始まり、掲載誌を変えなが90年代まで描き続けられた、石ノ森さんのライフワーク『サイボーグ009』。
小学生の頃、登場する9人の戦士の中で「誰が一番好きか」なーんていう“論争”を仲間とやったのを思い出す。
ちなみに私は赤ちゃんの001(イワン・ウイスキー)のファンでした(笑)。
このGOLD編には、未完で終わったことで知られる「天使編」などが収められている。
石ノ森さんの言葉によれば、「天使編」はそれまでの総決算であり、「長いすさまじい最後の戦い」という構想だった。
厚くて重いこの完結巻を、いつか描かれるはずだった“続き”を想像しながら読むのもまた一興です。