碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

オリンピックを“映し出す”ということ

2010年03月04日 | メディアでのコメント・論評

冬季五輪のバンクーバーから、日本選手団が続々帰国。

終わってみると、長島選手のスピードスケートも、真央ちゃんの銀メダルも、何だか、ずいぶん前の出来事のような気がしてくるから不思議だ。


さてさて、先日、オリンピックに関して寄稿した、フジテレビ調査部発行の専門誌『アウラ』(199号)が出た。

特集は「スポーツこそがテレビ的コンテンツ」。

ラインナップとしては・・・

・ショーに変えられたスポーツ(谷口源太郎)
・メディアはスポーツを正しく報道しているのか(中小路 徹)
・プロ野球に未来はあるか(川喜田 尚)
・プロ野球選手と女子アナの結婚をめぐって(稲増龍夫)

私の文章のタイトルは、「オリンピックを“映し出す”ということ」である。

長野オリンピックの開会式の制作に携わった3年間のことを軸に、過去のオリンピックとテレビや映像との関係を考察したものだ。

ただ、この雑誌は市販されていないので、一般の方々に読んでもらえないのが残念。

こんな小見出しが並んでいるのですが、中身は想像できるでしょうか(笑)。

・自国のゴールデンタイムに開催できなかった五輪
・オリンピックが変わったロス五輪
・テレビイベントとしての開会式
・北京オリンピックの開会式をどう見るか
・アトランタ大会でみた近代五輪の未来
・アトランタ大会を反面教師として
・五大陸と長野を結んだ長野五輪
・ラジオの普及に貢献したベルリンオリンピック
・メディアによって劇的に演出された五輪


今回、私自身としては、母校の大先輩であり、テレビマンユニオン時代の師匠の一人であり、尊敬する名プロデューサーだった、亡き萩元晴彦さんとの仕事を活字で残せたことが、大変嬉しかったです。

『アウラ』に興味のある方は、フジテレビ調査部まで、お問い合わせください。