駅からタクシーで郊外のキャンパスへと急ぐ。
“最後の試合”に間に合うためだ。
息子の中学校は昨日が卒業式(なぜか父母は出席不可)だった。
今日は、バスケ部の中1から高3までが集まって、最後の合同練習試合。
中高一貫のため、高1を4年生と呼んだりするが、1年生から6年生までの部員が一堂に会したことになる。
息子たち中3チームは、中1から3年間一緒にやってきた5人のうち、2人は高校ではバスケをしないことが決まっている。
サッカーなど他の部に移るそうなのだ。
したがって、この5人が一つのチームとして試合をするのは、今日が最後。
そう思って眺めていると、3年間に、応援に行ったいくつもの試合を思い出してしまった。
試合は淡々と進み、淡々と終わった。
試合終了後、いつものように応援席まで走ってきて、全員で「ありがとうございました!」の挨拶。
3年前、中1の春に比べたら、それぞれ別人のように大きく逞しくなった彼ら5人に、「おつかれさま」と、こちらも最後の声をかけた。
3年間、朝夕の厳しい練習を一緒にくぐってきたメンバーだ。
部活は違っても、仲間であり友人であり続けてくれるといいな、と思った。