福田和也さん“つながり”(?)で、高橋三千綱さんの『素浪人心得』(講談社)を読んだ。
どういうことかといえば、福田さんが先日『週刊新潮』の連載コラムで書き、さらに『SPA!』での坪内祐三さんとの対談の中でも触れていたのだ。
あの福田さんがそれだけ取り上げているんだから、面白くないはずがない(笑)。
というわけで、ほんと、一気に読了。
高橋さんといえば、『九月の空』で芥川賞だ。78年だから、大学を出た頃、読んだことになる。
じゃあ、その後の作品を言えるかというと、うーん、すぐに浮かばない。
でも、どっこい高橋さんは“素浪人”らしく、マイペースで、飄々と、自分を楽しみながら生きてきたというのだ。
高橋流“素浪人であることのマル秘メリット”その1は、「自分のためだけに生きられる」なんて、おっしゃっている。
そりゃ、いいよねえ。
しかし、高橋さんはそのためのリスク、つまり暗黒面も(笑)、ちゃんと引き受けている。だから“素浪人する”資格があるのだ。
このメリットというか、心得ですね、残りを知りたい人は、一冊購って確認してみてください。