碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

日本のW杯、終わる

2010年06月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

日本のW杯が終わった。

残念だったけど、「ここまで、よくやったなあ」と思う。

テレビ観戦も、十分に楽しませてもらったし、感謝です。

おつかれさまでした。

これで、テレビも、視聴者も、日常に帰ることになる。

ちょっと寂しいけどね(笑)。

『週刊東洋経済』の「特集 メディア覇権戦争」

2010年06月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

『週刊東洋経済』最新号(7月3日号)の特集は、「激烈!メディア覇権戦争 新しい支配者は誰か?」。

日々、新たな話題が登場するアップル・グーグル・アマゾン。

制度疲労を起こしている「旧大陸(新聞・テレビ・出版)」のビジネスモデル。

伝統メディアは、それぞれに、何とか「新大陸(ネット)」でのビジネスを“成立”させようと必死だ。

だが、そこには強力な「プラットホーム」企業の存在があり、思惑通りにはいかない。

電子書籍、新聞のデジタル化、プラットホームなどで、新旧メディアの攻防が行われている、という記事だ。

この中で、テレビに関しては「ネットビジネスの本格化」という観点から論評しているが、まだ試行錯誤といった段階だ。

広瀬道貞・民放連会長(テレビ朝日顧問)のインタビューもあって、「ネットに進出しないと経営が立ち行かないわけではない」とか、「放送はインフラを確保するかぎり、広告収入でやっていける」などと話している。

本気ですか?(笑)

「スポット収入が底を打った」ことで、ちょっとほっとしているテレビ業界の雰囲気が伝わってくるが、本当にほっとしていていいのかは疑問。

特集全体を読むと、タイトル「メディア覇権戦争」という意味では、その“戦争”からテレビが置いていかれているという印象が強い。

うーん。

祝!ブログ開設から800日

2010年06月29日 | 日々雑感

ブログの開設から、ちょうど800日になる。

2年と数ヶ月。

小学生の頃、毎年、夏休みの日記帳が三日坊主だったことを思うと、成長したじゃないか(笑)。

まあ、一応、1000日までは行ってみたいものだ。

って、千日修業じゃないんだから(笑)。

とりあえず、「祝!800日」です。

(写真はマウイ島ラハイナ浄土院の大仏様。合掌)

「ハガネの女」で気になるのは主役の“影の薄さ”です

2010年06月29日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』の連載コラム「テレビとはナンだ!」。

今週は、テレビ朝日のドラマ「ハガネの女」について書いた。

クール・ビューティー(でいいのかな?)吉瀬美智子、初の主演作である。



見出し:

吉瀬美智子「ハガネの女」で気になるのは影の薄さ


コラム本文:

それまで脇役だった役者がついに主演を務める。晴れ舞台であると同時に試金石でもある1本。

女優・吉瀬美智子にとって、テレビ朝日「ハガネの女」はそんなドラマだ。

役柄は小学校の臨時教師、「ハガネ」こと芳賀稲子。

勉強が苦手な生徒には根気強く教える。いじめも見過ごさず、子どもたちに正邪を分からせる。

そんなプチ熱血教師。

しかし、涙と笑いの単純な学園ドラマではない。ハガネはシンプルだが、子どもたちが複雑なのだ。

彼らは自分を守るために、また誰かを守るために嘘をつく。

優等生の女の子が心に闇を抱えている。いじめっ子と思われた少年が、いじめられっ子を庇っていたりする。

親たちのモンスターぶりもまた千差万別だ。

良妻賢母が子どもの本当の姿を見ていない。妻と子どもを陰で暴力的に支配する父親がいる。

ハガネはそんな親たちとも正面から向き合う。

そう、これって、堂々の「社会派ドラマ」なのだ。

そして、主演の吉瀬。

確かに頑張ってはいる。

当初、吉瀬と教師がミスマッチに見えたが、回を重ねるうちにハガネは成長し、吉瀬もまた成長してきた。

だが、どうしても影が薄い。「ライアーゲーム」の時のような強烈な存在感がないのだ。

もしかしたら吉瀬は、“気になって仕方ない女優”として、脇で輝き続けたほうがいいのではないか。

そんな気がする。

(日刊ゲンダイ 2010.06.29付)

続・今回の北海道土産

2010年06月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

北海道土産、もう一点、ありました。

やはりHTBのスタッフから贈られた、「ほんわかどようび」特製となる「ほんわか湯飲み」。

この湯飲み、番組の中ではスタジオの円卓に置く“小道具”であり、本番中は実際にお茶を飲んでいる(笑)。

5色の中から、私の好きな黄色を選ばせていただいた。

ありがとうございます。

<言葉の備忘録>17 久世光彦『遊びをせんとや生れけむ』

2010年06月28日 | 言葉の備忘録

TBSが8月14日(土)に放送するスペシャルドラマ『歸國(きこく)』は、脚本・倉本聰+演出・鴨下信一という巨匠コンビによるもの。

物語は「8月15日終戦記念日の深夜、静まり返った東京駅のホームに、ダイヤには記載されていない1台の軍用列車が到着したことから始まる」という。

大いに楽しみだ。

かつてこの時期、テレビの“風物詩”というか“名物”は、脚本・向田邦子+演出・久世光彦による終戦記念ドラマだった。

向田さんが亡くなって29年。久世さんの逝去は4年前だ。

昭和35年にTBSに入社した久世さんは、後にドラマ界の鬼才といわれることになるが、文筆の才にも恵まれていて(この頃のテレビマンには多い)、小説からエッセイまで味のある作品が多い。

『遊びをせんとや生れけむ』(文藝春秋)は、昨年出版された“最後のエッセイ集”である。


よく晴れた春の朝、高層ビルに姿を変えたテレビ局を見上げると、幻のように現れて消えていった無数のドラマと、そのドラマに日々の情熱を注いで悔やむことのなかった無名の仲間たちの、それは、巨大な墳墓のように見える。白いピラミッドである。
――久世光彦『遊びをせんとや生れけむ』

今回の北海道土産

2010年06月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

今回の北海道土産は、HTB北海道テレビのスタッフが下さった、局のキャラクター「オンちゃん」のシャンプー容器。

HTBの局舎では、トイレの液状せっけん入れとして活躍している(笑)。

「オンちゃん」ファンとしては、大変嬉しいお土産でした。

『産経新聞』で、BS放送の番組についてコメント

2010年06月27日 | メディアでのコメント・論評

先日、『産経新聞』からBS放送に関する取材を受けたが、その記事が掲載された。

記事の中心は、BSフジの「小山薫堂 東京会議」。

番組の熊本ロケにも同行して書かれている。


見出し:
台本・スポンサーなし BSフジ「小山薫堂 東京会議」 自由全開、テレビ像に一石

記事本文:
人気放送作家、小山薫堂さんによるトークバラエティー番組、BSフジの「小山薫堂 東京会議」(土曜午後11時)が面白い。スポンサーなし、台本も真っ白で、企画は収録中に編み出すというぶっつけ本番の展開が、BSならではの斬新な試みとして注目を集めている。ついに“会議”は東京を飛び出し、小山さんの故郷、熊本まで出張した。(村上智博)

●「想定外の事態」連続
熊本でのロケが行われたのは今月16日から2日間。熊本市内で隣り合う新町地区と古町地区は、「自分の街の方がいい」と張り合ってきた歴史があり、その仲を番組が取り持つという企画だった。

小山さんと、レギュラー出演者の漫画家、辛酸なめ子さん、音楽家の小宮山雄飛さんの3人は、両地区に向かう前に小山さんの母校にアポなし訪問。おまけに食堂で昼食まで取るなど、想定外の事態が続く。さすが台本のない番組のことはある。

やっと両地区に到着した一行は、熊本城の宇土櫓(うとやぐら)でそれぞれの代表者を交えながら、1時間にわたって白熱した話し合いを展開。小山さんらは「サイダーのような商品を一緒に作り、両地区にかかる橋に来れば仲の悪いカップルも元の鞘(さや)に収まるといった縁結びの街にする伝説を作ってみては…」といったアイデアを次々と披露して、両地区の代表者をうならせていた。

●無駄から生まれる真実
今年1月に始まったこの番組は、小山さんらがいろんな会議に顔を出し、問題解決に一役買うというもので、その様子をそのまま放送する。こうした会議そのものを前面に打ち出した番組はほとんど例がない。小山さんは「会議は無駄も多い。無駄なことは極力避けようという風潮があるが、無駄なものの中にこそ『真実』は生まれる。丸まった番組ばかりだと面白くはないと考え、台本なしで挑んだ」と狙いを明かす。

さらにスポンサーもないことでのびのびとできる、と言うのはプロデューサーの関谷真史さん。「地上波と違ってBSは、数字(視聴率)ではなく企画で勝負できるのがいい。この番組は、将来に向けたテレビの実験場なんです」

ほかにもBSにはこうした“とがった”番組が少なくない。上智大の碓井広義教授(メディア論)は「BSはコンセプトがシンプルで、大人向けの番組が目立つ。地上波のゴールデンタイム(午後7~10時)の放送では無理だが、BSだと限られた視聴者に向けて独特のダラダラ感がある企画が受け入れられる」と分析する。

「今後、アナログからデジタルに放送が完全移行すると、BSも多チャンネルの一つとして地上波と横並びになる。そこでコンテンツ勝負になれば、BSのとがった番組の人気がより高まる可能性は大きい」と予想している。


「東京会議」の出演者の辛酸さんはこれまでの半年間を振り返り、「何も決まっていないように見えて、じつは番組には流れができている。それを作り出す小山さんのプロデュース力はすごいと思います」と舌を巻いていた。熊本での会議の模様は、前編が26日と7月3日、後編が同10日と17日に放送される。
(産経新聞 2010.06.25)

札幌テレビ「What’s New? Cute」の松下祐貴子アナ

2010年06月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTB「ほんわかどようび」の生放送が終わってから、STV札幌テレビに向かった。

深夜番組「What’s New? Cute」のスタジオ収録を見学させていただいたのだ。

司会の松下祐貴子アナとは、あるご縁が・・・。

以前、大阪で「メディア・キャンプ」という大学生対象のセミナーが行われ、私は講師を務めていた。

参加者の中に、「札幌テレビに内定しているんです」と言っていた女子学生がいたが、それが松下さんだったのだ。

入社3年目の松下さんだが、すでに北海道の人気アナの1人となっている。

若い女の子たち(って松下さんも若いのだが)をリードする、元気なお姉さん「ゆっきー」として(笑)、番組を盛りたてている様子に、拍手。

IWGPヘビー級王者・真壁刀義選手の「チャンピオン・ベルト」

2010年06月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTB「ほんわかどようび」のゲストは、新日本プロレス・真壁刀義選手だった。

IWGPヘビー級王者として、リングで荒武者ぶりを見せてくれる真壁さんだが、直接お目にかかってみると、うーんといい人(笑)。

アントニオ猪木をはじめ、歴代王者の名が刻まれた本物の「チャンピオン・ベルト」にも触らせてもらった。

重い!

王者の重さだね。

HTB「ほんわかどようび」の巨大円卓から

2010年06月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

正午からHTB「ほんわかどようび」の生放送。

先月は札幌ドームで野球中継を担当していた司会の谷口アナだが、今日はいつも通りスタジオにいる。

もちろん、吉田アナも吉本興業の古山君も。

依田アナは、大通り公園の「つけ麺」イベント会場から中継。

昨日の「イチオシ!」にも登場していた、新日本プロレス・真壁刀義選手もスタジオのゲスト席だ。

巨大な円卓から、“ほんわか”した気分が全道に発信されていく。

明日土曜は、HTB「ほんわかどようび」

2010年06月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

夜、札幌の放送人と会食。

昼間は気温が高かったけれど(湿度は低いのだ)、さすが北海道、日が暮れるとすっと涼しくなる。

大通り公園には、たくさんの人が出ている。

ベンチもカップルで満杯(笑)。

観光客だけでなく、地元の人たちもまた、北海道のこの季節を楽しんでいるのだ。

いい風景だなあ、と思う。


明日の土曜日は、12時からHTB「ほんわかどようび」の生出演。

徹夜明けの身としては、今夜は会食が終わり次第、ホテルに戻って寝よう(笑)。


HTB「イチオシ!」では、道産品問題について

2010年06月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTB「イチオシ!」。

「道産弁当に外国産の食材が」というニュースでコメント。

北海道のイラストと「厳選素材」の文字が入った弁当を見れば、誰だって“道産品”を100%使っていると思うはずだ。

しかし、実際には使用している魚介類9種類のうち、道産品はイクラなど3種類のみ。

タラバガニやイクラなど残りの6種類は、ロシア、チリ、カナダ産だった。

はっきり言って「偽装」と言われても仕方ないような話だ。

消費者は表示された情報を信じるしかない。

道内外で高い評価を受けている「北海道ブランド」の“中身”がコレでいいのか、と思う。

ブランドイメージというのは、一旦下落すると回復が困難であり、きちんと対処しないと取り返しのつかないことになる。

これを機会に、「道産品」の定義もしっかりと行うべきだ。


後は、「森ガール」ならぬ「山ガール(=女性の軽登山客)」増殖というVTRも面白かった。

「トークDE北海道」は函館、そして真イカ

2010年06月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌の気温はぐんぐん上昇中で、もうすぐ30度という勢いです。

本日午前中は、UHB北海道文化放送で「のりゆきのトークDE北海道」に生出演。

さすがに“W杯徹夜”明けは、少々シンドイですね(笑)。

特集は「函館」。

今が旬の真イカから、函館山裏風景クルーズ、リニューアルオープンの函館競馬場、再建された函館奉行所まで、新たな函館情報がたくさん登場した。

スタジオで試食した「真イカの刺身&山わさび」は絶品。

生きたイカを配送してくれるお店も活用してみたい。


午後3時45分からは、HTB北海道テレビ「イチオシ!」への生出演です。


W杯決勝リーグ進出

2010年06月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌のホテルで。

今、朝の5時半。

サッカー、徹夜で見ちゃいました(笑)。

勝ちましたねえ。

よかった、よかった。

3-1。

決勝リーグ進出。

まだまだ楽しませてもらえる。

テレビ各局も、さぞ喜んでいるだろう(笑)。

フリーキックから先制点を決めた本田のコメントがよかった。

「入る時は入るもんですね」。

そうだね(笑)。