発売中の『週刊新潮』(4月1日号)に、TBS「総力報道!THE NEWS」の後藤謙次キャスターに関する記事が載っている。
タイトルは<三顧の礼「後藤謙次」キャスターに、無理やり卒業証書のTBS>。
あの番組が終了したことで、後藤さんは心ならずも「フリーター(本人の言葉)」となってしまった、というお話だ。
記事の前段では、、後藤さんがTBSの“三顧の礼”に応える形で参加したこと。それが、わずか1年で撤退したことなどが書かれている。
そして、私のコメント部分は・・・
番組の敗因について、碓井広義・東京工科大学教授はこう分析する。
「キャスターに必要なのは、この人の意見なら信用できると感じさせる“説得力”と、視聴者を引き付ける“表現力&キャラ”です。
後藤さんの政治記者としての知識・経験は抜きん出て高く、90点くらい付くでしょう。
でも、後藤さんがどのくらい凄い記者なのか視聴者は知らないので、残念ながら説得力に繋がらなかった。
一方、筑紫哲也や古舘伊知郎のようなカリスマ性やしゃべりのうまさが不足していたことは否めませんね」
・・・この後、政治評論家の「後藤さんの売りは現場取材なのに、担当コーナーで紹介されたのは政局の読み方のようなものばかりだった」というコメントがあり、記事は続く・・・
だが、そんな(後藤さんの)キャラを知りながら、主婦やティーン、高齢者しか観ない時間帯にキャスティングしたTBSこそが最大の戦犯、という点では、碓井氏も政治評論家も意見が一致している。
・・・もっと別の後藤さんの生かし方はあったはずなのに、ホントもったいなかった。
記事の中には、TBS関係者の「今後は局内の報道情報番組にコメンテーターとして出ていただく方向」という言葉がある。
これから普天間問題や参院選などで出番がありそうだ、と。
まあ、そうなればいいなあ、と祈るしかない。
そして、記事の最後は「夕方ニュースで、グルメ特集に作り笑いを浮かべるより、よほど良いかも」。
はい、確かにそうです(笑)。