碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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たっぷり『サイボーグ009 GOLD編』

2010年03月11日 | 本・新聞・雑誌・活字

厚い。

分厚い。

背中の部分がパスモと同じくらいで(笑)、5センチを超える。

石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009 GOLD編』(小学館)。

コンプリートコレクションの第11弾だ。

このコレクション、秋田書店・角川書店・講談社・小学館の“4社連合プロジェクト”というところが面白い。

各社の協力で、往年の名作を、あらためて読むことが出来た。

感謝です。

小学館からは、これまでに「WHITE編」「BLACK編」「BLUE編」などが出されている。


46年前の1964(昭和39)年に「少年キング」で連載が始まり、掲載誌を変えなが90年代まで描き続けられた、石ノ森さんのライフワーク『サイボーグ009』。

小学生の頃、登場する9人の戦士の中で「誰が一番好きか」なーんていう“論争”を仲間とやったのを思い出す。

ちなみに私は赤ちゃんの001(イワン・ウイスキー)のファンでした(笑)。

このGOLD編には、未完で終わったことで知られる「天使編」などが収められている。

石ノ森さんの言葉によれば、「天使編」はそれまでの総決算であり、「長いすさまじい最後の戦い」という構想だった。

厚くて重いこの完結巻を、いつか描かれるはずだった“続き”を想像しながら読むのもまた一興です。

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