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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

言葉の備忘録468 手段で・・・

2025年08月26日 | 言葉の備忘録

ナノブロック「明智光秀どーもくん」

 

 

 

 

手段で行き詰まったら、

常識的発想に

とらわれていないか、

考え直せ

 

 

 

永松潔、高橋遠州

『テツぼん』

第1巻

 

 

 

 

 


【気まぐれ写真館】 暑さ残る夕方

2025年08月25日 | 気まぐれ写真館

2025.08.24

 


【新刊書評2025】 『無名戦士の戦場スケッチブック』ほか

2025年08月24日 | 書評した本たち

「週刊新潮」に寄稿した書評です

 

 

佐伯知紀

『川喜多長政~映画を産業に育てた日本人』

日本経済新聞出版 3300円

戦前から外国映画の輸入配給に尽力した川喜多長政。東宝東和の創業者であり、「天井桟敷の人々」「第三の男」「禁じられた遊び」「チャップリンの独裁者」などの名作を公開した。本書はその仕事と人物を描く本格評伝だ。川喜多はなぜ命がけで映画と向き合ったのか。自分は妻・かしこほどには映画を愛していないとしながら、「映画の持っている力、映画が果たす効果」を高く評価していた。

 

和田敦彦

『戦下の読書~統制と抵抗のはざまで』

講談社選書メチエ 2090円

著者は読者論が専門の早大教授。戦時下の出版物と読む側の関係を検証していく。手がかりは「読書調査」だ。児童は「少年倶楽部」などの雑誌や「猿飛佐助」といった読物に夢中。勤労青年は吉川英治や菊池寛の作品を手に取っている。そしてエリート学生は「善の研究」「愛と認識との出発」などに感銘を受けていた。「思想統制」のイメージが強い時代だが、その実態や影響も明らかになっていく。

 

若杉良作

『天皇を覚醒させよ~魔女たちと宮中工作』

講談社 2200円

昭和期の皇室に侵入した新興宗教と霊的思想の実態を描くノンフィクションだ。昭和天皇の侍従が「魔女」と呼んだ女官の追放劇、皇后の「手かざし医師」、そして宗教団体「神政龍神会」の暗躍などが検証されていく。「祭祀」は天皇を天皇たらしめ、宮中では神秘と政治が交錯する。見えてくるのは天皇制の空白に生じた精神的混乱と宗教の影響。天皇の「霊性」をめぐる緊迫の昭和秘史だ。

 

砂本三郎

『無名戦士の戦場スケッチブック~砲弾と飢餓と鎮魂』

筑摩書房 3080円

著者は一兵卒として中国戦線や南方の島での過酷な戦いに参加した。戦後、記憶を元に描いた130枚のスケッチがこの記録画集だ。命令への葛藤、苛烈な戦闘、仲間の死、飢えとの戦いといった戦場の現実を突きつけてくる。さらに捕虜虐待の実態や指揮官への怒りも。いわゆる上手い絵ではない。だが、見る側を揺さぶる凄まじい切迫感がある。戦争の悲惨さと庶民の心の叫びを伝える貴重な絵画証言だ。

(週刊新潮 2025.08.28号)

 


【気まぐれ写真館】 40℃超えの「処暑」

2025年08月23日 | 気まぐれ写真館

今日は、二十四節気の「処暑(しょしょ)」

暑さが止む、おさまる時期という意味なのですが・・・

2025.08.23

 

 


言葉の備忘録467 世の中・・・

2025年08月23日 | 言葉の備忘録

 

 

 

 

よの なか【世の中】

 

愛し合う人と憎み合う人、

成功者と失意・不遇の人とが

構造上同居し、

常に矛盾に満ちながら、

一方には

持ちつ持たれつの関係にある世間。

 

 

 

『新明解国語辞典』

第三版

 

 

 

 


「被爆80年」の夏に

2025年08月22日 | 「しんぶん赤旗」連載中のテレビ評

 

 

「被爆80年」の夏に

 

今年は戦後80年にあたる。かつて毎年8月になるとテレビ各局は「戦争・終戦番組」を競って放送してきた。その期間限定の集中度や風物詩的取り組みは、「8月ジャーナリズム」などと揶揄(やゆ)されたほどだ。

しかし近年、民放ではその数が激減。今年は民放5局のうち3局が同じ池上彰を起用した解説番組だ。残りの2局も綾瀬はるかなどの出演による恒例企画である。

一方、NHKはドラマや音楽番組での展開も含め20本以上の戦争・終戦番組を並べている。

中でも被爆地の放送局である広島、長崎の両局が今年も健闘していた。「広島 グラウンドゼロ 爆心地500m 生存者たちの“原爆”」と「原子雲の下を生き抜いて~長崎・被爆児童の80年~」だ。原爆の取材と番組制作を高いレベルで継承する姿勢に敬意を表したい。

戦後80年は被爆80年でもある。8日に放送されたNHKのBSスペシャル「原爆裁判 〜被爆者と弁護士たちの闘い〜」は注目すべき1本だった。

1955年、5人の被爆者が米国の原爆投下は国際法に違反するとして、損害の賠償を日本政府に請求した。当時、被爆者に対する援護策は何もとられていなかったのだ。

63年に東京地裁で下された「原爆裁判」の判決は画期的なものだった。「戦争に際して不要な苦痛を与えるもの、非人道的なものは害敵手段として禁止されるという国際法上の原則に違反する」と言い渡したのだ。

番組は裁判を担当した岡本尚一弁護士の資料をもとに、原告である被爆者たちのその後にも焦点を当てていく。

「母が原告だった」と初めて知った時田百合子さんや、「下田ケース」として知られる下田隆一さんの孫・義則さんなどへのインタビューから、被爆体験と司法闘争の歴史を丁寧に掘り下げていた。

何より、この裁判と判決はその後の核兵器をめぐる議論に多大な影響を与えている。2021年に発効した核兵器の開発・保有・使用などを包括的に禁止する「核兵器禁止条約」もその成果の一つだ。ただし日本はこの条約に批准していない。

被爆80年の夏、あらためて原爆裁判の意義と精神を再認識すべきであることを、この番組は静かに主張していた。

(しんぶん赤旗「波動」2025.08.21)

 


【気まぐれ写真館】 「今日も炎天下」の神楽坂界隈

2025年08月21日 | 気まぐれ写真館

2025.08.21

 

 


言葉の備忘録466 過去の・・・

2025年08月21日 | 言葉の備忘録

「ウルトラQ」カネゴン メモパッド

 

 

 

 

過去の選択は

悔やんでも

やり直せんけど、

それを正解にすることは

今から出来ます

 

 

 

綿谷 新(新田 真剣佑)の言葉

ドラマ『ちはやふる―めぐり―』第七首

 

 

 

 


【気まぐれ写真館】 「本日も猛暑日」の夕景

2025年08月20日 | 気まぐれ写真館

2025.08.20

 


戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』被爆を伝える意味

2025年08月20日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

 

 

「被爆者とは何か」

「被爆を伝える意味とは何か」

という難しいテーマに挑んだ

戦後80年ドラマ

『八月の声を運ぶ男』

 

13日に放送された「八月の声を運ぶ男」(NHK)は実話に基づくドラマだ。元長崎放送記者でジャーナリストの伊藤明彦。長年たった一人で全国を歩き、1000人以上の被爆者の声を録音して残した。2009年に72歳で亡くなっている。

ドラマの主人公は伊藤がモデルの辻原保(本木雅弘)だ。自費による被爆証言取材活動を続ける中で九野和平(阿部サダヲ)という被爆者に出会う。彼が語る壮絶な半生は辻原の心を大きく揺さぶった。

しかし、やがて証言に登場する献身的な姉の存在が不確かなものとなっていく。九野が語っていたのは事実か、夢想か。辻原は煩悶する。

時は1970年代。被爆者に対する誤解や差別は現在の比ではない。家族にも明かしていない被爆体験を語ることを拒む人も多かった。辻原は「語るべき」であり、「聞くべき」と信じて被爆者を訪ね歩いてきた。

九野に対しては、彼の中に「出会ってきた多くの被爆者が住んでいる」という思いに行き着く。語ったのは「本当の話」だと。

戦後80年は被爆80年でもある。このドラマは「被爆者とは何か」「被爆を伝える意味とは何か」という難しいテーマに挑み、見る側に多くのことを考えさせてくれた。

脚本が池端俊策。演出は柴田岳志だ。ここに主演の本木も加わり、司馬遼太郎原作「坂の上の雲」(09~11年、NHK)のチーム復活となった。

(日刊ゲンダイ「TV見るべきものは!!」2025.08.19)

 


言葉の備忘録465 マインド・・・

2025年08月19日 | 言葉の備忘録

 

 

 

<マインド・リセット七か条>

 

第1条 勝ち負けで考えない

第2条 試してみないと答えは出ない

第3条 「かくあるべし」思考は捨てる

第4条 今を楽しむ

第5条 人と比べない

第6条 自分で答えを出す

第7条 人目は気にしない

 

 

 

和田秀樹

『死ぬのはこわくない』

 

 

 

 


【気まぐれ写真館】 本日、ベランダ測候所は「40℃」超え

2025年08月18日 | 気まぐれ写真館

2025.08.18

 

 


言葉の備忘録464 自分に・・・

2025年08月18日 | 言葉の備忘録

何かを書きたくなるノート

 

 

 

 

自分にできないことが

どんどん見えてくる。

それは、

何かができるようになった

しるしなのかもしれません。

 

 

ヨシタケシンスケ

『思わず考えちゃう』

 

 

 

 


【気まぐれ写真館】 猛暑で、人のいない公園

2025年08月17日 | 気まぐれ写真館

2025.08.17

 


言葉の備忘録463 人生で・・・

2025年08月17日 | 言葉の備忘録

 

 

 

人生でいちばん大切なのは

バランスだよ。

すべての生きものは、

左右のバランスで生きてゆく。

そのように作られているんだ。

 

 

 

加島祥造

『私が人生について語るなら』