碓井広義ブログ

<上智大学教授のメディア時評> 見たり、読んだり、書いたり、話したり、時々考えてみたり・・・

乃木坂46白石麻衣さん、「近寄り難さ」も人気の秘密!?

2017年05月31日 | 「日経MJ」連載中のCMコラム



日経MJ(日経流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。

今回は、乃木坂46が出演している、はるやま商事「アイシャツ」のCMについて書きました。


はるやま商事「アイシャツ」
「アイ」を探して叫ぶアイドル

乃木坂46の白石麻衣さんがスマホを見つめている。画面には「完全なアイ。」他のメンバーにも、「まっすぐなアイ。」という謎のセージが届く。どうやら西野七瀬さんが失踪、もしくは行方不明になっているらしい。

走り回るメンバーたち。そして、探しあぐねた白石さんが「アイって何?」と大声で叫ぶ。最後に西野さんが現われ、ノーアイロンで楽なワイシャツのCMとわかるのだ。

デビュー曲『ぐるぐるカーテン』の発売が2012年2月。センターは生駒里奈さんだったが、白石さんの美しさも際立っていた。あれから5年。白石さんは24歳となり、“オトナっぽい美少女”から“オトナの美女”へと進化した。最新写真集『パスポート』は累計21万部だ。

近年、「親しみやすさ」がアイドルの条件の一つになっている。しかし白石さんの人気はむしろ、その「近寄り難さ」にあるのではないか。アイドル文化論における興味深い研究テーマだ。

(日経MJ 2017.05.29)


週刊新潮で、ドラマ「やすらぎの郷」について解説

2017年05月30日 | メディアでのコメント・論評



病魔と苦闘の野際陽子、
台詞が覚えられない五月みどり… 
「やすらぎの郷」撮影現場はリアル老人ホーム

押し寄せる年波に抗うことが出来ないのは、往年の大スターたちも例外ではない。老人ホームを舞台にした話題のシニア向け昼のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)。その撮影現場には、老いを隠さずにありのままの姿を覗かせる、出演者たちの姿があった。

4月から放送がスタートした「やすらぎの郷」は、テレビ業界に貢献した者だけが入居することが出来る無料の老人ホームが舞台。そこに暮らす入居者たちが直面する家族の絆や友情といった、様々な問題をユーモラスに描いた倉本聰(82)の脚本による作品だ。

主人公のシナリオライターを石坂浩二(75)が演じ、彼を振り回す大女優役に、浅丘ルリ子(76)、加賀まりこ(73)、五月みどり(77)、野際陽子(81)、八千草薫(86)といったメンバーが。さらに、石坂とともに、女優たちに翻弄される男性陣として、ミッキー・カーチス(78)、藤竜也(75)……といった豪華キャストが名を連ねる。

石坂は加賀と実際に同棲をしていたし、浅丘とは2000年まで婚姻関係にあった。その3人が共演するという話題性も手伝ってか、放送前から注目を集めていたのだが、始まってみると想像以上に大健闘。最新の平均視聴率は6・3%と、同じ時間帯の中では高数字を挙げ、今なお話題を呼んでいる。

コラムニストの林操氏は、

「ストーリーの随所に出てくる、業界のタブー的な裏話の世界に、世代を超えてついつい引き込まれてしまいますね。現在のドラマが斜陽になった原因は視聴率主義に走ったテレビ局にあるとか、枕営業が行われているといったようなことは、いくらドラマでも、これまでは言えなかったですから」

それをやってのけるのは、倉本作品ならでは。

「でも、やはり、酸いも甘いも知り尽くした高齢の役者さんだからこそ出来たのだと思います。主演の石坂の脇にかつての恋人や妻がいるなんて、若手や中堅の俳優では、到底出来ませんよ。彼らぐらい齢を重ねているから、割り切って遠い思い出として演じることが出来るのではないでしょうか。このドラマからは、役者たちの潔さを感じますね」

と、番組を絶賛するのだ。だが、撮影現場に目を向けると、画面を見て楽しんでいる視聴者とは裏腹に、俳優陣が高齢者ゆえの苦労話も聞こえてくるのである。

テレ朝関係者が言う。

「出演者はほぼ高齢者ですし、放送は半年に及ぶ長丁場。少しでも体調を壊すと、大変なことになりかねませんので、スタッフは出演者に、風邪をひいたりしたらすぐに連絡をするように呼びかけています。さらに、看護師が撮影現場に待機していて、何か起きた時の為に、万全の態勢を取っているのです」

ストーリーさながら、リアル老人ホームのような体調管理が施されているというわけだ。さらに、

「倉本さんの脚本ですから、台詞がとても多いというのも確かにありますが、ミッキー・カーチスさんと五月みどりさんは、記憶力が落ちていて、台詞を覚えられなくて大変だそうです。仕方がなく、カンニングペーパーを用意して撮影したこともありました」(同)

■“あのサプリ”“あの病院”

放送された二人の登場シーンを見ると、確かに五月は石坂との長台詞のシーンでは、棒読みのうえ、時折、目が不自然に泳いでいる。ミッキーも、バーのカウンターに座って語る場面では、台詞を言う前に必ずと言っていいほど、カウンターに目を落とす。まるで、そこに何かがあるかのように……。

もっとも、五月の場合は、オカルト好きの不思議キャラという設定なので、さほど違和感もなければ、ミッキーも棒読みなのに不思議と存在感がたっぷりなのだ。実際のところはどうなのか。

五月のマネージャーは、

「ドラマのレギュラー出演は20年ぶりでして、久しぶりの上に、台詞が覚えられなくて大変でした。出番待ちの時も共演者の方々は、“あのサプリメントがいい”とか“あそこの病院はいいよ”とかで盛り上がっていたようですが、とてもそんな余裕はなかったようです。休憩中も撮影ギリギリまで台詞を覚えるので精一杯。一度くらいは、カンペを見ながら撮ったカットもあったかもしれません」

彼女は、なかなか芝居勘が掴めず、何度も撮り直しをしたため、その日だけでは予定のカットが撮影しきれず、後日改めて撮影日を設けたほどだったという。

他に、こんな話も。先のテレ朝関係者が言う。

「野際さんは、3年前に肺がんを患い、現在も治療を続けています。やはり、体調があまりすぐれないようで、撮影シーンを大幅に減らしたほどです」

それでも、ドラマでは元気にジョギングをする姿を見せるのだから、ベテランならではのプロ意識である。

上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)によれば、

「70代、80代の大スターが、“ああ、歳を取ったな”と視聴者に言われることを承知の上で、あえて自らをさらけ出す。その勇気に見ている側は、心を動かされているんだと思います。人間誰しも歳を取る。ドラマの中の住人たちが抱えている過去への執着や現在への不満、残り火のような恋心、病気や死への恐怖、芸に対する未練など、形こそ違いますが、すべて、我々一般人と共通のものです。このドラマは、超高齢社会の日本のシミュレーションでもあり、だからこそ多くの視聴者が共感しているのではないでしょうか」


ドラマの本番はこれから。この先どんな展開が待っているのか、目が離せない。

(週刊新潮 2017年5月25日号)

【気まぐれ写真館】 雨が降っても千歳市「柳ばし」で・・・ 2017.05.27

2017年05月28日 | 気まぐれ写真館
ホタテと自家製しいたけのソテー
(メニューにはありません、悪しからず)


HTB北海道テレビ 「イチオシ!モーニング」 2017.05.27

2017年05月28日 | テレビ・ラジオ・メディア


MCの愛里さんと依田アナ


野球解説の岩本さん


エンタメ担当のオクラホマ藤尾さん


スポーツ担当の五十幡アナ


お天気担当の愛華さん


「食のチカラ」スタジオでの試食は、キジの親子丼




今週の「木村愛里さん」

【気まぐれ写真館】 札幌 SOLUNAで・・・

2017年05月27日 | 日々雑感

アイヌ遺骨返還がテーマのドキュメンタリー映画
「声なき声」を製作した藤島保志さん



スタッフの皆さんと

5月末で閉店となるSOLUNA


HTB北海道テレビ「イチオシ!」 2017.05.26

2017年05月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

高橋春花アナとヒロ福地さん


気がつけば人妻!国井美佐アナ


気がつけばとっくに成人!和音ちゃん

気がつけばカールが東日本で販売中止!

気がつけば見学の高校生!

オクラホマ藤尾さんとオープニングで

気がつけばこんなにいた高校生!

今週の「高橋春花アナウンサー」

【気まぐれ写真館】 札幌に来たら、まる山「かもせいろ」

2017年05月27日 | 気まぐれ写真館

【気まぐれ写真館】 札幌 2017.05.26

2017年05月27日 | 気まぐれ写真館

恒例の「卒業記念写真」撮影

2017年05月26日 | 大学












「あなそれ」 東出の“壊れっぷり”と“追い詰め方”

2017年05月25日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評



日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」。

今週は、波瑠主演「あなたのことはそれほど」について書きました。


TBS系「あなたのことはそれほど」
フツーじゃない人物が2人!

今期は「小さな巨人」「警視庁捜査一課9係」「緊急取調室」など刑事ドラマが乱立している。おかげで、逆に目立っているのが不倫ドラマ「あなたのことはそれほど」だ。優しい夫、涼太(東出昌大)との2人暮らしに物足りなさを感じていた美都(波瑠)が、中学時代に憧れていた同級生・有島(鈴木伸之)と出会って不倫関係に陥る。

最大の推進力は、美都が有島との再会を「運命」と感じたことだ。また有島の方も、妻(仲里依紗、好演)が出産を控えて実家に戻っていたという、実にわかりやすい状況だった。これで美都と有島が芸能人や政治家だったら、フツーにゲス不倫報道されるところだ。

だが、このドラマにはフツーじゃない人物が2人いる。1人は東出が演じる涼太だ。妻の浮気に気付きながらも平静を装っていたが、無理だった。

美都はもちろん、有島夫妻に対しても、「知っているぞ」のサインを送り始めたのだ。すでに見る側の興味は、東出の“壊れっぷり”と“追い詰め方”に集中している。

もう1人、注目したいのが美都の実母である悦子(麻生祐未)。世の荒波を乗り越えてきたシングルマザーにしてスナックのママだ。美都に向かって、「あんた、そもそも誰も選んでいなかったのよ。選んだのは自分の幸せ」と言い放つ。そんな娘に春が来た、じゃなくて嵐がやって来た。

(日刊ゲンダイ 2017.05.24)

週刊新潮で、週刊文春「中吊り広告」問題についてコメント

2017年05月24日 | メディアでのコメント・論評

25日(木)発売の「週刊新潮」6月1日号で、週刊文春「中吊り広告」問題についてコメントしています。

「中吊り広告」不法入手に頬被り!
「文春砲」汚れた銃弾 第2弾

たとえばカンニング発覚の受験生が、カンニングペーパーを握りしめながら、「不正はない」と強弁するようなものか。「週刊新潮」の中吊り広告を盗み見していた事実には何ら答えず、ただ「これからも独自スクープをお届けする」と嘯いた「週刊文春」編集長。しかし、彼は一連の不正行為について、部内ではこう説明していた。「この話は古い。
10年以上前から始まっている」と……

「文春」盗み見問題「私はこう考える」

▼池上 彰 ジャーナリスト「週刊文春はずるい」

▼佐藤 優 作家・元外務省主任分析官「編集長のコメントは答えになっていない」

▼宮崎 緑 千葉商科大学教授「私の中傷記事と根は同じ」

▼屋山太郎 政治評論家「他人を叩く資格がない」

▼田島泰彦 上智大学教授「自浄作用が働かない」

▼大谷昭宏 ジャーナリスト「週刊誌の自殺行為」

▼中森明夫 コラムニスト「越えてはいけない一線を越えた」

▼碓井広義 上智大学教授「盗人猛々しい」

▼田中健五 元文藝春秋社長・元「週刊文春」編集長「傲りはなかったか」

(週刊新潮 2017年6月1日号 目次より)

【気まぐれ写真館】 曇り空のキャンパス 2017.05.24

2017年05月24日 | 気まぐれ写真館

DIMEで、「モグラ女子」について解説

2017年05月23日 | メディアでのコメント・論評

キャスターの伊東紗治子さん


グラビア界のKey Wordは「神ボディ」

神ボディの中でも、特に注目なのがモデルとグラビアの両方で活躍するモグラ女子。

泉里香の初写真集は発売1週間で2万部を突破し、オリコン写真集ランキング1位を獲得した。

「今はスマホで誰でもグラビアを見られる時代。男だけのモノではなく、女性も見るようになった」と上智大学・碓井広義教授(メディア文化論)は指摘する。

「グラビアに対する抵抗感も低くなり、モグラ女子は神ボディを出し惜しみしません。バブル期のようなギラギラ感はなく、エロかわな雰囲気が支持を得ている。男性女性どちらの陣営からも好かれ、敵が少ないのは強い」(碓井氏)


好感度の高さにはCM業界も注目しているようで「パーフェクトなプロポーションと健康的なセクシーさを生かしたCMは話題性もあり、商品の訴求にもつながる。今後モグラ女子を起用する企業が増えると予測している」(CM研究所)という。DIMEも注目します。

 取材・文:鳥居優美

(DIME 2017年7月号)



泉 里香さん



「AERA dot.」で、週刊文春「中づり広告」問題についてコメント

2017年05月22日 | メディアでのコメント・論評



「事実は一切ない」文春の反論に新潮が見解
「自浄作用が働かないこと露呈」

雑誌ジャーナリズムの両雄、「週刊文春」と「週刊新潮」のバトルが激化している。

5月18日発売の週刊新潮(5月25日号)は、発表前の週刊新潮の中づり広告を週刊文春側が出版取次会社から入手し、記事作成に利用していた“疑惑”をグラビア写真つきで大々的に報道。

これに対し、新谷学・週刊文春編集長は全否定する声明を同日、ニュースサイト「文春オンライン」上で発表した。

<「週刊文春」が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません>

週刊新潮などによると、週刊文春の発行元である文藝春秋の営業担当が定期的に出版取次会社を訪れ、新潮の中づり広告を借りてコピー。

JR、地下鉄車内に出される中づり広告には、その週に発売される最新号のラインアップが掲載されており、締め切りは週刊誌より1日早くなっている。

文春側が中づりを事前にチェックし、最終的なラインナップや記事作成に使っていた疑惑があると新潮側は長期間、追跡調査していたという。

その主張に対し、新谷・週刊文春編集長は声明でこう反論した。

<「週刊新潮」の記事では、あたかも「週刊文春」が自らのスクープ記事を盗んでいるかのように書かれていますが、例として挙げられた記事においても、そうした事実は断じてありません。社会を騒がせている事件、人物等については、多くのメディアが当事者やその周辺を継続的に取材しており、その過程で他メディアの動向を把握するのは日常的なことです>

AERA dot.の取材に対し、「週刊新潮」編集部は以下の見解を寄せた。

<週刊文春編集長のコメントには、長年、文藝春秋社の営業担当者が出版取次会社から不正に週刊新潮の中吊りポスターを入手し、コピーしたうえで、文春編集部に届けている事実について、何ら釈明がありません。当然、これが正当な情報収集や「情報戦」に当たらないことは言うまでもなく、出版取次会社も「不適切だった」と漏洩の事実を認め、弊社に謝罪しております。にもかかわらず、潔く非を認めない週刊文春編集長の対応は、全く意外であり、驚きを禁じ得ません>

さらに新潮側は文春編集部に対し、こうも言及した。

<アンフェアな編集姿勢を反省しようとせず、自浄作用が働かないことを露呈した言葉であり、残念というほかありません。同誌の編集部の中には、このような不正を働かなくても、週刊新潮と充分戦えると思っていた記者はたくさんいたはずであり、文春の記者の方々が気の毒でなりません>

上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は語る。

「印象的なのは、新谷編集長の『他メディアの動向を把握するのは日常的なこと』という主張です。他の週刊誌の中づり広告を事前に入手する行為が他媒体で日常的に行われているとは思えないし、もし、新潮報道が事実であれば、姑息としか言いようがない。文春が読者の信頼を無くすだけでなく、雑誌メディアへの信用が一気に損なわれかねない」


AERA dot.編集部・小神野真弘

(AERA dot. 2017.05.18)


『立花隆の書棚』は、「本の本」として突出した一冊

2017年05月21日 | 本・新聞・雑誌・活字


本が、生活空間を脅かし続けています。なんとかしなくてはと思いつつ、本は今日も増えるばかりです。

しかも、「さあ、今日こそ少しでも片付けよう」と動き出した途端、困った本を見つけてしまいました。立花隆:著『立花隆の書棚』(中央公論新社)です。

「本についての本」というか、「本の本」として、突出した一冊と言えます。厚さは5センチ。小さなダンベル級の重さ。全ページの3分の1近くを占めるカラーグラビア、それも本棚ばかりの写真です。

膨大な本が置かれた自宅兼仕事場(通称ネコビル)をはじめ、所蔵する本が並ぶ“知の拠点”が一挙公開されています。ああ、こんなふうに、自分が持つすべての本の「背表紙」を見ることが出来たらシアワセだろうなあ、と泣けてきました(笑)。

読者は写真を見ながら内部を想像しつつ、この館の主の話に耳を傾けることになります。まず驚くのは、医学、宗教、宇宙、哲学、政治など関心領域の広さでしょう。各ジャンルのポイントとなる書名を挙げながらの解説がすこぶる興味深いのです。

しかしそれ以上に、時折り挿入される「本の未来」や「大人の学び」についての言葉が示唆に富んでいます。

「現実について、普段の生活とは違う時間の幅と角度で見る。そういう営為が常に必要なんです」。そして、それを促してくれるのが紙の本なのだと、この”知の巨人”はおっしゃるのです。

片付けるより、読むのが先だということになってしまいました。