碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

TBSレビュー「けいおん!」特集、無事オンエア

2012年04月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

出演させていただいた、「TBSレビュー」の「けいおん!」特集が、
無事オンエアされました。

司会の木村郁美さん、スタッフの皆さん、お世話になりました。

楽しかったです(笑)。

インタビュー出演の桧山珠美さんと宇野常寛さん、お二人のお話も
大変興味深くうかがいました。

そして、ご覧になって下さった方々に、感謝です。

ありがとうございました。



「黄色い部屋はいかに改装されたか? 増補版」は、いかに装丁されたか?

2012年04月29日 | 本・新聞・雑誌・活字

札幌の弘栄堂書店で入手したのが、都筑道夫さんの名著「黄色い部屋はいかに改装されたか?」の”増補版”。

オリジナルが晶文社から出たのが1975年で、残念ながら、その後、絶版。

で、フリースタイルから、この増補版が新刊として登場した。

出版自体も嬉しいが、装丁がまた嬉しい。

「黄色い部屋はいかに改装されたか?」はいかに装丁されたか?(笑)

何しろ、外観から奥付けにいたるまで、ポケミス(ハヤカワポケットミステリ)そっくりなのだ。

その仕上がりは、ミステリファンでもつい間違えるほど素晴らしく、よく見たら版元が早川書房じゃなかった、てな感じでした。

この“遊びごころ”に拍手。

そして、肝心の「増補」の中身も、かなり充実しています。



奥付の表記、黄色の小口、紙質、
ビニールカバーまで忠実に再現(笑)

北海道千歳市「柳ばし」にて

2012年04月29日 | 日々雑感

札幌からの帰り、例によって千歳の「柳ばし」へ。

お母さんが用意してくれた特別メニューは「ほたてフライ定食」。



ポイントは手前の“ふきのとう”を使った特製タルタルソースでした。

この“ふきのとう”は、お店でバイトをしている女子高生“むっちゃん”のおじいちゃんが、山から採ってきてくれたものだそうです。

うーん、美味じゃ(笑)。

ごちそうさまです。

飛行機の時間が迫って、お店を出る時、これまた例によって、お母さんが「行ってらっしゃい!」と声をかけてくれました。

また来月!



    バイトコンビ「あっちゃん・むっちゃん」も一緒に

明朝、「TBSレビュー」でアニメ「けいおん!」特集

2012年04月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

放送が明日の朝に迫った「TBSレビュー」

今回は、アニメ「けいおん!」の魅力を探る、といった内容です。

“初の国産テレビアニメ”である「鉄腕アトム」が放送されたのが、
約50年前の1963(昭和38)年。

それをリアルタイムで見ていますので、とりあえず、アニメ歴は
長いです(笑)。

半世紀の間、多様な進化を続けてきたテレビアニメ。

明日の放送では、短い時間の中で、どこまで「けいおん!」の魅力を
伝えられるか、わかりませんが、がんばります(笑)。

よかったら、ご覧ください。


●4月29日(日) 朝5時30分~6時

●テーマ:
 テレビアニメ「けいおん!」 その人気と可能性

●進行:木村郁美(TBSアナウンサー)

●出演:碓井広義




土曜の朝は、HTB「イチオシ!モーニング」に

2012年04月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

今日、28日(土)の朝。

7時からHTB「イチオシ!モーニング」に出演します。

ニュースの他に、稲葉選手の2000本安打達成まで、あと1本!
ということで、午後2時からの試合の見どころなども紹介される
はずです。

ちなみに、こちらのスタジオには、きゃりーぱみゅぱみゅサンは、
いません(笑)。



日刊ゲンダイで、「小沢無罪判決」についてコメント

2012年04月28日 | メディアでのコメント・論評

小沢無罪判決を多くの人々はどう評したか
無罪判決文の極めて苦しい表現の裏側


<暴走・司法は今度こそ解体的出直しが必要>

「陸山会」の土地取引を巡り、強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に26日、ようやく無罪判決が下った。大善文男裁判長は判決理由で、検察の捜査手法を断罪したものの、元秘書らが政治資金収支報告書に虚偽の記入をしたことを認定。小沢も報告・了承を受けていたことを「推認」した。

で、大メディアは相変わらず、「潔白ではなく灰色」(読売社説)なんて吠えているのだが、判決理由でネチネチやられたところで無罪は無罪だ。この判決は大きい。なにしろ、小沢は西松事件でいきなり、大久保隆規秘書が逮捕された2009年3月から丸々3年2カ月もの間、その政治活動を封印されてきたのである。
 
だからこそ、この裁判は異常で異様、先進国ではあり得ない魔女狩り、謀略裁判なのだが、それにやっと一区切りがついたわけだ。民主党の党員資格停止処分の解除については、今後、党内を二分させる騒ぎになる。しかし、小沢はそうした騒ぎを横目で見つつ、堂々と政治活動を再開させる。世の中、劇的に変わってくるのではないか。

<ガキンチョのデタラメ政治はもうたくさん>

評論家の佐高信氏はこう言った。

「松下未熟塾の政治家による子供の政治が終わりを告げ、大人の政治が、ようやく始まる。そんな期待が持てます。民主党における小沢一郎氏は、子供の中にひとり、大人が交じっているようなもの。小沢氏が真っ白かどうかは分かりませんが、極端な話、悪いこともできない子供には良い政治もできないのですよ。

子供集団の民主党政権は、官界、財界にナメられている。だから、消費税引き上げや原発再稼働などという考えられない話が出てくるのです。政治がダメだから官が暴走し、消費税引き上げに反対する文化人を狙い撃ちにするような嫌がらせも起こっている。こうした政治を是正しなければならない。小沢氏が無罪を勝ち取ったことで、状況は確実に変わってくると思います」

これまで民主党内では小沢は異端児、賊軍扱いだった。マニフェストを守れ、政治主導を貫けと、当たり前のことを言っているのに、大新聞は犯罪者呼ばわりし、野田首相や前原政調会長に象徴されるガキンチョ政治家に排除されてきたのである。まさに木の葉が沈むような話だが、それがマトモに戻る可能性がある。それだけだってデカイのだ。

<国民無視の野田は消費税を引っ込めろ>

作家の三好徹氏はこう言った。

「野田首相は消費税引き上げを撤回せざるを得なくなると思いますよ。そもそも、民主党のマニフェストには出てこないし、撤回して困るのは財務官僚だけなのです。野田首相は民主党の代表ではなく、財務省の代表にしか見えない。財務省のために政治生命を賭しているのです。そんな政治家がいますか。

財務省の代表が首相ではダメだ。国民はそう思っているのに、民主党内ではそうならない。国民の常識と民主党のそれとが乖離(かいり)している。だから、小沢氏の正論が受け入れられない。それが大きく変わってくると思う。小沢氏の党員資格停止解除は当然です。起訴段階で資格停止にしておいて、解除は判決確定後なんて、あまりに身勝手な理屈です。小沢氏には大いに暴れてもらいたい」

元外務省国際情報局長の孫崎享氏は「小沢氏の無罪で民主党はもう一度チャンスを得た。これがラストチャンスだ」と、こう言う。

「国民が期待を寄せたのは鳩山元首相と小沢氏による改革です。ところが、小沢氏の『有罪』を恐れた民主党は改革に躊躇(ちゅうちょ)するようになり、消費税増税やTPPなどに走った。小沢氏の無罪判決を受けて、民主党はもう一度、政権交代で目指したものは何だったのか、という原点に立ち返ることです」

民主党政権は変わらざるを得なくなる。それでも小沢排除を続ければ、ガチンコの対決になる。刑事被告人の立場でも、これだけの結束力と影響力を誇った小沢のことだ、フリーハンドを得れば、ガキンチョ政治家なんか相手じゃない。

元検事で、関西大特任教授の郷原信郎氏は「司法のあり方も変わるはずだ」と指摘した。

「無罪判決は当然です。指定弁護士の主張をかなり認めていましたが、『それでもダメ(無罪)』ということです。政治資金規正法違反で責任を問われるのは会計責任者であり、代表者の小沢氏の共謀を問うのは最初からムリだった。判決理由が、検察審査会や指定弁護士に目配り、気配りしているのは、それぞれの顔を立てたのでしょう。

それよりも今回の判決で注目すべきは、事実に反する内容の捜査報告書が作成された理由や経緯、原因究明について検察で十分調査し、対応すべき――と指摘したことです。これだけ厳しく言われているのだから、検察も動かざるを得ないだろうし、そうなることを期待しています」 

検察は捜査報告書を捏造、デッチ上げた田代政弘検事を不起訴方針らしいが、世間が納得すると思ったら大間違いだ。暴走・司法は解体的出直しが必要なのだ。

<被災地復興で高まる剛腕への期待>

被災地の復興にも期待がかかる。「政局よりも復興に専念を」と言うのは神戸女学院大教授の内田樹氏(フランス現代思想)だ。

「被災地の東北出身で地域の事情に詳しい。どこをどう動かせば、官僚機構がフル稼働するのかも熟知しています。政界広しといえど、小沢氏ほど被災地復興にふさわしい政治家はいません。復興策が遅々として進まず、国民が欲求不満を募らせるなか、剛腕を発揮すれば、“さすが、小沢だ″と、自然に評価は高まる。スケールの大きな政治家として後世に名を残す存在になって欲しいのです。

そのためにも、自ら進んで政局の嵐に突入すべきではない。国民は、混迷の度を深める民主党政権を混ぜっ返すようなことを求めていません。党利党略でなく、公衆の利益のために剛腕を振るうべきです」

小沢復権は日本の外交戦略にも影響を及ぼすとみられている。中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏は「いま、日中関係は大きくこじれている。裁判などで求心力が低下した小沢氏が、存在意義を発揮するために中国外交に乗り出すことは十分、考えられる」と期待する。

<大メディアは“落とし前”つけないと存立の危機>

その一方で、存立の危機を迎えているのが、小沢ぶっ叩きに血道を上げて、無罪判決後も往生際悪く、小沢を批判している大メディアだ。

「今回の判決の結果、既存メディアが小沢報道の検証を怠れば、間違いなく崩壊に向かいます。小沢氏を一方的に攻撃した大政翼賛的な報道は、検察のリーク情報や反小沢派の意向に流されたように見える。こうした疑念にメディアがどう答えるのか。視聴者や読者は目を光らせています。

自らの非を認めず、従来の報道を正当化するような小沢叩きを続ければ、いよいよ、既存のメディアは信用を失う。ただでさえ、若年層を中心にメディア離れは加速している。ネットやソーシャルメディアの方が、真実が混じっているだけマシだという価値観が広がっています。今回の小沢判決で既存メディアは存立の危機に立たされています」(上智大教授・碓井広義氏=メディア論)


だからこそ、既存メディアは小沢を亡き者にしようと必死だったのだが、案の定と言うか、正義のカケラもない魔女狩りは失敗した。

小沢はもちろん、「落とし前をつけろ!」とは言わないだろうが、世間はそういう目で見ているのだ。

(日刊ゲンダイ 2012.04.27)

きゃりーぱみゅぱみゅサンとの“共演”

2012年04月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTB「イチオシ!」の生放送のスタジオに、きゃりーぱみゅぱみゅサンがやってきた。

番組の始めから終わりまで、司会のヒロさんとコメンテーターの私の間に、きゃりーぱみゅぱみゅサンが座っておりました。

いい子でした(笑)。

「人としての“基本”がしっかりしてるなあ」というのが印象です。

多分きちんとした家庭で、きちんとしたご両親に、きちんと育てられたのだと思います。

バレエを習い、陸上部で短距離をやり、サメ図鑑を見るのが楽しみで、野菜の一部が苦手で、ファッションが大好きな女の子。

頭の回転は速く、反応も鋭い。

周囲への気配りも自然にできる。

それから、敬語の使い方も上手です。

睡眠は4時間くらいで、でも毎日が楽しくて、京都に修学旅行で行ったことがあって、学校の制服がブレザーだったからセーラー服に憧れていて、日曜日に高校時代の友達と会いたいけど、みんなバイトなんかで忙しいんです・・・・と、言っていました。

で、なんだか、とっても、いい子でした(笑)。

ファースト・アルバムが出て、これから全国各地でライブだそうです。

がんばれ、きゃりーぱみゅぱみゅ。

27日(金)、HTB「イチオシ!」に出演します

2012年04月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

夕方、2年生ゼミを終えて、羽田へ。

新千歳空港が強風のため、アナウンスで「場合によっては羽田に引き返すしますよ」と脅されましたが(笑)、無事到着しました。

確かに、札幌は小雨と強風。

でも、やっぱり空気は美味い(笑)。


27日(金)は、HTB「イチオシ!」に出演します。

なんと、びっくり。

きゃりーぱみゅぱみゅサンとの共演なのだ(笑)。






2年生~碓井ゼミの新人たち

2012年04月27日 | 大学

文化系の学部・学科では3年生からゼミがあるのが一般的だが、我が新聞学科は2年生から履修できるのが特徴。

3年生の秋学期から就職活動に突入してしまう現状を考えると、これは、とてもいい制度だと思う。

この1年、いわば“知的基礎体力”をつけていって欲しい。

ゼミで強制的に“読まされる本”があったりすることも、実は大きな価値があります(笑)。

がんばれ、2年生。



「視聴覚教育」の授業

2012年04月27日 | 大学

今年度から担当することになった「視聴覚教育」の授業は、教員や学芸員の資格を得るための、いわゆる“課程科目”。

面白いのは、新聞学科以外の学生が履修するので、いろんな学部・学科のメンバーが集まっていることだ。

異種格闘技?(笑)。

この実習科目では、スタジオベースの映像制作を行いながら学んでいく。

まずは、スタジオカメラ、そしてサブ(副調整室)の入門編。

徐々に使えるようになっていきます。




「TBSレビュー」で、アニメ「けいおん!」の話をします

2012年04月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

今週末の「TBSレビュー」に出演することになりました。

なんと、あのテレビアニメ「けいおん!」を徹底検証しよう、
という企画です。

やるなあ、TBS(笑)。


●4月29日(日) 朝5時30分~6時

●テーマ:
 テレビアニメ「けいおん!」 その人気と可能性

●進行:木村郁美(TBSアナウンサー)

●出演:碓井広義

「撮影実習」日和

2012年04月26日 | 大学

担当している「テレビ制作」の授業で、屋外での撮影実習を行った。

グループに分かれて、実際にカメラを回してみる。

初めてカメラに触れる学生も多いが、まずは慣れること。

まさに「撮影実習」日和で、特に今はキャンパスの緑が美しい。























4年生ゼミにて

2012年04月26日 | 大学

4年生ゼミで、卒論テーマの検討を行う。

スーツ姿での参加も、この時期ならでは。

卒論もさることながら、現在、メンバーの最大の関心事は、やはり就職活動だ。

内定が出始めており、ゼミとして就職率100%だった一昨年、昨年に続き、全体的に今年も好調と言える。

内定はまだというメンバーは、仲間たちの動向も気になるだろうが、ここは辛抱(笑)。

マイペースで。


フジテレビ「リーガル・ハイ」の堺雅人に注目

2012年04月25日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している番組時評「TV見るべきものは!! 」。

今週はフジテレビ「リーガル・ハイ」について書きました。


練られたオリジナル脚本、
俳優の怪演ともに見ごたえ十分

「謎解きはディナーのあとで」「ストロベリーナイト」など、最近は原作のあるドラマが続いたフジテレビ火曜夜9時枠。今期の「リーガル・ハイ」は久しぶりにオリジナル脚本で臨んでいる。

主人公は、性格は悪いがスゴ腕弁護士の堺雅人。アシスタントの女性弁護士が新垣結衣。「相棒」シリーズなどを手掛けてきた古沢良太の脚本はよく練られており、裁判シーンでの展開も淀みない。 

しかし、このドラマの見どころは、なんといっても堺雅人の〝怪演〟だ。金を積まれれば、どんな判決でもひっくり返してみせるという自信。裁判ではピンチになっても微笑を絶やさない。

しかも、その微笑の裏には喜怒哀楽の感情が込められており、そんじょそこらの役者にマネはできまい。視聴者には笑顔の奥にある真意を〝推理〟する楽しみがある。

脇を固めるメンバーもクセモノぞろい。堺を潰そうと画策するライバル弁護士が生瀬勝久。その愛人風の秘書は小池栄子。思わずニヤリとさせる両者は堺とがっぷり四つだ。

また堺の豪邸兼事務所には、かつてスイスのホテルでシェフをしていたという謎の執事兼事務員(里見浩太朗)もいる。ひどく冷静かと思えば、突然エキセントリックな行動に出る堺を見守る里見が渋い。

あ、ガッキーの存在を忘れていた。正義感全開で元気に走り回る新垣。もうしばらくすれば、弁護士に見えてくるかな?

(日刊ゲンダイ 2012.04.24)

沢尻エリカ「復帰ドラマ」(?)についてコメント

2012年04月24日 | メディアでのコメント・論評

日刊ゲンダイに、沢尻エリカの“女優復帰”に関する記事が掲載され、その中でコメントしています。


沢尻エリカ 
女優復帰作「悪女について」の不安材料
スタッフは超一流

このところ鳴りを潜めていた沢尻エリカ(26)が、4月30日放送のTBSの特別企画「悪女について」で主演するが、失敗は許されないと話題になっている。

原作は有吉佐和子。謎の転落死を遂げた女性実業家・富小路公子の波乱に満ちた半生を描く物語だ。脚本は向田邦子賞などを受賞している池端俊策。プロデューサーと演出は八木康夫と鶴橋康夫という、ドラマ界の大物が担当する。

出演も一流どころといっていい。西田敏行をはじめ、泉谷しげる、船越英一郎、東ちづるらが脇を固める。

「沢尻にとって“別に騒動”以来、事実上の“女優復帰作”です。芸能界の大物が動いてキャスティングされ、最近では珍しい大御所集合のドラマになった」(事情通)

上智大教授の碓井広義教授(メディア論)も「ドラマ黄金時代の陣容だけに楽しみ」というのだが、雲行きは怪しい。

TBSのHPを見ると沢尻の番組宣伝のための出演がまったくないし、PR不足の感は否めない。

「沢尻が番宣に協力しないのは、彼女と業務提携しているエイベックスがこのドラマに乗り気ではないのが理由でしょう。エイベックスは先週、製作会見が行われた北野武監督の次回作『アウトレイジ ビヨンド』への出演を希望していたからね。こちらはスケジュールが合わず、実現しなかったようで……」(事情通)

7月には美容整形がテーマの主演映画「ヘルタースケルター」が公開されるが、その前にこれでコケたら失笑ものだ。

(日刊ゲンダイ 2012.04.23)


・・・・このドラマが、豪華なベテラン制作者たちの「やりたかった企画」なのか、それとも、単に沢尻エリカ“復帰”のために用意されたものなのか、それは知らない。


《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。


原作は面白い小説だし、池端さんの脚本で、鶴橋さんの演出なら、極論を言えば誰が主演女優でも(笑)、それなりの作品になるとは思う。

ただ、約35年前の小説を、2012年の今、沢尻主演でドラマ化することの意味が、イマイチよく見えない。

特に、現在、沢尻エリカに対する“需要”が、視聴者側にどれだけあるのかが疑問。

まあ、「問題物件」への興味、「怖いもの」見たさ、なんてのも多少はあるかも(笑)。

それに、敢えて“逆風”に立ち向かうのもまた、制作者の醍醐味だ。

いずれにしても、オンエアを待ちます。