明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

無力。

2009-02-10 23:32:07 | 想い
アルバイトは難しいな、と思う。
何の契約も保障もないのだし、辞めるのも続けるのも自由……。
だから、去る人を追う気も、もちろん責める気もない。
そんな権利もないし。

塾講師って、いろんな能力がいる。
アルバイトとしてはかなり高い能力を要求される。
特にひのきみたいに、講師それぞれの善意があって
初めて成り立つような塾は。

だけど、この間、あやと話をしていたら、
あやの勤めている塾も、アルバイトどころか専任講師ですら
突然辞めてしまったりするという。

いろんな責任が重い仕事だし、
お店と違って、お客さん(生徒)とじっくり向き合わないといけないし、
精神的な負担が大きいのかもしれないな。
ましてやアルバイトで、自分のやりたいことがきちんとある学生にとっては、
しんどい仕事なのかもしれない。

特にレギュラー(講義授業)は、一度に10人、20人という生徒と接するし、
シフトの変更も利かないことが多いし、
いろんな意味で束縛と制約と負担が大きい。

やっぱり専任の人を入れて、
少しアルバイトの負担を軽くしながらまわしていくほうがいいんだろうなぁ。
……って言う前に、自分の負担を軽くしたいけど

私はひのきが好きだし、
講師や生徒、教えることも好きだけど、
お金に困っているわけでもなければ、時間があり余っているわけでもない。
むしろ、本職のほうをたくさんやりたいし、正直、いろいろ支障もある。
主婦業も満足にできないときがあり、
うちは夫の仕事がめちゃくちゃ忙しいから、
「もっといろいろしてあげたいのに……」とストレスもたまる。

本当に正直に言えば、「もう知らん!」と放り出したくなることもある。
でもやらない。
まだできない。

当たり前だが、塾長に弱みを握られているわけでもない(笑)
借りがあるわけでもない。(貸しは山ほどある)

じゃあ、なんでやるのかといわれたら、
うまく言えないけど、
「思い出があるから」かな……

困ってる人をほっておけないから、とか
生徒がかわいいから、とか
教育現場として必要な場所だと思うから、とか
いろいろ格好いいことを思ったりもしたけど、
結局のところ、思い出があるからなんだと、今日気付いた。

私が大学生の時のひのき。
今とは生徒の感じも全然違うし、なんか、輝いていた。

あの頃、私はまだ親と暮らしていて、いろんな確執があって、
自分のやりたいことも見つからなかったし、
世の中からはみ出していくばっかりで、どこにも居場所がなかった。

ブルース聴きにライブハウスばっかり通って、
バイトに明け暮れて、お金がたまれば旅をして……。
大学はやたら厳しくて勉強しないと卒業できなかったから
わりと真面目に大学に通って。
結局、就職活動もしないまま、大学を卒業して。

そしたら、酒飲むくらいしかやることがなくなった。

今で言う「ニート」みたいなものだが、
当時は「プータロー」と言った。
1年くらい、それになった。

することがないから、1円にもならないものを書き散らして、
友達がちゃんと社会人としてやっているのを横目で見ていた。
そして、そんなとき、7年付き合った人に捨てられた。

仕事も、金も、男も、信頼できる家族もない。
もう何にもないよ……と自暴自棄になっていたあの頃。

あの時、大学の時から続けていたひのきがなかったら、
どうなっていたんだろうか、と今でも思う。
あの時の私にとって、ひのきは唯一の居場所だった。

だから。

あの時ボロボロだった自分を救ってくれた場所を、
どうしても守りたいという想いで、
その後、ライターとして仕事が忙しくなっても続けてきた。

いい講師が育って、もう大丈夫だと思えば出て行くが、
また危機になれば戻っての繰り返し。
(既に3度目の出戻り)

「思い出」が私を今も縛り付けている。

でも、こんな深い理由がある人間は滅多にいないから、
もっとアルバイトの講師が気持ちよく働ける場所にしないといけないなぁ。
いろいろ頑張っているのだけど、まだまだ足りない。
もう少し時間があれば……
もう少し昔みたいに体力があれば……と思うんだけど。
無理がきかなくて。

一生懸命やってるつもりだけど、
まだ何かできたんじゃないかと、いろいろ考える。
考えすぎて、昨日からちょっとしんどい

最新の画像もっと見る