明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

我が家を探しに

2008-07-20 02:10:33 | 生活
家を見に行った。
今住んでいる町内に新しく建った(というか、これから建設)の一戸建て。
モデルルームのチラシが入っていたので、夫と見に行った。

予算を1000万くらいオーバーしていたけれど、無理したら買えない額でもなかったので、私はいいかなぁと思ったのだけど、彼はそうでもないようで。
モデルルームはとても良かったのだけど。

「ロマンがない!」と彼。

どんなロマンを追っているのだか……

それどころか、「やっぱり家って高いな……」と、若干尻込み。
私は予算オーバーでも「あ、無理したらこんな高い家でも買えるんだ!」と未来に希望をもったのだが、彼は反対に「家って、こんなにするんや……」と思ったようだった。

私がそれを指摘してちょっと非難すると、
これから自分がどこまで給料が伸びるかもわからない、今の会社を続けられるかもわからないのに、無理はできない、と言うのだ。

そんなこと言ってたら、一生家なんて買えないよ!と非難すると、
「男は責任が違うからいろいろ考えるねん」と言う。

カチンときた。
そういうことを言われたくないから、こんな老体にムチ打って働いて、1円たりとも彼の世話にはならねえ!と頑張ってきたのに。

とは言え、物書きなんて水商売だから、明日はどうなるかわからない。
結局、彼に頼っているところもあるのかもしれないな(精神的に)と思い、反省もした。

私が黙っていると、
「怒ったん?」と彼。
「いや。あなたがそういうスタンスなら、自分がもっと稼いで買ってやろうと思って」
と言ったら、嬉しそうに笑った。
「いいな、それ」と。

いや、ホントに。
彼に頼るのが無理なら、自分で稼いで買えばいいのだ。
貯金もしたことないくせに、そんなことを思う

でも、今の我が家に帰って来ると、二人とも言った。
「やっぱりこの家がいいなぁ」と。
窓の外の田んぼの稲は、青々として。
風は心地良く、熱帯夜知らず。
決して新しくもお洒落でもないけど、私たちと相性の良い家。

そうか。
どんなにお洒落な素敵な家でも、相性のいい家には叶わない。
今度もそんな家を探そう。

初めてこの家に来た時、二人とも『絶対的に』この家がいいと思った。
今まで見た家のどれにも感じなかった愛情を感じた。
もう他を見るまでもなかった。
その感性が二人ぴったり合っていたことも嬉しかった。

これからいろんな家を見ていくから、いつかまた「ああ、ここだ!」と思えるような家に出会えるのだと思う。
そう思うと、すごく楽しみだ。
次に出会う家が、本当の「我が家」になる。