土曜日。
せっかくの休みだというのに、朝9時頃にはもう彼は自分の部屋でパソコンに向かっていた。
今週は毎日「終電&タクシー」帰りの真夜中1時帰宅。
それなのに、まだ休みの日までパソコンに向かう。
ホント、偉いなぁと思いながらも何もしてあげられないので、私は家事を済ませると、自分の好きなことを始めた。
春のコットンの毛糸でコースターを編む。
DVDは大好きなBBキング。
そして、グラスにはエビスの黒。
つまみには、大好きなデンマークのブルーチーズとクラッカー。
私も今日はお休みなので(って、毎日休みみたいなものだけど)、ちょっと贅沢な感じの午後を過ごしたくなったのだ。
彼には悪いんだけど。
もう何度も観たBBキング&フレンズのDVDは、やっぱり今日もよかった。
ブルースバカ女は、酒とブルースさえありゃ、とにかくご機嫌で。
久しぶりにBBを観て、また新たに感動が生まれる。
たった1度だけど、日本に来たときに生のプレイを観た。
あの1音でヤラれる感覚は、いまだに体に残っている。
それは、ジュニア・ウェルズだって同じ。
やっぱりあれが本物なんだと思う。
死ぬまでに(私じゃない、BBが)、アメリカでライブを観たい。
そして、ライブが終わったら、真夜中になっても並んで、BBに会いたい。
BBは本当に素晴らしい人で、ライブの後はどんなに疲れていても、物理的に可能な限り、ファン全員1人ずつに会い、写真を撮ったりサインをしたり、話をしたりしてくれるのだという。
それを聞いたとき、ああ、やっぱりキングだ!と思った。
たぶん、ブルースが好きという以上に、ギターが好きで、歌が好きで、人が好きなんだろうといつも思う。
神様でもあるまいし、誰かの前に跪くなんて絶対にイヤだけど、この世の中でBBキングの前でなら、私は自然に跪きたくなるだろうと思っている。
私の夢。
それは、アメリカでBBのライブを観て、その後、控え室でBBに会う。
BBはたぶん、大きな椅子に座って、絶対私にはわからない英語で「やあ、今日はありがとう、君はジャパンから来たの?」と聞く。
私はなんとなく、「ジャパン」という単語だけで「イエス」と答え、そして、BBの前で跪く。
本当に自然に。
そうすると、BBは私の頭にそっとあの大きな右手を置く。
私は感動でうちひしがれながらも、1つだけ練習してきた英語を話す。
「お願いです。その手に触らせてくださいな」
すると、BBはにこっと笑って、私に両手を差し出すのだ。
私は震える手で、BBのあの神の手に触れる。
ああ、ここからあの音が生まれるのか・・・
そう思うともう涙があふれて止まらない・・・
・・・・・
はい、妄想終わり。
これが私の夢。(妄想?!)
いつか叶えたい夢。
そんなことを考えながらDVDを見ていたら、本当に涙があふれてきて、仕事中の彼のところに走っていった。
「どうしたん?」
彼はどんなときでもいつも優しい。仕事の手を止めてこちらを見てくれた。
「BBのDVD観ていたら、私って本当にBBが好きなんやと思って、あまりに好きすぎて涙が出てきたの」
そう言ったら、彼は「そう・・・」と呟いた。
たぶん、ウザかったはずだ
勝手にやってくれ、と思ったはずだ
空気を読む私は、それを察知し(遅い?!)、またリビングへと走り去った。
しかし、ブルースバカ女はこりない。
ジョー・ジョナスというハーピストのBlues From Beaumont Texas という曲があるのだが、これがあまりにカッコイイので、
「ちょっと来てー!」
と仕事中の彼を呼びつける。
素直に出てくる彼。
「この曲、ほんちゃんバンドでやったらカッコイイと思わない~?聴いて~」
彼の反応?
さすがの彼も言いました。
「俺、今すごく仕事のってるんやけど・・・」
たぶん、心の中で思ったに違いない。
「この、ブルースバカ女!!」
せっかくの休みだというのに、朝9時頃にはもう彼は自分の部屋でパソコンに向かっていた。
今週は毎日「終電&タクシー」帰りの真夜中1時帰宅。
それなのに、まだ休みの日までパソコンに向かう。
ホント、偉いなぁと思いながらも何もしてあげられないので、私は家事を済ませると、自分の好きなことを始めた。
春のコットンの毛糸でコースターを編む。
DVDは大好きなBBキング。
そして、グラスにはエビスの黒。
つまみには、大好きなデンマークのブルーチーズとクラッカー。
私も今日はお休みなので(って、毎日休みみたいなものだけど)、ちょっと贅沢な感じの午後を過ごしたくなったのだ。
彼には悪いんだけど。
もう何度も観たBBキング&フレンズのDVDは、やっぱり今日もよかった。
ブルースバカ女は、酒とブルースさえありゃ、とにかくご機嫌で。
久しぶりにBBを観て、また新たに感動が生まれる。
たった1度だけど、日本に来たときに生のプレイを観た。
あの1音でヤラれる感覚は、いまだに体に残っている。
それは、ジュニア・ウェルズだって同じ。
やっぱりあれが本物なんだと思う。
死ぬまでに(私じゃない、BBが)、アメリカでライブを観たい。
そして、ライブが終わったら、真夜中になっても並んで、BBに会いたい。
BBは本当に素晴らしい人で、ライブの後はどんなに疲れていても、物理的に可能な限り、ファン全員1人ずつに会い、写真を撮ったりサインをしたり、話をしたりしてくれるのだという。
それを聞いたとき、ああ、やっぱりキングだ!と思った。
たぶん、ブルースが好きという以上に、ギターが好きで、歌が好きで、人が好きなんだろうといつも思う。
神様でもあるまいし、誰かの前に跪くなんて絶対にイヤだけど、この世の中でBBキングの前でなら、私は自然に跪きたくなるだろうと思っている。
私の夢。
それは、アメリカでBBのライブを観て、その後、控え室でBBに会う。
BBはたぶん、大きな椅子に座って、絶対私にはわからない英語で「やあ、今日はありがとう、君はジャパンから来たの?」と聞く。
私はなんとなく、「ジャパン」という単語だけで「イエス」と答え、そして、BBの前で跪く。
本当に自然に。
そうすると、BBは私の頭にそっとあの大きな右手を置く。
私は感動でうちひしがれながらも、1つだけ練習してきた英語を話す。
「お願いです。その手に触らせてくださいな」
すると、BBはにこっと笑って、私に両手を差し出すのだ。
私は震える手で、BBのあの神の手に触れる。
ああ、ここからあの音が生まれるのか・・・
そう思うともう涙があふれて止まらない・・・
・・・・・
はい、妄想終わり。
これが私の夢。(妄想?!)
いつか叶えたい夢。
そんなことを考えながらDVDを見ていたら、本当に涙があふれてきて、仕事中の彼のところに走っていった。
「どうしたん?」
彼はどんなときでもいつも優しい。仕事の手を止めてこちらを見てくれた。
「BBのDVD観ていたら、私って本当にBBが好きなんやと思って、あまりに好きすぎて涙が出てきたの」
そう言ったら、彼は「そう・・・」と呟いた。
たぶん、ウザかったはずだ
勝手にやってくれ、と思ったはずだ
空気を読む私は、それを察知し(遅い?!)、またリビングへと走り去った。
しかし、ブルースバカ女はこりない。
ジョー・ジョナスというハーピストのBlues From Beaumont Texas という曲があるのだが、これがあまりにカッコイイので、
「ちょっと来てー!」
と仕事中の彼を呼びつける。
素直に出てくる彼。
「この曲、ほんちゃんバンドでやったらカッコイイと思わない~?聴いて~」
彼の反応?
さすがの彼も言いました。
「俺、今すごく仕事のってるんやけど・・・」
たぶん、心の中で思ったに違いない。
「この、ブルースバカ女!!」