明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

ブルースバカ女の休日

2007-05-21 01:29:19 | 生活
土曜日。
せっかくの休みだというのに、朝9時頃にはもう彼は自分の部屋でパソコンに向かっていた。
今週は毎日「終電&タクシー」帰りの真夜中1時帰宅。
それなのに、まだ休みの日までパソコンに向かう。

ホント、偉いなぁと思いながらも何もしてあげられないので、私は家事を済ませると、自分の好きなことを始めた。
春のコットンの毛糸でコースターを編む。
DVDは大好きなBBキング。
そして、グラスにはエビスの黒。
つまみには、大好きなデンマークのブルーチーズとクラッカー。

私も今日はお休みなので(って、毎日休みみたいなものだけど)、ちょっと贅沢な感じの午後を過ごしたくなったのだ。
彼には悪いんだけど。

もう何度も観たBBキング&フレンズのDVDは、やっぱり今日もよかった。
ブルースバカ女は、酒とブルースさえありゃ、とにかくご機嫌で。

久しぶりにBBを観て、また新たに感動が生まれる。
たった1度だけど、日本に来たときに生のプレイを観た。
あの1音でヤラれる感覚は、いまだに体に残っている。
それは、ジュニア・ウェルズだって同じ。
やっぱりあれが本物なんだと思う。

死ぬまでに(私じゃない、BBが)、アメリカでライブを観たい。
そして、ライブが終わったら、真夜中になっても並んで、BBに会いたい。
BBは本当に素晴らしい人で、ライブの後はどんなに疲れていても、物理的に可能な限り、ファン全員1人ずつに会い、写真を撮ったりサインをしたり、話をしたりしてくれるのだという。
それを聞いたとき、ああ、やっぱりキングだ!と思った。

たぶん、ブルースが好きという以上に、ギターが好きで、歌が好きで、人が好きなんだろうといつも思う。

神様でもあるまいし、誰かの前に跪くなんて絶対にイヤだけど、この世の中でBBキングの前でなら、私は自然に跪きたくなるだろうと思っている。

私の夢。
それは、アメリカでBBのライブを観て、その後、控え室でBBに会う。
BBはたぶん、大きな椅子に座って、絶対私にはわからない英語で「やあ、今日はありがとう、君はジャパンから来たの?」と聞く。
私はなんとなく、「ジャパン」という単語だけで「イエス」と答え、そして、BBの前で跪く。
本当に自然に。

そうすると、BBは私の頭にそっとあの大きな右手を置く。
私は感動でうちひしがれながらも、1つだけ練習してきた英語を話す。
「お願いです。その手に触らせてくださいな」
すると、BBはにこっと笑って、私に両手を差し出すのだ。
私は震える手で、BBのあの神の手に触れる。
ああ、ここからあの音が生まれるのか・・・
そう思うともう涙があふれて止まらない・・・

・・・・・

はい、妄想終わり。

これが私の夢。(妄想?!)
いつか叶えたい夢。

そんなことを考えながらDVDを見ていたら、本当に涙があふれてきて、仕事中の彼のところに走っていった。
「どうしたん?」
彼はどんなときでもいつも優しい。仕事の手を止めてこちらを見てくれた。
「BBのDVD観ていたら、私って本当にBBが好きなんやと思って、あまりに好きすぎて涙が出てきたの」

そう言ったら、彼は「そう・・・」と呟いた。

たぶん、ウザかったはずだ
勝手にやってくれ、と思ったはずだ

空気を読む私は、それを察知し(遅い?!)、またリビングへと走り去った。
しかし、ブルースバカ女はこりない。
ジョー・ジョナスというハーピストのBlues From Beaumont Texas という曲があるのだが、これがあまりにカッコイイので、
「ちょっと来てー!」
と仕事中の彼を呼びつける。
素直に出てくる彼。
「この曲、ほんちゃんバンドでやったらカッコイイと思わない~?聴いて~」

彼の反応?
さすがの彼も言いました。
「俺、今すごく仕事のってるんやけど・・・

たぶん、心の中で思ったに違いない。
「この、ブルースバカ女!!



愛する蔵之介、参上!

2007-05-21 00:49:53 | 生活
サントリーでは、ウイスキーを寝かせていた樽を使って家具を作っている。
元々、樽は上質のオーク材でできているため、自ずからその家具も上質の風合いが出る。
この家具が欲しくて、欲しくて、新居に引っ越すとき、座卓を注文した。

彼と意見は一致。
テーブルでは人をたくさん呼べない。
うちはいつもたくさんの人が集まる「家」にしたいから、テーブルではなく、座卓にしよう。それも少し大きめの。

二人でウイスキー樽の木で作った家具を見に行った。
仕上げ方によって、風合いが変わる。
私たちが気に入ったのは、「う作り」というもの。
ウイスキー樽の木の風合いがそのまま残る。
でも、お値段もその分高い。

「蔵之介」と名前のついた、そのシリーズの座卓を「う作り」でオーダー。
家の家具は私が全部持っていたので、初めて買った二人の家具だ。
1つ1つ手作りなので、注文から時間がかかる。
3月半ば、ようやく届くかと思った矢先、
「すみません、座卓なのにテーブルを作ってしまいました」
との謝りの電話が・・・

もちろん、作りなおしてくれるということだったが、さらに1ヶ月待たなくてはならない。
彼と二人、がっかりしていたら、さすがサントリー!
翌日にはお詫びのウイスキーが届いた。
樽出生原酒の8年と15年の2本。(1本190ml)
山崎のウイスキー工場に行けば買えるが、酒屋に売っているようなものではないので、彼と大喜び。
早速飲んだら・・・まぁ、この15年の旨いこと、旨いこと。

この間、工場へ行って値段をチェックしたら、この15年はたった190mlなのに3500円以上していた!!
そりゃ、美味しいはずだなぁ。

そんなわけで、上等のウイスキーが手に入ったのはよかったが、座卓がないと食事の時にとにかく不便。
そんな日々が1ヶ月も続いた。

そして、ようやく昨日、座卓が届いた!
ちゃんと中に運びいれた後に、天板と脚を組み立ててくれる。
その間中、彼とわくわくして見ていた。

座卓が出来上がり、運んできてくれたおじさんが帰ると、二人とも小躍り。
天板を撫でる、撫でる。
そして、二人同時に言った。

「あー! ウイスキー工場の匂い!!」

何十年もウイスキーを寝かせていた「揺りかご」は、こうして形を変えて、私たちの家に来た。
だけど、滲み込んだウイスキーの香りは変わらなかった。
もうそれは、樽の一部。

思い切りウイスキーの匂いを吸い込みながら、ドラマティックな樽の運命に感動していた。

蔵之介は、最初はよそよそしかったが、2時間もしないうちに、すっかり「うちの子」になった。
ああ、また一生かけて愛してやれるものが1つ増えたと思った。
それは私にとって幸福以外の何ものでもない。


こいつが、蔵之介。
最初の食卓は、いつもの「おうち居酒屋」


これが実は「昼ごはん」ってとこが素敵(笑)
土日の我が家は昼間っから居酒屋メニュー。

窓の外を見れば、青い空をバックに洗濯物がゆらゆら。
「この図って、幸せの象徴だといつも思う」
と私が言うと、彼も「そうやなぁ」とうなずく。

青い空をバックに、洗濯物がゆらゆら。
これを見るたびに、幸せを実感する。
なぜだかわからないけど、涙ぐんだ私。
「どうしたん?」と彼。

そんなこと聞かれたら、「幸せすぎて涙が出た」と言うしかないよね。
ホント、最近、幸せすぎて涙が出るんだ。