明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

シカゴ日記、ちょっと休憩・・・

2007-07-21 02:08:38 | 生活
結婚しても、彼が帰って来るのが遅いので、
私はいつも一人で夕食を食べる。
結局、いまだに“一人居酒屋”。

こちらは昨日のご飯。
テーマは『夏のほろ酔いセット』
相変わらず、一人でもこんな感じに贅沢気分味わってます。



にんじんのツナ煮を久しぶりに作ったけれど、
かなりおいしかった。
にんじん1本、ぺろっといけますね・・・
お酒は、三重の「半蔵」で買った純米大吟醸 中汲み。
私にしては高い酒です。うまい。
ここの蔵元のオネエチャンとはもうすっかり顔なじみ。

それから、これが今日のご飯。



秋田で食べた鶏のゴマソースをかけたものがすごくおいしかったので、
それを自己流に再現したもの。
既に私の定番になっている。

あとは、これも定番。
なすの煮たやつと、トマトのサラダ。
トマトのサラダはちゃんとドレッシングも手作り。
結構、人気の一品です。

お酒は芋焼酎。「明るい農村」
これがうまいんだなー

明日は、彼の誕生日(24日)プレゼントとして、
伊勢神宮&志摩へ行ってきます

泊まるところもすっごく素敵なところ・・・
部屋に露天風呂がついてます。

http://www.carocaro.com/index.html

興味のある方はこちらへ↑
ここの305号室です

とりあえず、岩牡蠣を食うぞーーーー!!

シカゴ・ブルースの旅 その6

2007-07-21 01:45:43 | 
◎シカゴ美術館・ルート66へ

3日目の朝。
ブルース・フェスティバルは12時~なので(また今日も最初から最後までいるつもり!)、午前中はシカゴ美術館へ行くことにした。

シカゴ美術館はアメリカの三大美術館に入り、本当にきちんと全部見ようと思えば3日かかるといわれている。



確かにものすごく広くて、かなり飛ばして2時間かけてもまだほとんど見切れなかった。
スペインやフランスの宗教絵が結構多くて、これがまたグロテスクなんだ。
生贄の動物とか、女性がレイプされている場面とか。
キリストの処刑もかなりリアルで怖いし。

スペインに行って、プラド美術館やいろんな教会を見たときも思ったけれど、スペインの描くキリストっていうのは、かなりリアルで生々しい。
これも文化なんだろうなぁ。

モネの部屋があって、ここに来たらほっとした。
絵心のない私だけれど、モネは大好き。
やっぱり、自分が飾りたい絵かどうかが決め手。
彼と何度か別のところでモネの「睡蓮」を見たのだけれど、彼はいつも「何がいいのかわからん」と言う。
だけど、ここで初めて彼は「モネ、いいなぁ。睡蓮がなんでいいのかわかった」と言ってくれた。
それが嬉しかった。

この美術館は、日本・韓国・中国などのアジア系のものも、アフリカのものも、抽象画も、いろんな国の、いろんなものがあった。
仏像やお茶碗まであった。

いろんな国のいろんなものを一気に見て、思った。
人種も国も時代も関係ない。
人間はいつだって“何か”を表現したかったのだなぁと。
芸術は、人間だけが与えられたもの。
いつの時代も、どこの国の人も、この芸術を使って何かを伝えようとしていた。
それは、凄まじく、素敵で、ちょっとだけ淋しい気がした。

美術館を出て、ルート66を見に行った。
ジャズ、そして今やブルースの名曲、「ルート66」の歌詞に出てくる都市の名前の最初は「シカゴ」。
その場所がここだ!



もうこの場所に来れたことだけで感激!!
涙が出そうだった。

その後、午後になったのでブルース・フェスティバルへ。
会場の近くの路上で、ギターを弾いている東洋人を発見!!
見ると、同じツアーの晴さんとシューさん!



いやぁ・・・感動しました!!

また二人とも、めちゃくちゃ上手いんだ。これが・・・
晴さんは、もともとギターを持ってきていて、シューさんは、札幌のS氏が当たった菊田さんのギターを借りて弾いていた。

シカゴの路上で演奏する。

ブルースマンなら誰だって、一度は夢見ることだろう。

それを今、実現している二人がそこにいた。
彼が横で羨ましそうにしている。
そりゃ、そうだ。

「弾かせてもらったら?」と言っても、
「あんな上手い人らの前で、無理!」と彼。

もったいない!
ヘタくそだって、とりあえず魂で弾いたらいいやん。
シカゴの路上でやるなんて、なかなかできる経験じゃない。

彼は名残惜しそうに、それでも結局ギターを借りずに、その場を去った。

この日もまた、ひたすら夕方までブルースを聴いた。

続きはその7で・・・


シカゴ・ブルースの旅 その5

2007-07-21 01:09:20 | 
今日も頑張ってシカゴ日記の続き書きます!
まだ2日目・・・いつになったら終わるのやら・・・
ちなみに本日のBGMは、メンフィス・スリムとマット・マーフィー!
パソコンの横には、にごり酒・・・(←オヤジか!)
それでは続きを・・・


◎ブルースバーで本場のブルースを堪能

シカゴに行く楽しみは3つあった。
1つはもちろん、ブルース・フェスティバル。
2つ目は、このツアーの醍醐味、世界の菊田俊介さんに会うこと。
そして、3つ目がブルースバー巡り!

SUBWAYでしどろもどろになっている2人で、ブルースバーに繰り出すなんてできるんだろうかと不安だったが(たぶんこれも私だけで、彼は「なんとかなるやろ」と思っていたはず)、思いがけず、ツアーの人たちと仲良くなれたので、この不安も解消!
夜は皆でブルースバー巡りをすることになった。

「一緒に行く」というよりは「連れて行ってくださーい!」という感じ。
鹿児島のギタリスト晴さんは、本当に気持ちの良い人で、柔らかな物腰と優しい口調ながらも、皆を誘導してくれ、2台のタクシーに分かれて総勢7名で夜のシカゴに繰り出した。

楽しい~~~!!
やばいな、これ。

最初に行ったのは、キングストン・マインズ。


ここは本格的なブルースバーで、かなり広い店内にステージが2つある。
ここで交互にライブが行われるようだ。
壁できちんと分かれているので、客はワンステージ終わると、別のステージ前に移動する。

ここでバーボンを飲みながら2ステージ観た。
あ~、やっとバーボンが来たよ

両方ともよかったけれど、私は1つ目のバンドのほうがよかった。
黒人中心で、いかにもブルースという感じで。



2つ目のバンドはちょっと商業バンドっぽい気がした。
それはそれで悪くはなかったのだけれど。

京都のKさんなどは2つ目のバンドのほうが「聴きやすい」と言っていたので、同じブルース好きでも人の感性ってそれぞれだなぁと思った。

私は基本的に白人が好きじゃない。
クラプトンとレイ・ヴォーンは大好きだけど、それ以外は全く聴かないなぁ。
それはたぶん、「ブルースは黒人のもの」と思っているからなんだろうと思う。

たまに私が「あんな音は絶対日本人には出せない。出そうと思うこと自体がおこがましい。どんなに上手な人でも、黒人の出す音は出せない」と言うと、彼はすごく怒る。
「そんなこと言うなや。そんなことわかってるねん。だけど、ギター弾いてるやつにとったら、いつかあの音を出したいと思ってやってるねん!」と。

それはわかるけど……。
でも、黒人と同じ音を出す必要なんてないんじゃないかと思うのだ。
日本人には、日本人の“ブルース”がある。

70年代がまさにそれだ。
上田正樹とサウス・トゥ・サウス
ブレイク・ダウン
憂歌団
ソーバット・レヴュー
スターキング・デリシャス
ウエストロード・ブルースバンド
・・・・・・

コピーやってても、あの時代のブルースバンドはみんな自分たちの「音」を出していた。
それは、黒人に近づけようとした音ではなく、日本人のブルースだった。
だから、それはそれで、耳に心地良い。
SOULに自然に響く。

彼にそういうことを一生懸命説明しようとしたけれど、うまく言えずにケンカになったこともある。

彼のギターはとても優しい。
悪く言えば、自己主張のないギターだ。
だけど、セッションライブに出ると、それを気に入ってくれるお客さんもいるという。
「あんたのギターは、聴いていて疲れない」と。

彼は「俺は、バディ・ガイみたいに弾きたいよ・・・」と嘆くが、私はこの優しいギターは素敵だと思う。
(家でアンプなしで弾いてるときは、三味線みたいでちょっとしんどいが)

日本が誇るハーピスト・妹尾隆一郎氏が言っていた。
「ブルースは、演奏する人の性格が出てしまう。それはどうしても隠せない」と。
だから、聴く人が疲れない、優しいギターを弾く彼を、私はとても誇らしく思うのだ。
世の中には、そういうギターも絶対に必要だ。

おっと。
話がそれてしまったが、キングストン・マインズで楽しいブルースタイムを過ごした後は、そのすぐ近くにある「B.L.U.E.S」というバーへ。
もうブルースやってなきゃおかしいやろ!と突っ込みたくなるような、ベタベタの店名つけた店だ。

キングストン・マインズで結構いい時間が過ぎた頃、「この後、どうしますか?」という話になったら、札幌のS氏が2軒目を提案。
私はもう絶対に行きたかったが、既に夜中だし、皆が元気がかどうかもわからない。そして、自分だけ行くわけにもいかない(英語が不安)。

「どうしますかー?」と皆の返事を待つと、さすがブルース好き!
皆、「行きましょう」と乗り気!!
札幌のS氏が強い口調で「僕は行きます!」と言っていたのが印象的だった。
皆が帰っても、僕は一人でも行きますというくらいの勢いだった。

あー、うれし

近いとは聴いていたが、2軒目は本当に道を隔ててすぐのところにあった。



ここは先ほどの店とは対照的で、すごく狭い。
外から見ると、既にぎゅうぎゅう!
こちらは7名もいるし、絶対無理だろうなぁと思っていたら、入れた!
そのうえ、親切に席も空けてくれて、座れた!
ビールしか出なかったのが残念だけどね・・・

こちらは入るといきなりジミヘンで、ブードゥー・チャイルが流れていて、おおーっと思った。
ジミヘンか・・・
昔はよく聴いたが、もう10年くらいちゃんと聴いてないなぁ。

こちらのバーは狭いだけあって、客も一体感があり、すごく盛り上がった。



めっちゃいい感じ!!
ここでもブルースを堪能して、いい頃合に店を出た。
まだまだ聴いていたかったけれど、そういうわけにもいかない。
酒も足りないけど、とりあえず今日はこれにて!!

皆でまたタクシーに乗り、ホテルまで帰った。
もう夜中2時頃だっただろうか。
だけど、なんて心地良い夜!!

あと2日間もこんな夜を過ごせるのかと思ったら、笑いが止まらない。

彼にもう50回くらいは言ったけど、また言ってしまった。
「私ってさー、ほんまにブルースが好きなんやなぁ」

彼は相変わらず優しく答えてくれる。
「うん。かおりはほんまにブルース好きやと思う」

この会話、意味なし!!(笑
でも、そう言いたくなるような時間があるのよ、わかって!