明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

神様はいるね!

2007-07-02 10:06:56 | 
先週末は、ライター友達のMさんと天ぷらを食べに行った。
私の行きつけの天ぷら屋。
久しぶりだったが、相変わらず美味しかったし、目の前で1つ1つ揚げてもらってカウンターで食べるという贅沢を存分に味わえた。

そして、その後、これまた久しぶりにリッツ・カールトンのバーへ。
最近、なかなかこういった「贅沢遊び」をしていなかったので、本当に楽しい夜を過ごせた。

仕事の話も面白かったし、私の結婚式の写真も見てもらったりして、あっと言う間に時が流れた。
絶対彼女はフランス映画かアジア映画が好きだろうなと思っていたら、案の定そうだったので、ほのぼのした気持ちになった。
穏やかな美を好むタイプの人だ。

私が彼との出会いのことを話すと、Mさんは
「神様はいるね!」と言った。
私もずっと思ってきたことだったので、「うん。神様はいる!」と同意し、なんだかひどくせつない気持ちになって、彼に会いたくなってしまった。

リッツではグレン・マレイを飲んだ。
私が一番好きなウィスキーなんだけど、白ワイン樽でフィニッシュを迎えているからとても女性らしい、甘くてまったりとした味がする。
食前酒向きの華やかなウイスキーだ。

私がまだマッカランくらいしか飲んだことがなかった頃、紳士的な初老の店員さんが勧めてくれたお酒。
あまり安売りされていないし、定価で買うと5000円はするので、まだ自分では2本くらいしか買ったことがない。
そして、バーでも置いている店が少ないので、見つければ必ず飲むようにしている。
(ちなみにリッツではワンショット2000円した)

気付けば3時間近く話し込んでいたようで、本当に素敵な夜だった。

彼女が「いい人に出会えたね」と彼のことを言う。
私も本当にそう思う。
一緒に暮らしていると、毎日しみじみ「なんかこの人、めっちゃいい人やなぁ」と心の中で思う瞬間がある。

「太陽さん攻撃」は本当にすごい。
北風さんが旅人のマントを力で吹き飛ばそうとしても、旅人は一層マントを強く押えるだけで、吹き飛ばすことはできなかった。
太陽さんは、旅人を温かく照らすことで、自らマントを脱がせた。
太陽さんに1本アリ!というイソップ童話。

私はこれまでの人生、人を動かしたいと思ったとき、常に「北風さん」であり続けた。
いつも力技(苦笑)
それが、彼に会って、「太陽さん」のすごさを知った。

昨日も私は「結婚しました」のハガキを作ったのに印刷がうまくいかず、最終的にプリンターのインクが切れたという、くだらないことで憤慨して、しまいに「今日1日を無駄にした。もう自分の時間がない!」とうだうだ言って暴れて、泣きべそをかいていた。
普通、こんなヤツが同じ家にいたら、ウザくて叩き出したくなると思うのだが、彼は違った。

「かおりー、今日の晩ご飯は、外にお好み焼き食べにいこうか。それで、お好み焼きだけじゃなくて、鉄板焼きも好きなの食べて、プチ贅沢しようか?そしたら洗い物もないし、帰ってから夜に自分の好きなことできるやろ?」

さすがの私だって、こんなふうに言われたら、うだうだ言って暴れてる自分が恥ずかしくなって、なんだかふわっと優しい気持ちが戻ってくるのを感じてしまった。
彼に言わせれば、私をなだめるのはとても簡単なことらしく、「5歳の子供に接するようにしたらいい」ということなのだが、反論できない自分が怖い・・・
食べ物を与えられたらゴキゲンになるって・・・5歳児というより、犬?!

まあ、これはとってもわかりやすい例だけど、とにかくいつも彼は「太陽さん攻撃」で、私は自ら降伏してしまう。

「アイラ島には、シングル・モルトのウイスキーが400種類も置いてるバーがあるんだって!」
本に書いてあった情報を彼に告げ、「わー、天国だ、天国があった!」と二人で手を取り合ってくるくる回ってる。
そんな他人が見たらかなりイタイ、酒飲みバカップルだけど、いろいろ落ち込むことがあったって、彼のおかげでとりあえず、毎日リセットできる。

はー、結婚してよかった
やっぱり神様はいるね!