明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

シカゴ・ブルースの旅 その6

2007-07-21 01:45:43 | 
◎シカゴ美術館・ルート66へ

3日目の朝。
ブルース・フェスティバルは12時~なので(また今日も最初から最後までいるつもり!)、午前中はシカゴ美術館へ行くことにした。

シカゴ美術館はアメリカの三大美術館に入り、本当にきちんと全部見ようと思えば3日かかるといわれている。



確かにものすごく広くて、かなり飛ばして2時間かけてもまだほとんど見切れなかった。
スペインやフランスの宗教絵が結構多くて、これがまたグロテスクなんだ。
生贄の動物とか、女性がレイプされている場面とか。
キリストの処刑もかなりリアルで怖いし。

スペインに行って、プラド美術館やいろんな教会を見たときも思ったけれど、スペインの描くキリストっていうのは、かなりリアルで生々しい。
これも文化なんだろうなぁ。

モネの部屋があって、ここに来たらほっとした。
絵心のない私だけれど、モネは大好き。
やっぱり、自分が飾りたい絵かどうかが決め手。
彼と何度か別のところでモネの「睡蓮」を見たのだけれど、彼はいつも「何がいいのかわからん」と言う。
だけど、ここで初めて彼は「モネ、いいなぁ。睡蓮がなんでいいのかわかった」と言ってくれた。
それが嬉しかった。

この美術館は、日本・韓国・中国などのアジア系のものも、アフリカのものも、抽象画も、いろんな国の、いろんなものがあった。
仏像やお茶碗まであった。

いろんな国のいろんなものを一気に見て、思った。
人種も国も時代も関係ない。
人間はいつだって“何か”を表現したかったのだなぁと。
芸術は、人間だけが与えられたもの。
いつの時代も、どこの国の人も、この芸術を使って何かを伝えようとしていた。
それは、凄まじく、素敵で、ちょっとだけ淋しい気がした。

美術館を出て、ルート66を見に行った。
ジャズ、そして今やブルースの名曲、「ルート66」の歌詞に出てくる都市の名前の最初は「シカゴ」。
その場所がここだ!



もうこの場所に来れたことだけで感激!!
涙が出そうだった。

その後、午後になったのでブルース・フェスティバルへ。
会場の近くの路上で、ギターを弾いている東洋人を発見!!
見ると、同じツアーの晴さんとシューさん!



いやぁ・・・感動しました!!

また二人とも、めちゃくちゃ上手いんだ。これが・・・
晴さんは、もともとギターを持ってきていて、シューさんは、札幌のS氏が当たった菊田さんのギターを借りて弾いていた。

シカゴの路上で演奏する。

ブルースマンなら誰だって、一度は夢見ることだろう。

それを今、実現している二人がそこにいた。
彼が横で羨ましそうにしている。
そりゃ、そうだ。

「弾かせてもらったら?」と言っても、
「あんな上手い人らの前で、無理!」と彼。

もったいない!
ヘタくそだって、とりあえず魂で弾いたらいいやん。
シカゴの路上でやるなんて、なかなかできる経験じゃない。

彼は名残惜しそうに、それでも結局ギターを借りずに、その場を去った。

この日もまた、ひたすら夕方までブルースを聴いた。

続きはその7で・・・


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