京都工繊大・美術工芸資料館で開催のマッチラベル展を見学

2011-02-15 20:51:28 | その他

 私は小学生時代から「小さい雑物」を集める趣味があり、その種類は切手・切符・コイン・箸袋・おちょこ・煙草の袋・ビールマット・オレンジカード・テレホンカードなど多岐にわたったが、系統的に保存状態を維持することができない年代で、その多くは離散してしまった。この中でマッチラベルは神戸在住の伯父から贈ってもらったマッチ製造会社の貼付前の新品がキッカケで、その美しさにロマンを感じ、写真帳(コレクションの一部を示す)に貼ってときどき開いて楽しんでいる。
         
                  2011-02-14-3677 海外輸出向けマッチラベル-1    
              
                    2011-02-14-3676 海外輸出向けマッチラベル-2

 今回、京都工芸繊維大学・美術工芸資料館で「もう一つの京都-モダニズム建築から見えてくるもの-」と「手の中の世相-マッチラベルコレクション展」の二つのイベントが重なったので、見学させていただいたが、今回はマッチラベル展の見学を報告する。

 大学が、マッチラベルのコレクションをしているのは意外に感じたが、その図柄が時代の最先端をいくものが描かれており、時勢の様子を反映しており、数万枚のコレクションがあると聞き理解することができ、嬉しく思った。
        
            2011-02-14-3676 チラシの表と裏                    2011-02-14-3682 美術工芸資料館

 ネットを開くと、社団法人・日本燐寸工業会が発行した「マッチの話」と題した8枚の資料があり、火の歴史、マッチ年表、マッチの製法、マッチの種類などがまとめられている。これによると、日本のマッチの始祖と言われる清水誠が東京でマッチ工場を設立したのが明治(1876)年であり、明治11(1878)年からマッチの輸出が始まり、明治38(1905)年には兵庫県が生産の中心となり、神戸港から大量のマッチが神戸港から輸出された。
 私のような昭和初期生まれの者には、マッチは必需品であり、どこでも広告マッチをいただくことができた。しかし、使い捨てライターの普及で、広告マッチを配布する店もほとんど無くなった。
 平成の時代に入ってから、マッチといえば紙製のケースにラベルが印刷されたものになったが、ケースに薄紙のラベルを貼った昔のマッチの場合、ラベルを剥がすのに苦労した。とくに戦争末期のラベルは、薄紙の質が悪く、印刷インクを節約した単色の「スパイにご用心」、「防諜」「一人一人が防諜戦士」「大勝利」などと書かれているラベルを眺めながら、剥がした時代を懐かしく思った。

 


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