
金沢の観光スポット体験レポート その220(No.384)
◇金沢の芭蕉句碑を訪ねる(5) 田井菅原神社、宝泉寺
9)田井菅原神社(天神町1丁目3-16)
ご神体は、田邊左衛門という者が菅原道真より賜った自画
像と伝えられる。後の喜兵衛の代に田邊家は三代利常より
代官を拝命。明治期に田邊邸内に神社が建てられ、明治13
年(1880)、田井の生産神となった。
■写真は田井菅原神社鳥居

「風流の はじめや奧の 田植唄」
この句碑は、最初からこの地に、置かれたものではなく、
当年に奉納という形で移されたと伝えられている。
・芭蕉句碑は明治21年(1888)3月下旬建立
■写真は芭蕉句碑

■写真は正月紅白餅を飾った拝殿

10)宝泉寺(ほうせんじ、子来町57)
宝泉寺は真言宗のお寺で創建は慶長11年(1612)前田家の
祈願寺で本尊の摩利支天は、前田利家の守本尊だったと言
われている。
卯辰山への東山からの登り口子来坂を上がった途中が宝泉
寺の入り口になり階段がある。その階段を上った所のすぐ
左の植え込みの中に石碑があり、柳陰軒址と刻まれている。
■写真は宝泉寺参道

俳人鶴屋句空の草庵「柳陰軒」があった場所で、芭蕉が2
1日に訪ねたと言われています。ここで詠んだという句が
横に刻まれている。
・芭蕉句碑は建立不明
「ちる柳 あるじも我も 鐘を聞く」
■写真は芭蕉句碑

■写真は本堂

また宝泉寺には金沢出身の幕末の俳人桜井梅室の句碑が二
つある。「ひと雫 けふの命そ 菊の露」「屋の棟に そ
ふて植けり 梅柳梅室」の句碑です。
■写真は桜井梅室句碑

■写真は五本松