植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇一度は走りたい「手取キャニオンロード」サイクリング②

2020-08-30 04:25:00 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1880)

◇一度は走りたい「手取キャニオンロード」サイクリング②
(ユーチューブ連動解説版)

〇バードハミング鳥越(弘法の湯)

バードハミング鳥越は、車で金沢市内より約40分、小松市内より約20分。霊峰・白山の大自然に抱かれた閑静な緑あふれる場所に立地している温泉施設です。アウトドアスポットでは、最大約200人を収容できるバーベキュー場、砂入り人工芝6面のテニスコートがある。

□バードハミング鳥越ホームページ

■写真はバードハミング鳥越



■写真はカレーパンがおいしい「パンんの実々」



■写真は白山



〇綿ヶ滝いこいの森

手取峡谷にある落差32メートルのダイナミックな滝。まるで綿をちぎって落としたようなので「綿ヶ滝」というのだとか。駐車場から遊歩道を150mほど行くと展望台があります。手取峡谷と綿ヶ滝を見る絶好のスポット。

■写真は綿ヶ滝いこいの森駐車場



■写真は綿ヶ滝





■写真はサイクルステーション白山下



〇道の駅瀬女

国道157号と360号の合流点に位置し、岐阜県と福井県につながる要所です。
周囲を1000メートル級の山々に囲まれ、新緑、紅葉、雪景色など、四季折々
の風景が楽しめる。 
店内は、白山麓の地産食品や民芸品を数多く取りそろえており、人気のスポット
で、パン工房を併設していて焼きたてのパンや取れたての野菜を販売している。
広々ドッグランもあります。

□道の駅瀬女ホームページ

■写真は



■写真は白山市鳥越支所



〇道の駅一向一揆の里

地元の特産品がそろう「食彩館せせらぎ」、一向一揆の歴史が分かる「一向一揆歴史館」、昔の農村の様子を知ることができる「農村文化伝承館」があるエリアです。
「食彩館せせらぎ」には、地元採れたて野菜や山菜、鳥越産の美味しいお米、
堅豆腐、油揚げ、とち餅などの白山麓の名産品が揃っており、そば処では、
そば畑が広がる鳥越ならではの、自家製粉による手打ちそばを提供している。

「道の駅一向一揆の里」うらら白山人ホームページ

■写真は道の駅一向一揆の里





■写真は道の駅一向一揆資料館

(つづく)



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◇一度は走りたい「手取キャニオンロード」サイクリング①

2020-08-29 04:30:11 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1879)

◇一度は走りたい「手取キャニオンロード」サイクリング①

〇「手取キャニオンロード」サイクリングルート

石川県には「いしかわ里山里海サイクリングルート」が7ルートある。手取キャニオンロードは手取川に沿って日本海から瀬女まであり、今回は道の駅「しらやまさん」から道の駅「瀬女」までの約20キロを走ります。このルートは昭和62年まで北陸鉄道金名線が走っていた軌道跡で、 途中バードハミング鳥越、綿ヶ滝、手取峡谷など見どころいっぱい。



■写真は石川県内サイクリングルート



■写真は手取キャニオンロード時間の目安

〇北陸鉄道金名線の歴史

大正15年(1926)2月1日、金名鉄道 加賀広瀬駅~白山下駅の部分開業。
昭和2年(1927)6月12日、神社前駅(加賀一の宮駅)~白山下駅間(16.8km)全線が開業。
昭和6年(1931)にガソリンカーを導入し、
昭和24年(1949)全線電化。
昭和62年(1987)4月29日付けで全線廃止。61年の歴史が終わる。

〇北陸鉄道金名線駅と距離



■写真は北陸鉄道金名線駅と距離



〇道の駅しらやまさん

道の駅しらやまさんは白山麓の玄関口 国道157号線沿いの能美市和佐谷地内にある。
情報棟には手取川を見渡せる展望室や白山手取川ジオパークの展示、白山麓の観光施設、イベント情報、白山登山案内など情報満載です。期間限定で道の駅百姓連「しらやまさん’s」野菜販売もしている。

□道の駅しらやまさんホームぺージ

■写真はスタートの道の駅しらやまさん



〇加賀一の宮駅

加賀一の宮駅は昭和2年(1927年)に金名鉄道の「神社前駅」として現在地に開設された。昭和12年(1937年)には「加賀一の宮駅」と改称し、その後昭和15年(1940年)に現在の形の駅舎が完成。昭和18年(1973年)には合併により金名鉄道から北陸鉄道の駅となった。

以降、白山比咩神社の表参道前に位置する駅舎として多くの参拝者や通勤、通学者に利用されてきましたが、平成21年(2009年)10月末に鶴来駅、加賀一の宮駅間の廃線により、永年に渡る駅舎としての役割を終えた。
その後、地域のランドマークであった駅舎の荒廃・消滅を憂慮する多くの声が上がり、平成25年(2013年)12月に北陸鉄道株式会社より白山市が寄付を受け、令和元年に改修完了した。

駅舎は昭和15年に完成し、木造瓦ぶき2階建てで、建築面積は81平方メートル。白山比咩神社の門前駅を意識した社寺建築風で、反り曲がった形状が特徴的な「唐破風」の入り口を備えている意匠は「昭和初期の近代和風建築」の恒例として令和2年(2020)秋に登録有形文化財告示予定。

■写真は加賀一の宮駅



■写真は瀬野木駅休憩所



〇鳥越城跡

鳥越城は、石川県白山市三坂町にある標高312mの城山山頂に築かれた中世の山城跡。大日川対岸の山上にある附の二曲城とともに国史跡に指定されています。
この鳥越城は、大日川と手取両川の合流点に位置する鳥越山の丘陵先端部に築かれていて、その城域は東西約400m、南北約1200mに及ぶ巨大な山城で連郭式の縄張りとなっている。



■写真は県道から見る鳥越城跡と枡形門

□鳥越城跡うらら白山人ホームページ

(つづく)



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◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.3」②

2020-08-27 07:49:50 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1878)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.3」②(ユーチューブ連動解説版)

〇時雨亭(しぐれてい)

加賀藩5代藩主・前田綱紀は、延宝4年(1676)に作事所を城内に移し、その跡に蓮池御亭(れんちおちん)を建て、その周辺を作庭しました。これが兼六園の始まりです。
6代藩主・吉徳は御亭を建て替えましたが、明治のはじめに取り壊されるまで、今の噴水の前にありました。藩政後期には時雨亭とも呼ばれており、平成12年3月(200)に現在地に再現しました。抹茶・生菓子セット、煎茶・乾菓子セットあり。

□時雨亭紹介ページ

□時雨亭(兼六園内)体験レポート1

□時雨亭(兼六園内)体験レポート2

□金沢茶の湯めぐり 1-1(観光施設で抹茶を飲む)兼六園 時雨亭



〇塩竈桜(しおがまざくら)

桜の名所、塩竈神社神社に伝わる八重桜で、かつて千歳台の地蔵堂の後方にあった。初代は、文政5年(1822)に12代藩主斉広が竹沢御殿を造営した際、中庭に植えたもの。高さ約10m、周囲約7mの大木で花も大ぶりであった。その木は昭和32年(1957)に枯死し、2代目として塩竈神社神社から幼木をもらって育てたが、昭和53年(1978)に枯死、3代目は平成7年(1995)に倒れてしまった。現在の桜は平成14年(2002)春に塩竈神社から割愛して4代目として植え付けられたものである。



〇内橋亭(うちはしてい)

池の上に立つ水亭と手前のお部屋の間に橋が掛かっていることから「内橋亭」と呼ばれました。もと蓮池庭(兼六園の始まりとなった庭園)内にありました四亭の中の一つで、鯰之亭(なまずのてい)ともいわれており大変歴史のある建物です。

霞ヶ池に浮ぶ茶屋。夕顔亭、時雨亭、舟之御亭とならぶ蓮池庭四亭の一つ。5代藩主綱紀が延宝4年(1676)につくった蓮池庭には、石川門前から蓮池門にかけて、長さ67間3尺(約122m)、幅4間(約7m)の調教用の馬場があった。その中ほどに建てられた馬見所が内橋亭だ。2つの部屋を橋でつないでいたために、この名が付いた。
「馬見の御亭」とも呼ばれていた。
宝暦の大火(1759)で焼失し、11代藩主治脩が安永5年(1776)に再建。霞ヶ池に移転されたのは兼六園が一般開放された明治7年(1874)である。水際に8畳の間があり、板縁を通って反橋を渡ると6畳の水亭である。水亭は3方向が窓となっている。場所は変わったが、基本的な構造は治脩のつくったものと同じで、往時を偲ぶ貴重な遺構だ。普段、池に浮ぶ本席は非公開だが、毎年5月7日の開園記念日茶会の時のみ公開されている。



〇霞ヶ池(南側より)

南側から眺めると、近景に内橋亭、中景に蓬莱島、遠景に徽軫灯籠と虹橋という造園手法が駆使されており、さらに借景として庭外の卯辰山を取り入れ、奥行と広がりを持つ。兼六園の代表的な景観のひとつである。



〇内橋亭前の寄石灯籠(よせいしどうろう)

寄石灯籠は園内に2基。1基は山崎山の北西、もう1基は内橋亭右前にある。内橋亭の灯籠は、高さ2m30cmの大型で、笠部分も径1m50cmと大きくどっしりしている。約1mの竿の部分は虫食い石が使われている。



〇栄螺山(さざえやま)

13代藩主斉泰が三度にわたって霞ヶ池を掘り広げた時に出た土を利用して築いた山。高さは9m、周囲は約90m。左上がりで螺旋状に上って行く坂道があり、ぐるぐる上る様子が巻貝の殻のようなので、この名となった。実際のサザエの殻は右巻き右上がりで栄螺山は逆という話は、よく知られている。





〇栄螺山三重の塔

山頂の一段低いところには12第代藩主前田斉広を供養するために、斉広の正室真龍院と側室栄操院(13代斉泰生母)が二人で建立した石塔、三重の宝塔が立っている。



〇親不知

霞が池を周遊しながら内橋亭の横を通って行くと、栄螺山の山腹が霞が池に迫り、崖下には大きな護岸の配石とともに沢渡がある。山の下部、池畔に面したところに多くの石組みがなされ、特に美しい。
ここの岩の荒々しい様子が、北陸道の難所である新潟県の親不知海岸の険を偲ばせることから、親不知と名付けられた。

(つづく)



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◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.3」①

2020-08-26 07:34:06 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1877)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.3」①(ユーチューブ連動解説版)

〇龍石(りゅうせき)
石川県立伝統産業工芸館の兼六園側入口の向かい、小さな築山にある。龍が口を開けている姿に似ていることから、この名が付いた。



〇リュウセキノツバキ
龍石椿
竜石椿は、ピンク地に白い斑紋が不規則に入る椿で、2月から3月が見ごろです。竜石椿には雪吊りも施される。



〇鶺鴒島

鶺鴒島には陰陽石ほかに相生の松と五重の石塔があり、陰陽石は誕生、相生の松は結婚、五重の石塔は死で、人生の三大儀式を表すとされている。



〇洞窟出口

辰巳用水から沈砂池に流入した水は、山崎山の下の洞窟に入り、中で水量調整(毎秒70リットル程度になるように管理)され約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいる。



〇松尾芭蕉の句碑
山崎山の北麓にある。別称、翁塚。元禄2年(1689)、松尾芭蕉が奥の細道行で来沢した際の句「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」が刻まれている。この句は金沢で披露されているが、『おくのほそ道』では金沢から小松に行く途中吟とされている。
句碑は、弘化3年(1846)に金沢の俳人・後藤雪袋が、師である桜井梅室の書をもって柳陰軒(のちに句空庵。卯辰山中腹の宝泉寺境内にあった)に建立し、明治16年(1883)に兼六園の現地に移したものである。雪袋は移設を記念して『秋風集』なる句集を出版している。



〇山崎山
小立野口付近にある、一面を覆った苔の緑が美しい築山。山頂まで散策することができます。別名「紅葉山」とも呼ばれ、秋になるとカエデ、トチノキなどが赤や黄に美しく色づきます。山腹には白川御影石でつくられた五重の塔(御室の塔)や御亭が有る。



〇成巽閣(せいそんかく、別途料金)
文久3年(1863年)、加賀前田家13代斉泰が母・真龍院のために造営した奥方御殿。書院造と数寄屋風書院造が一つの棟に組み入れられた建築様式で国の重要文
化財。色彩と花島の意匠を散りばめた優美な建物である。

当時は巽新殿と呼ばれていたが、明治7年(1874)に兼六園が一般開放されたとき、「成巽閣」となった。明治以降、一部の撤去や改修があったが、主な建物と庭園は造営当時のまま残っている。昭和25年(1950)に国の重要文化財に指定。

□成巽閣ページ



〇梅林

特別名勝「兼六園」の随身坂口近くに広がる約3000平方mの梅林。この梅林は昭和43年に明治百年記念事業として全国の名梅を集めて造成され、平成12年3月に庭園として再整備されたもの。現在は約200本の梅があり、そのうち白梅約140本、紅梅約60本で、白加賀、摩耶紅梅、青軸、八重寒紅など約20種類が咲き誇る。



〇舟之御亭(ふなのおちん)

夕顔亭、時雨亭、内橋亭とならぶ蓮池庭四亭の一つ。舟之御亭は他の三亭とは違い、舟形をした簡素な四阿である。現在の眺望台の北西にあり、日本海から白山連峰までのパノラマを楽しむ御亭だった。消失した時期は不明である。平成12年(2000)に時雨亭とともに復元が計られ、梅林を流れる曲水のたもとに建てられた。
古絵図によると4本柱だが、安全面から8本柱となり、左右両側には木製ベンチがついて、来園者のための休憩処として蘇った。

(つづく)



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◇いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)②

2020-08-24 04:33:53 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1876)

◇いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)②

〇いしかわ生活工芸ミュージアム

いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)では国・県指定の石川県の伝統的工芸品36業種を常設展示するとともに、工芸品の「今」を紹介している。企画展は月替わりで開催しており、様々なワークショップやスクールなども企画展に合わせて行われている。また、土日には伝統工芸士による実演・体験もあり、ミュージアムショップでは、「オンリーワン」の作品を中心に、ユニークでおしゃれなアイテムが揃っている。







■写真は和傘他伝統工芸品展示コーナー



〇歴代首相が中国を訪問の際に記念品とした九谷焼の展示。

■写真は



■写真は海外のアーチストの工芸作品



〇黄金の庵

420年の時を経て、建築の匠によって、秀吉「醍醐の花見屏風絵」庵が蘇った。

■写真は黄金の庵



〇松平定信揮毫の「兼六園」扁額。蓮池門門に掲げられていたとされる。

■写真は兼六園扁額(エントランス階段中頃に展示)

(つづく)

◇いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)①

2020-08-23 04:38:09 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1875)

◇いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)①



〇いしかわ生活工芸ミュージアム

いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統工芸館)では国・県指定の石川県の伝統的工芸品36業種を常設展示するとともに、工芸品の「今」を紹介している。企画展は月替わりで開催しており、様々なワークショップやスクールなども企画展に合わせて行われている。また、土日には伝統工芸士による実演・体験もあり、ミュージアムショップでは、「オンリーワン」の作品を中心に、ユニークでおしゃれなアイテムが揃っている。

■写真はエントランスの輪島塗ロードバイク



〇伝統工芸36業種とは

1)加賀友禅、2)牛首紬、3)加賀繍(ぬい)、4)能登上布
5)金沢和傘、6)手捺染型彫刻(てなっせんかたちょうこく)
7)九谷焼、8)輪島塗、9)山中漆器、10)金沢漆器、11)珠洲焼、
12)大樋焼、13)茶の湯釜、14)金沢箔、15)和紙、16)桐工芸
17)檜細工、18)加賀象嵌、19)金沢表具、20)竹細工
21)鶴来打刃物、22)金沢仏壇、23)七尾仏壇、24)美川仏壇
25)七尾和ろうそく、27)加賀毛針、28)加賀竿、29)郷土玩具
29)琴、30)三弦、31)太鼓、32)銅鑼、33)加賀獅子頭
34)加賀提灯、35)加賀水引細工、36)能登花火

■写真は1Fショップ他



〇希少伝統工芸とは

希少伝統工芸として、加賀毛針、茶の湯釜、銅鑼(どら)、琴、金沢和傘、三弦、
加賀水引、二俣和紙、加賀象嵌(ぞうがん)、竹工芸、加賀提灯(ちょうちん)が
あります。いずれも、加賀藩が行った文化奨励策で花開いた工芸の技が脈々と
受け継がれたもので、職人の技術と感性が光っています。

■写真は2F階段から1F



■写真は2F山中塗行程展示



■写真は九谷焼



■写真は加賀友禅



■写真は輪島塗





■写真は加賀象嵌ほか

(つづく)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.2」②

2020-08-21 04:31:43 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1874)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.2」②(ユーチューブ連動解説版)



〇雁行橋(がんこうばし・亀甲橋)

七福神山から少し下流の曲水に架かる、11枚の赤戸室石をつなげた切石橋で、夕空に雁が列をなして飛んでいるように見えることから、この名が付いた。また一枚一枚の石の形が亀の甲羅の形になっていることから、亀甲橋とも呼ばれている。万年を生きる亀にちなんで、この橋を渡れば長生きができると言い伝えられていたが、摩滅が激しいことから現在は通行止めとなっている。渡れないのは残念だが、見るだけでも十分に美しい橋だ。「かりがねばし」と呼ぶ人もいる。



〇七福神山(しちふくじんやま)

曲水にかかる雪見橋の正面にある築山。七福神に見立てた七つの自然石を配してあることから、この名が付いた。別名、福寿山。一説には竹林の七賢人(稽康、阮籍、山涛、向秀、劉伶、阮咸、王戎)になぞらえたともいわれる。中央にある主木のアカマツは、鶴が巣をつくったことから、「巣ごもりの松」とも呼ばれている。



〇地蔵堂(じぞうどう)

文政7年(1824)13第藩主斉広が隠居所竹沢御殿で没した時の枕石の後にこの堂が建てられた。
越前石でつくられ、間口約70cm、奥行約60cm、高さは約2m。前には石造の花立が据えられている。両開きの石の扉を開けると、地蔵が2体。1体は江戸の本郷に加賀藩の屋敷を建てた際、土中から出てきたもの、もう1体は12代藩主斉広の生母・貞淋院が祀っていた地蔵で、もとは江戸の刑場、骨原にあったものといわれている。

地蔵堂の場所は、かつてここにあった竹沢御殿で亡くなった斉広の枕元で、地蔵堂は枕石がわりに建立された。はじめは2棟建てられていたが、後に1つとなったため、地蔵が2体入っていると推測される。毎年8月24日には兼六園観光協会によって地蔵祭が執り行われている。



〇乙葉松(おとはまつ、二代目)

竹沢御殿跡の中心付近にある。加賀藩十三代藩主・前田斉泰の侍女・乙葉(1822~1866)が育てていた赤松の盆栽を献上した松であるところからその名がある。また、形が舟の錨に似ているところから、「いかり松」とも言われている。



〇ケンロクエンクマガイ(兼六園熊谷)

山桜の園芸品種で、学名も同じで開花は4月中旬頃。ソメイヨシノなどよりも1週間ほど遅い。中輪一重で、紅鮮やかな緋桜。満開時には枝を取り巻いて牡丹の形のように咲くところから、牡丹桜の異名がある。水戸藩から贈られたと伝わり、樹齢300年といわれている。現在はひこばえが育ち、花をつけている。
千歳橋の茶店の前にもある。





〇ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)

初代は、慶応年間に孝明天皇より京都御所から前田中納言に賜った御所桜と伝えられ、昭和3年(1928)5月三好理学博士の調査により「ケンロクエンキクザクラ」と命名され、国の天然記念物に指定された。
昭和25年(1950)のジェーン台風により衰弱し、石川県の依頼により京都の桜の大家、佐野藤右衛門さんが昭和36年接ぎ木に成功するが、昭和45年(1970)天寿を全うする。現在は三代目で天然記念物ではない。





〇根上松(ねあがりのまつ)

名の由来は、40数本の根が地上2メートルまでせりあがることからで、これは、土を盛り上げて若松を植え、成長にともなって土を取り除き、今の形につくり上げたものだ。樹齢約200年、高さ15メートル以上の堂々たる姿は、唐崎の松とともに兼六園を代表する名松である。



〇明治紀念之標(めいじきねんのひょう)

千歳台の中央に立つ日本武尊像。左には石川県戦士尽忠碑がある。西南戦争で命を落とした石川県兵士400名の慰霊のため、

日本武尊像は日本で最初の屋外人物の銅像といわれている。銅像の着物が左前になっているのは古代の女性の服装で、日本武尊が女の姿をして熊襲を倒したという伝説による。身長は5m50cm、台石の高さは6m50cmと巨大だが、台石はセメントなどを使わずに石を積み上げただけのもの。昭和63年(1988)、造りはそのままにして全面改修が行われた。その際、銅像に鳥のフンが全く付いていなかったことから、金沢大学の広瀬幸雄教授が銅像の成分を分析し、鳥除けの合金を開発。平成15年(2003)にユーモアと独自性のある研究に贈られるイグ・ノーベル賞を受賞した。



〇御花松(おはなまつ 別名:手向松たむけまつ)

明治紀念之標の左右に立っている赤松を指す。明治13年(1880)に標が建立された際、京都の東西本願時から手向けられたもので、手向け松とも呼ばれている。右側がお東、左側がお西からの松。特に左のお花松は右よりも幹周りが太く、枝張りも広く、実に美しい姿形である。



〇花見橋(はなみばし)

曲水にかかる橋。別名、勅使橋、観花橋。欄干の柱の頭に擬宝珠をかぶせた木製の反橋だ。4月は桜花、5月は曲水のカキツバタやツツジの眺めがいいところから、この名が付いた。とりわけ花見橋下流に群生する1万株4万本のカキツバタは圧巻。曲水に架かる月見橋、雪見橋と合わせて三橋という。
現在の橋は平成元年(1989)に架け替えられたものである。



(つづく)



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◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.2」①

2020-08-20 04:16:00 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.18)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.2」①(ユーチューブ連動解説版)



〇ことじ灯篭

現在兼六園のシンボルであり、写真撮影ポイントになっている徽軫(ことじ)灯籠は、霞ヶ池の北岸にある。脚が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱に似ていることから名が付いた。

この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠の変形で、高さ2m67cm。一脚は水中にあって高さ2m20cm、陸にあるもう一方は80cm。この不均衡さが美しいとされている。
文久3年(1863)の「兼六園絵巻」では、現在の位置から程近い池の中に両足等長で立っていた。



初代は粟ヶ崎の豪商・嶋崎徳兵衛が献上したもの。現在は2代目で昭和53年(1978)に日本伝統工芸士認定の西村氏によって造られ、使われた石材は、初代と同様、香川の庵治御影石(宝珠、中台、中台受)、岡山の北木御影石(笠、両足)兵庫の本御影石(火袋)で造られている。



〇虹橋

霞ヶ池の北岸、徽軫灯籠の手前に架かる、長さ4m99cm、幅1m10cm、厚さ30cmの一枚橋。園内の切石橋の中で6mの黄門橋に次いで2番目に長い。赤戸室石の反橋で、琴の形のように緩やかな曲線を描いていることから、琴橋ともいう。橋のすぐ上流に落ちている小さな滝は琴の糸を表しているともいわれ、この辺りは琴にちなんで形づくられたと推測される。徽軫灯籠と虹橋を中心とした眺めは兼六園を代表する景観で、記念撮影の定番スポットとなっている。

〇霞ヶ池

兼六園の中心部にある一番大きな池。面積は約5800平方m、水深は最も深いところでm50cm。曲水は虹橋下流で霞ヶ池に流れ込み、内橋亭付近の流出口から翠滝になって、瓢池へ落ちる。池を中心にして栄螺山、内橋亭、徽軫灯籠、虹橋、唐崎の松、蓬莱島などの名勝が配置され、回遊しながら多様な景色が楽しめる。



〇玩月松

曲水に架かる月見橋のたもとにある赤松。この松の辺は季節によって変わる月の出を愛でる最高の場である。月見灯籠、月見橋など月にちなむ設えが集中している。



〇月見灯籠

曲水が霞ヶ池に流れ落ちる少し手前にかかる月見橋。そのたもとにある、園内唯一の月見灯籠だ。高さは2m10cm、石材は御影石。満月をイメージして、笠や中台、火口も円形となっている。



〇眺望台

目前に卯辰山、左手には金沢市街から遠く日本海が広がり、右手には白山山系の一部である戸室山や医王山などが連なる。まさに180度のパノラマが楽しめる眺望台。





〇アサヒザクラ(旭桜)
初代の旭桜は、白山地方のヤマザクラの大木で、園内第一の老樹であったため大桜と呼ばれていた。 かつて、この桜を兼六園に運ぶために、道筋の50件の家を取り壊し500人の人夫がかかったという。 しかし、昭和12年頃に枯死し、現在は2代目。 ソメイヨシノなどの花びらが散った頃に旭桜が満開になる。





〇唐崎松

月見橋の傍らにあり、霞ヶ池に面して立っている。兼六園の松木は約560本。そのほとんどが黒松と赤松である。唐崎の松は黒松で、13代藩主斉泰が松の名勝地、琵琶湖畔の唐崎から種子を取り寄せて育てたもの。地面を這うように広がる見事な枝振りの松で、特に円錐形の雪吊りが施された様子は兼六園を代表する景観の一つである。



〇蓬莱島

別名、亀甲島。霞ヶ池のほぼ中央に浮んでいる。霞ヶ池を海に見立て、神仙島になぞらえたもの。これは中国の古い神仙思想で、海の彼方には蓬莱、方丈、瀛州という三つの島があり、そ
こは神仙人が住む理想郷だという伝説がよりどころとなっている。三島は不老不死や繁栄をもたらすものの象徴となり、かつて多くの大名庭園に取り入れられた。
また、その島は亀や鶴の形をしていたといわれ、蓬莱島も島の北東にある黒い大きな立岩を亀の頭、対極の石塔を亀の尾とし、島の形を亀に見立てている。亀甲島と呼ばれる由縁である。

(つづく)



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◇加賀逆立狛犬-27 志賀町~津幡町、富山県南砺市編② 完 清水八幡神社、種出雲神社、杉瀬八幡神社平田神社

2020-08-17 04:58:02 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1871)

◇加賀逆立狛犬-27 志賀町~津幡町、富山県南砺市編② 完 清水八幡神社、種出雲神社、杉瀬八幡神社平田神社

石川県には金沢市、野々市市、白山市を中心として加賀逆立狛犬が115対あるという現在金沢市37対、野々市市13対、白山市37対、能美市~加賀市19対、南砺市1対 計114対が確認できた。(退役1対、拝殿内1対、確認できず1対)



5)清水八幡神社
 ・住所:津幡町清水リ115
 ・狛犬建立:大正14年(1925)







■写真は清水八幡神社



6)種出雲神社
 ・住所:津幡町種リ40-1
 ・狛犬建立:昭和9年(1934)大野正雄









■写真は種出雲神社



7)杉瀬八幡神社
 ・住所:津幡町杉瀬ロ20-1
 ・狛犬建立:大正3年(1914)福嶋伊三次



最初撮影では見つからず、再度撮影した。拝殿と本殿の間の左右にある。







■写真は杉瀬八幡神社



県外)平田神社
 ・住所:富山県南砺市広安3120
 ・狛犬建立:大正4年(1915)福嶋伊三次









■写真は平田神社

(志賀町~津幡町、富山県南砺市編 完)


◆志賀町~津幡町、富山県南砺市編バックナンバー

◇加賀逆立狛犬-26 志賀町~津幡町、富山県南砺市編①

◇加賀逆立狛犬-28 石川県内、南砺市総集編②

◇加賀逆立狛犬-26 志賀町~津幡町、富山県南砺市編① 領家住吉神社、天日陰比咩神社、湍津姫神社、内日角八幡社

2020-08-15 04:36:30 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1870)

◇加賀逆立狛犬-26 志賀町~津幡町、富山県南砺市編① 領家住吉神社、天日陰比咩神社、湍津姫神社、内日角八幡社

石川県には金沢市、野々市市、白山市を中心として加賀逆立狛犬が115対あるという現在金沢市37対、野々市市13対、白山市37対、能美市~加賀市19対 計106対が確認できた。
今回から志賀町~津幡町、富山県南砺市を紹介します。



1)領家住吉神社
 ・住所:志賀町富来領家町ホ68甲
 ・狛犬建立:昭和37年(1962)







■写真は領家住吉神社



2)天日陰(あめひかげ)比咩神社
 ・住所:中能登町二宮子6
 ・狛犬建立:不詳









■写真は天日陰比咩神社



3)湍津(たぎつ)姫神社
 ・住所:羽咋市吉崎町イ89
 ・狛犬建立:大正8年(1919)









■写真は湍津姫神社



4)内日角(うちひすみ)八幡社
 ・住所:かほく市内日角ニ134
 ・狛犬建立:昭和8年(1933)









■写真は内日角八幡社

(つづく)


◇加賀逆立狛犬-27 志賀町~津幡町、富山県南砺市編②


◇加賀逆立狛犬-28 石川県内、南砺市総集編



ユーチューブ「能登逆立狛犬となぎさのドライブウエイ2020」で紹介してます。

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◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」②

2020-08-14 05:31:36 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1867)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」②

今回ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」をユーチューブにアップしたので、再度兼六園を詳しく解説します。ユーチューブの解説版としてぜひご覧ください。



〇噴水

13代藩主斉泰が金沢城の二の丸に噴水を上げるため、試作したものといわれている。城内に噴水が上がったのは文久元年(1861)7月で、同時期につくられたものと考えられている。現存する日本最古の噴水だ。噴水は上部にある霞ヶ池から管を引いてあり、自然の水圧によって上がる仕組みだ。よってその高さは霞ヶ池の水位によって変動するが、通常はおよそ3m50cmを保っている。
自然の景観を凝縮した伝統的な日本庭園において噴水があるのは極めて異色である。

この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっています。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わります。藩政末期、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられています。日本で最古の噴水であると言われています。



■写真は噴水の向かいにある時雨亭跡



〇黄門橋

黄門橋は、青戸室石の一枚石で造られた石橋で、一枚岩で単調にみえることから、石を二枚重ねたようなデザインが施されています。また、橋の特徴としては、普通の橋は台石の中央に程よい位置で架かっていますが、この橋は台石の端から斜めに斜角115度の反り橋で白龍湍に架かっています。シュチエーションは、急峻な渓谷を模し、兼六園の六勝でいう幽邃(ゆうすい)蒼古(そうこ)が演出され、周りの景観に溶け込むように工夫されています。
黄門橋の台石(上流側が60センチ下流側が80センチあり重さ6トンと言われている)



〇獅子巌

噴水の方向から黄門橋を渡ると左たもとにある、獅子の姿に似た自然石。虎石、龍石、とともに兼六園の要石といわれている。



■写真は白龍湍(はくりゅうたん)



■写真は常盤岡(ときわがおか)



〇虎石

霞ヶ池北岸の徽軫灯籠そば、シイノキの木陰の笹薮にある。虎が前足を低くして吼えている姿に似ている自然石。能登外浦の曽々木か福浦辺りの産といわれている。獅子巖、龍石とともに兼六園の要石である。

獅子、虎、龍は昔から天子や英雄の例えとなる力強い動物である。これらの石はそれにあやかって出世を願い、配置されたもの。もとは初代藩主利家が治めていた七尾城にあったが、それを金沢城内の庭に移し、さらに兼六園に移したといわれている。

(つづく)



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◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」①

2020-08-12 04:27:04 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1866)

◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」①

今回ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」をユーチューブにアップしたので、再度兼六園を詳しく解説します。ユーチューブの解説版としてぜひご覧ください。



〇蓮池門旧址(れんちもんきゅうし)

藩主は金沢城からこの門を通って蓮池庭(後に兼六園)へ入った。藩政時代における兼六園の正門で、百間堀通りに面して残る幅広い石段に当時が偲ばれる。古図によると石段を登った右側に番所があり、三十人頭と呼ばれる役人が番をしていた。



〇瓢池

蓮池門を入って右手に広がる池。東西90m、南北45m、周囲約270mで、園内にある四つの池のうち霞ヶ池に次いで2番目に広い。この辺り一帯が兼六園発祥の庭、蓮池庭であった。瓢池の名の由来は、池が瓢箪の形をしているからという説と、池に浮ぶ島の姿からという二説がある。



〇瓢池の中島

池の中に松の木が植えられた小島がある。実は、ひさご池にはかつて3つの島があった。海石塔のある場所も、夕顔亭のある場所も、かつては島となっていて、作られた当初は池に3つの島が並ぶ形に作られていた。不老長寿の神仙島の三島(蓬莱:ほうらい、万丈:ばんじょう、瀛州:えいしゅう)になぞらえて、子孫繁栄、延命長寿、立身出世を願って造られた。



〇海石塔

瓢池の中島に建つ、高さ4.1mの塔。虫が喰ったように穴の空いた淡茶色の笠石が、六重に重ねられています。3代藩主・利常(としつね)がつくらせ、金沢城の庭園にあった13層の石塔の一部を移したという説と、朝鮮出兵の際、加藤清正(かとうきよまさ)が持ち帰ったものを、のちに豊臣秀吉(とよとみひでよし)が、前田利家(まえだとしいえ)に贈ったという説があります。
また、利常が小松城内に設置した一対の一つを兼六園に、一つは奥野八幡神社にという説もあるが、定かでない。





〇瓢池の岩島(ひさごいけのいわしま)

瓢池の石橋「日暮橋」を渡ったところが亀島で、亀島から数mのところに松が植えられているのが岩島だ。亀島と対で、鶴に見立てたものと思われる。



〇翠滝

霞ヶ池から流れ出て瓢池に注ぎ込む、園内最大の滝です。高さ6.6m、幅1.6mで水量が豊富、滝音も大きく、目と耳を楽しませてくれます。その荘厳さと迫力は他庭にはないスケールで、兼六園の中でも特に優れた庭景の一つです。別名「紅葉滝」とも呼ばれています。
 第11代藩主治脩(はるなが)が安永3年(1774)に宝暦の大火で焼失した夕顔亭復興と翠滝を設置したもので、滝の音にこだわり、滝壺がなく滝の上部などに工夫がされている。滝の上部は中心部が滝流が速いため長く、両端が短くなっており先端部分がギザギザとなっている。





〇夕顔亭

瓢池の東岸にある茶室。時雨亭、内橋亭、舟之御亭とならぶ蓮池庭四亭の一つ。11代藩主治脩が、宝暦の大火(1759)で焼失した蓮池庭を復興すべく、翠滝とともに安永3年(1774)に建てたもので、その地に往時のまま残る園内唯一の建物である。三畳台目、下座床、相伴席をもつ形式で、京都・藪内家の茶室「燕庵」とほぼ同じであることから、その写しともいわれている。蹲口がなく、障子2枚からなる貴人口がある。小間でありながら翠滝の景観を楽しむ開放的な茶室だ。 夕顔亭の名は、床の袖壁に夕顔(瓢箪)の透かし彫りがあるからで、これは後世の呼び名である。当時は「中嶋の茶屋」「瀧見の御亭」とも称されていた。もとは池の中に浮かぶ島に建てられていたが、明治に入って一部埋め立てられ、現在は陸続きとなっている。



〇伯牙断琴の手水鉢(はくがだんきんのちょうずばち)

伯牙断琴の手水鉢がつくられた経緯には面白いエピソードが残っている。ある日、五代藩主、前田綱紀(つなのり)が、後藤程乗を呼び、「そなたは金工の名人であるが、石は彫れんだろ?」と言われ、「金が彫れて石が彫れないわけがない」と、彫って見せたのが、伯牙断琴の手水鉢だと言われている。

(つづく)



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◇金沢駅西口「クロスゲート金沢」商業スペースOPEN!②

2020-08-10 04:07:20 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1869)

◇金沢駅西口「クロスゲート金沢」商業スペースOPEN!②

金沢新名所2020第4弾!!8月1日金沢駅西口、ハイアット系ホテルを核とする複合施設「クロスゲート金沢」
商業スペースがオープンした。
オリックス(東京)が開発した「クロスゲート金沢」は、14階建て「ハイアットセントリック」、15階建て「ハイアットハウス金沢」と、商業エリア、分譲マンションで構成する。商業エリアには、レストランやカフェ、スーパー計31店舗がある。

1階は食料品やカフェなどが中心で14店舗。2階は天ぷら、金澤おでん、焼き鳥、ステーキなどレストラン17店舗となっている。

時計回りで2階の店舗を紹介します。



■写真は2F平面図

15)喜久や(天ぷら)-16



16)FOOD CLUB(フードホール)



17)Bistro Oriental(ブルワリーレストラン)-15



18)Dinette(パスタ)30



19)STANLEY DINING(チーズ料理)-29



20)鼎’s by JIN DIN ROU(小籠包ダイニング)-28



21)Luxury India Rubina(インド料理)-27



22)DAIJUTEI(洋食ステーキ)-26



23)うなぎ四代目菊川(うなぎ料理)-25



24)まっとう 福喜寿司 金沢店(寿司)-24



25)和牛ステーキ割烹 だいすけ(炭火焼ステーキと地物旬菜)-23



26)ととと(蕎麦と炉端)-22



27)のどぐろ料理 あ才(のどぐろ料理)-21



28)松葉ともみじ(焼鳥)20



29)vin amour(ワインバー)-19



30)あまつぼ(金澤おでん)-17



31)能加万菜 市 クロスゲート金沢店(地酒バル)-18



□クロスゲート金沢ホームページTOP

□クロスゲート金沢ホームページ 2F

(クロスゲート金沢 完)



ユーチューブ金沢駅西口「クロスゲート金沢」OPEN!をアップしました。

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◇金沢駅西口「クロスゲート金沢」商業スペースOPEN!①

2020-08-09 04:28:43 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1868)

◇金沢駅西口「クロスゲート金沢」商業スペースOPEN!①

金沢新名所2020第4弾!!8月1日金沢駅西口、ハイアット系ホテルを核とする複合施設「クロスゲート金沢」
商業スペースがオープンした。
オリックス(東京)が開発した「クロスゲート金沢」は、14階建て「ハイアットセントリック」、15階建て「ハイアットハウス金沢」と、商業エリア、分譲マンションで構成する。商業エリアには、レストランやカフェ、スーパー計31店舗がある。



1階は食料品やカフェなどが中心で14店舗。2階は天ぷら、金澤おでん、焼き鳥、ステーキなどレストラン17店舗となっている。

時計回りで1階の店舗を紹介します。



■1F平面図

1)スターバックス(スペシャルティー、コーヒーストア)



2)カフェ プレスタ(チョコレート)
3)ワッフラ(ワッフル&タピオカ)



4)THE GIFT(食品ギフト)



5)PANMULTY(パンのセレクトショップ、カフェ&バー)



6)菓ふぇ MURAKAMI(和カフェ)



7)ワイン&チーズ ハナシュプリーズ「リカーワールド華」(ワイン・チーズ)-13



8)保存食専門店 ストック(保存食)
9)DORUMIRU(パルフェ)



10)Kuroneco Jack(ガトーショコラ)
11)コムクレープ(クレープ)



12)MANHATTAN ROLL ICE CREAM(アイスクリーム)
13)広重TEAマジック(バームクーヘン、ティースタンド)



14)エムザ デリマーケット(フードマーケット)



□クロスゲート金沢ホームページTOP

□クロスゲート金沢 ホームページ1F

(つづく)



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◇加賀逆立狛犬-25 能美市~加賀市編⑤完 松崎神社 、白山神社勅使町、白山神社横北町

2020-08-07 04:20:47 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1865)

◇加賀逆立狛犬-25 能美市~加賀市編⑤完 松崎神社 、白山神社勅使町、白山神社横北町

石川県には金沢市、野々市市、白山市を中心として加賀逆立狛犬が115対あるという。現在金沢市37対、野々市市13対、白山市37対、能美市~加賀市19対 計106対が確認できた。



17)松崎神社
 ・住所:小松市松崎町ヘ234
 ・狛犬建立:昭和46年(1971)







■写真は松崎神社



18)白山神社勅使町
 ・住所:加賀市勅使町井121乙
 ・狛犬建立:不詳









■写真は白山神社勅使町



19)白山神社横北町
 ・住所:加賀市横北町リ1乙
 ・狛犬建立:昭和2年(1927)



〇左が逆立になっている。珍しい!







■写真は白山神社横北町

(つづく)

◆能美市~加賀市編バックナンバー

◇加賀逆立狛犬-21 能美市~加賀市編① 福岡八幡神社、狭野神社、八幡神社大長野、白幡神社

◇加賀逆立狛犬-22 能美市~加賀市編② 荒屋神社、岩内神社、八幡神社火釜町、三ツ屋八幡神社

◇加賀逆立狛犬-23 能美市~加賀市編③ 八幡神社莇生、八幡神社坪野町、八幡神社仏大寺、白山神社大口町

◇加賀逆立狛犬-24 能美市~加賀市編④ 磐出神社 、大領神社、今江春日神社、三谷白山神社