鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

「春一番」と春雷と(2024.02.21)

2024-02-21 09:06:59 | おおすみの風景

一昨日の月曜日は朝から小雨交じりの曇り空だったが、昼前から風が強くなり、気温がぐんぐん上がった。

風が南寄りの東風なので「ああ、これは春一番だな」と思っていたら、案の定、夕方の天気予報で鹿児島に春一番が吹いたと報道された。

その夕方を迎える直前、5時少し前だったが、30分くらい前から南からの風とともに強い雨が降り出し、南向きの居間の窓にしずくが流れるほどになった。

と、見る間に雨脚が強くなり、ちょうど5時頃から土砂降りの雨になった。

その時間は15分か20分くらい、雷こそ鳴らなかったがまさに夏の夕立そのもので、庭には見る見る水が溜まり、溜まった先で流れ込むようにしてある池が満水になった。

今年初めての豪雨によって池が満杯になり、少しずつ溢れ出るまでになった。この時期の春先の雨としては滅多にない降水量だった(地方気象台の発表では鹿屋で時間雨量44ミリ)。

満水の心の字池。この時期の雨で満水になったのは珍しい。庭の土も若干流れ込み、濁ってしまった。

 

そして昨日から今日にかけては、長時間にわたる雷が響き渡った。

昨日の夕方やや暗くなった頃、東の方で雷鳴があり、どこかに落ちたような強い光が走った。

「こりゃ、まずい」とパソコンの置いてある部屋に行き、パソコンと家庭用プリンターにつながるコードをコンセントから抜いた。

一応落雷対策用のガード(ブレーカ)の付いたプラグなのだが、家にまともに雷が落ちたら元も子もないので、いつも雷が近くまで来たら抜くようにしてある。

おかげで、昨夜は書こうと思っていたブログは止めにして、早目に寝ることにした。

ところが夜中に雷鳴と閃光で起こされてしまった。自分の寝ている部屋は台風の時以外、雨戸を締め切ることがないので近くにやって来た雷の音と閃光は素通しなのだ。時間はちょうど夜中の2時。

その時間帯にはたいていトイレに行くので、タイミングは良かったのだが、2度か3度、近くに落ちてからようやく布団を抜けてトイレに行った。

再び布団に潜り込んだが、雷鳴と閃光は止むことなく、30分か40分は続いていたろう。春雷である。

真夏の雷は夕立とともに短い時間のうちに過ぎて行くが、春雷は南寄りの暖気がまだ十分に地上を温めないうちに北からの寒気がやって来て暖気の下に潜り込んで停滞前線となり、暖気が押し上げられて雷雲となるようだ。

暖気と寒気がぶつかり合う停滞前線の所で発生した雷雲は、一過性ではなく長く続くことが多い。昨日の晩から夜中にかけて雷が鳴りっぱなしの状況だったのはそのためだろう。

一昨日の春一番と豪雨に続き、春雷とかなりの降水量。

折しも一昨日の2月19日は暦によると「雨水」であった。「かごしま暦」の説明によると、雨水とは「雪が溶けて水となり、雨に変わる」時期だという。

鹿屋では滅多に雪が降らないからピンとこないが、これだけの雨と雷には地中に眠る動物たちも「ひったまがって(驚いて)」3月5日の「啓蟄」を待たずに眠りから覚め、地上に這い出して来るに違いない。

 

 


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