2月13日夕方から降り出した大雨で今シーズンのアイスクライミングは終わったと思っていた。
しかし赤岳鉱泉のブログ等を見ると何とかアイスクライミングが出来そうな状態だという事で今回は、こっしーと久しぶりに二人だけでジョウゴ沢をつめる事にした。
赤岳鉱泉を9:30に出発し2週間ぶりのジョウゴ沢F1へ向かう。
F1は少し崩壊しているかな?程度で、この後も期待出来そうだった。
しかし今日は気温が低いなぁ、極寒だぜ。
続くF2は・・・見るも無残な状態で汚い滝になっていた。
真ん中を抜けれそうだったが左岸寄りのルートで、アイスクライミング初リードを体験した。
短いとはいえリードって怖いなぁ。
しかも氷が薄い・・・
叩くと氷が剥がれて仕方ないよ。
F3はあまりにしょぼくなっていたので巻いてパスし、次の滝までは結構歩く。
ふと後ろを見ると阿弥陀岳が見えていた。
2週間前はガスに包まれていて辺りの風景が判らなかったが今日は良い天気だ。
乙女の滝は美しい容姿でそびえていたが、やはり2週間前と比べたら厳しくなっているみたいだ。
アイスクライミングを続けて上手になったら、一度挑戦してみたいなぁ。
乙女の滝を横目に進むと、ナイアガラの滝が見えて来た。
人気のあるナイアガラの滝には2パーティーが取りついているようだ。
近くまで行くと2パーティーがそれぞれ左右に分かれていて空いているのは真ん中のみであった。
滝の様子を見ると真ん中の上部はマジ勘弁なレベルの難しさになっていた。
が真ん中しか空いてないし、真ん中を抜けることにした。
リードは当然、こっしーにお任せをして準備を進めると、抜けるのでしたら、こちらをどうぞと右にいたパーティーが譲ってくれた。
それに甘えて、真ん中に比べて、はるかに登り易いルートで抜ける事が出来た。
滝はこれで終わり、後は赤石の頭へ出て登山道を降りるだけだったが・・・
トレースが無いので赤石の頭へ行くルートが判らない。
まぁ、沢筋を登っていたら判るかと思って必死にラッセルして登っていた。
ふと、視線を左に向けると登山道が左下に見えて・・・って
あれ?あの道標が赤石の頭だったはず・・・
あれ?じゃあ私達は何処を目指してるの?
はっ!あの岩の形状は硫黄岳から降り始めて直ぐにあった岩場かぁ!
ということで硫黄岳直下までラッセルで登り詰めるという実に馬力のいる登りになってしまった。
でも硫黄岳直下まで登れたのは少し自信になったかな?
こっしーと久しぶりに何かをした達成感が気持ち良かった。
でも稜線は馬鹿な程の強風で鼻の感覚がまるで無い!
早く山小屋まで下山して乾杯したいなぁ。
直ぐそこにある山頂であったが、こっしーは山頂に興味が無いというし
私は一度登っているので山頂には寄らず下山する事にした。
宿拍した赤岳鉱泉の晩飯は何とステーキ!
赤みの柔らかいステーキ!
こんな山奥でこんなN美味しいステーキが食べれるなんて山小屋泊は最高だね。