秋も終盤となり最後の紅葉のチャンスと低山ハイクを企画した。
今回は宝塚の裏山を歩いて武田尾の「桜の園」で紅葉を観賞しようとした。
桜の園はその名の通り桜で有名だが実はもみじも有名なんだな。
ただ、低山一つや廃線ハイクだけでは時間が短くなるので低山二つに廃線ハイクと組み合わせてプランニングをした。
当初は阪急宝塚線の中山駅から中山寺奥ノ院参道から中山へ登る予定で電車に乗ったが一つ手前の山本駅で降りて
中山縦走路を登って中山へ向かうことにした。こちらの方が一時間弱は余計にかかると思うが17時までには梅田で呑めるだろうと変更した。
閑静な住宅街を抜け小川沿いに進み、ふじが丘の住宅が見えるようになると縦走路は尾根伝いに登って行く。
傾斜は緩いが直射日光がまともに当たって暑い岩稜地帯を進むこと20分・・・長い岩稜地帯を抜けようやく稜線に出る。
稜線に出ると今度は木々が日差しを遮り歩き易くなった。
宝塚が近いからもっと殺伐としてるのかと思いきや落葉樹に囲まれた気持ちの良いトレイルが続く。
低山なので展望は期待できないがゴルフ場横を通る時には対面の山肌が見える位だった。
そんなわけでスタートしてから2時間程でゴルフ場方面にしか展望のない中山々頂に着く。
山頂で少し休憩して先に進もうとした時に事件発生。
GPSが電池切れをおこし替えようとしたら予備電池が無かった。
どうやら忘れたようだ・・・
低山って意外に迷いやすいから先に進むのが怖かったが迷ったら戻るくらいは出来るだろうと次の大峰山へ向かった。
不安になりながら歩いていると、またもや現れたゴルフ場の横を歩いているとキャディーさんがトレイルに現れてこう言った。
キャディー:今日はどちらまで?
私:大峰山へ行きます。
キャディー:その後はどちらに降ります?
私:武田尾の方に降りて廃線ハイクして宝塚方面に行きます。
キャディー:お気をつけて・・・
何やったんやろ・・・降りるまで気を付かつて聞いて来たのは迷い易いからか・・・
更に不安が増殖したな。
いったん車道に出て対面にある大峰山登山口から入るといきなりの急な登りが待っていた。
とはいえ40分で山頂なのでほどなくして傾斜は緩くなり12時を少しまわって大峰山々頂に到着した。
木々に囲まれ展望は無いが昼飯を食べるのに風よけとなるので落ち葉の絨毯の上で昼食を食べることにした。
山頂に着いた時は火照っていたが食べるにつれて寒さを感じるようになり食べ終わるとイソイソと下山の準備に入る。
火照っている時に一枚でも羽織っておけば・・・と後悔するも仕方なし!歩いて身体を温める!
大峰山から西は破線の登山道なので迷わないか心配したのだが踏み跡は、はっきり解るしハイカーも多数遭遇した。
大半がなんちゃって登山者だったのに驚いたが桜の園に着いて何となくわかった。
紅葉を見に来てる人が多いわ。こんなにおるなら、何人かは登ってみようって連中もおるやろな。
紅葉も終盤の様相だが観賞には、まだまだ十分だ。
園内の地図を見て歩くコースを決めて歩き出すと予定していた、もみじの道が土石流発生の為、通行止めになっていた。
仕方ないから、どんぐりの道で迂回することにしたが園内で土石流って・・・しかも迂回って登るんや・・・
でも紅葉も楽しめたしで廃線のところまで降りて、宝塚を目指すのだが先ずは小用を済ませねばとトイレに向かう。
トイレは武田尾駅の方向に向かうとあるのだが丁度、小学生が多数並んでいたので駅近くのトイレまで向かうことにした。
ここまで来ると電車で帰りたくなるのでが、時間も早いしチカちゃんもまだ歩けるというもんで宝塚に向かって踵を返した。
一度歩くと短く感じるのか、あっという間に桜の園の入口まで戻り廃線を歩いて宝塚へと向かった。
奥へ向かうにつれ人が少なくなり、さっきまでの喧騒が嘘のように静かになった。
闇のトンネルを幾つか抜けると鉄橋があって、武庫川渓谷の渓谷美を見ることが出来る。
下は見ないようにしましょう。
廃線ということで枕木が残っており、これが歩き難いこと、この上ない!
幾つかのトンネルを抜けると、ようやく中国道が見えた。
廃線ハイクもいよいよ終わりやなぁ。
国道に上がり駅に向かうが疲れた足に舗装路は疲れが増すね。
宝塚駅は諦め生瀬駅から電車に乗ることにしたが、たった一駅なのに運賃差はジュース1本くらいって高いなぁ。
※DATA 山本駅8:40-10:46中山-12:04大峰山12:20-13:02桜の園-14:03駅のトイレまで行き引き返してきた桜の園入口-15:03廃線ハイク終了-15:28生瀬駅