この写真は依田ご夫妻の大型万華鏡「Time~時~」の大きな映像です。2008年9月13日、14日にもこのブログでご紹介しました。ご存知のとおり、この作品は2005年のザ・ブリュースターカレイドスコープソサエティーのコンベンションで、参加者の投票で一番たくさんの票を獲得した受賞作品です。代表作のひとつとなったこの万華鏡は日本の各地で展示され、依田さんの工房に戻りメインテナンス作業ののち、再び今度は北海道での万華鏡展に出発する予定だそうです。アメリカで、東京で、京都で、と何度か覗く機会がありましたが、そのたびにスマートで美しい姿とその大きな魅力的な映像に圧倒されました。多くの人が触って回して覗いて楽しむ作品であり、機械仕掛けの部分も多いので、不具合が生じることもあり、そのたびに丁寧に手を入れて維持してきたそうです。またそういう事態になったときにもすぐ対処できるように考えられて創られているのですね。いつまでも最良の状態で多くの人に見てもらえるよう、依田さんご夫妻は常に気を配っていらっしゃいます。
テイパードミラーシステムで覗き口のとても大きなこの万華鏡は両目で楽に映像を楽しむことができます。映像も大きく、花がいっぱいの地球を見ているようです。ガラスオブジェクトの背景には押し花があしらわれ、それが映像に映りこんでいるのです。
時の流れを、和洋の時計と映像の色あいの変化で表現したこの作品は、3月20日から4月5日まで札幌市青少年科学館で開催される「大万華鏡展2009-万華繚乱の世界-」で展示されますので、お楽しみに。投影式万華鏡も含め多くの万華鏡作品を楽しめる万華鏡展だそうです。詳しくは青少年科学館のウェブサイトでご覧下さい。