万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

赤津純子さんの作品展から(1)

2007-12-05 21:27:21 | 万華鏡ブログ
赤津純子さんの作品展「万華鏡-光の贈り物-」が12月5日から11日まで松屋銀座7階アートスポットで開催されています。赤津さんはステンドガラスの万華鏡作家さんで、自然や伝統の美を取り込み、ガラス使いの美しい作品を創っています。
今回いろいろな作品を見せていただき、またひとり日本にも独自の万華鏡を作る作家さんを見つけて嬉しく思い、多くの方に作品を見ていただきたいと思っています。
今日ご紹介する作品は「パヴォーネ」(孔雀)というオイルワンドタイプの万華鏡です。ほぼ正方形の四角い箱の中に、オイルワンドとそれを斜めに見るミラーシステムが組み込まれ、側面から覗くようになっています。ワンドの先端部の球が見えていますが、この部分を孔雀の頭に見立て、ボディーラインのような曲線で2種類のガラスを美しく組み合わせています。頭の部分を持ってワンドを回転させて映像の変化を楽しみます。孔雀を思わせる内部映像はまた次回に。
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冬の華(3)

2007-12-04 21:07:08 | 万華鏡ブログ
ローラ・ワイルドさんのウィンターコレクションからの映像です。「シークレットウィンドウ」というシリーズのひとつで、小ぶりな万華鏡を、テーマにあわせた装飾でデザインし、内部への期待を高めます。たくさんのテーマがあり、この作品「クリスタルスノー」では外部を、雪をイメージしたポリマークレイのタイルで飾り、覗くときれいな雪の結晶が次々に現われます。映像のかなりの部分を黒で覆って、雪の結晶のパターンを作っているのです。オブジェクトはブルーを中心に透明感のあるガラスビーズやきらきらを演出するメタルピースなどで、とてもきれいな映像展開です。
雪の結晶は自然の作り出す万華鏡模様。反対に万華鏡の中に生み出された雪の結晶はいかがでしょうか。
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冬の華(2)

2007-12-03 21:44:32 | 万華鏡ブログ
ローラ・ワイルドさんの万華鏡映像にはミラーシステムの一部を黒で覆うマスキングを施したものがあります。覆われた部分の映像が隠れて、2ミラーの円状の万華鏡映像にメリハリをつけたり、意味のある形にするなど、万華鏡のテーマに合わせた映像デザインの一部になっています。前回ご紹介した冬の華(1)では、雪の結晶がぐるりと周りを囲むデザインになっていましたが、今回は8ポイントの星型のラインとなって映像のアクセントになっています。この万華鏡はミラーシステムの第3面を淡い色合いにしているので、映像の周囲は色がソフトに広がる感じで、黒地にくっきりと映像が見えるタイプとは違っていますが、このラインがあることで、オブジェクトセルの奥行きを感じることができます。実際にオブジェクトセルはかなり大きめなシリンダータイプで、たくさんのユニークなオブジェクトが入っているので、この8ポイントの星型の向こう側にさまざまな色模様を見せてくれます。
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魅せる2ポイント映像

2007-12-02 22:06:32 | 万華鏡ブログ
これが万華鏡の映像?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。シンプルな外観と斬新な映像が特徴となっている細野朝士さんのオイルタイプ、偏光の万華鏡の映像です。2ミラーシステム、2ポイントという珍しいミラーの組み方で、反射の繰り返しがとても少なく、オーソドックスな5ポイントとか6ポイントに比べると単調になりそうな気もするくらいなのですが、細野さんの作品はそんな心配を吹き飛ばしてしまうほど、面白いです。 オブジェクト素材が偏光フィルターを通して色がちょっとした動きで急に変化するため、そのダイナミックな映像変化に驚かされ、四角い空間に展開する“動く”現代アートに目を奪われます。2ポイントの映像で、これほど魅せることができるのは、細野さんとコーキー・ウィークスさんぐらいかなと思います。海外でも高く評価されている現代万華鏡の作家さんのひとりです。
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