万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡映像の素

2007-12-21 22:31:15 | 万華鏡ブログ
万華鏡の内部に展開する映像にはいろいろな個性があります。作家さんによるそれらの個性こそが、作家モノの万華鏡の醍醐味と言っても過言ではありません。今回の映像写真はみずあめやさんの少し大きめのシリーズOW-7「鉄線」です。このシリーズのオブジェクトケースはガラスのワンドの中に、オイルとさまざまな「映像の素」が入っています。しかし、一つ一つのオブジェクトは強い個性を主張せずに、「素」に徹している感じがします。組み合わされて映像になった時に、初めて曼荼羅模様としての個性が発揮されるところが、みずあめやさんの映像の特徴だと思います。織物でいえば、縦糸と横糸が幾重にも重なり合って重厚な色模様を演出するように、絵画ならたくさんの小さな色の点が光と模様を浮き上がらせる点描画のように。
個展のときに、たくさんのワンドだけが入った箱を拝見しましたが、とてもきれいでしたので、外側のデザインにふさわしい映像効果をもたらすオブジェクトの調合はきっと楽しいだろうなあと勝手に思いました。きっと作家さんも万華鏡に命を吹き込む大切な過程を楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか。そして見る人の目と心を惹きつける作品が出来上がるのですね。
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