万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

溝口好晴万華鏡展から(2)

2007-12-14 21:55:27 | 万華鏡ブログ
溝口好晴さんは日本古来の伝統技法を用いた新たな万華鏡世界を目指しています。そのまま置いても、日本的な空間や場所に、昔からあったように違和感なく存在する万華鏡。この写真の「女御茶入」も茶入れの姿を崩さず、蓋を取ればそこに覗き口があることに初めて気付くでしょう。どの作品も、覗き口の見え方や、オブジェクトセルの組み込み方など、自然に、美しくしつらえてあり、伝統の形を大切になさっていることがよく分かります。
素焼きの陶器に漆、金箔を施したうえに、平安時代の女性の姿を描いた、手の込んだこの作品も源氏物語絵巻をテーマに製作されたものです。
前回ご紹介した、源氏物語を「書」で表現する万華鏡、そしてこの「絵」で表現する万華鏡、どちらも究極の「和の万華鏡」ですね。
源氏物語からたくさんのテーマを見つけ、その表現は、外部も内部もまだまだ新たな境地や展開がありそうで、楽しみです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする