万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

細井さん作・中里さん作:雪の結晶万華鏡 

2015-02-01 11:22:00 | 万華鏡ブログ

真っ白でシンプルなスタイルは細井厚子さんのステンドガラス万華鏡の特徴です。 清々しい白い作品ですね。 大きい方はオイル入りで、とてもゆったりと流れるオイルセルです。

オブジェクトは繊細で、少なめです。 位置を確認して、筒を回さずに覗き続けると、静かに舞い降りる雪の世界に入り込みます。 この静けさと雪の美しさが細井さんの作品の独特な魅力です。目で追うだけでなく、体で感じる気がします。

小さい方はドライセルで2ミラー6ポイント。 

透明で繊細なガラスオブジェクトから 六角形の雪の結晶が次々に生み出されます。
静かに深い思いを込めずにはいられない細井さんの作品に惹かれる人が多いこともうなずけます。

次は中里さんの雪の結晶万華鏡です。 Katagami シリーズで雪の結晶です。 日本の着物に使われていたデザインなのでしょうか。 斬新な感じがしますね。

上の作品は角度の狭い2ミラーで、大きな曼荼羅模様を展開します。 虹色の輝きが美しいです。

下の作品は角度の狭い二等辺三角形に組んだ3ミラーで、偏光フィルターを使い、2種類のオブジェクトで映像を表現します。 オブジェクトセルの中が偏光フィルターで分けられていて 半分は偏光素材で透明な輝きが見えています。 

もう半分がバーナーワークによるガラスオブジェクトです。白やブルーのラインが織りなすくっきりとした清々しい映像展開です。

 同じテーマから作家さんの想像性と創造性が発揮され、丁寧な手仕事で生み出される万華鏡の数々を見ていると、万華鏡というアートの限りない広がりと魅力を感じます。 そして覗いた一瞬ごとに違った模様を見ているという偶然の出会いの積み重ねながら、多くの人と共有できる感動にも驚きます。 

万華鏡はいいなあと心から思える万華鏡展でした。 昨日で終わってしまいましたが、もう少し作品のご紹介は続きます。

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