私の住む横浜では、虫の声と高い空に秋を感じますが、まだまだ暑さが堪えます。 今日は少し秋を先取りして、コスモスの万華鏡をご紹介します。 陶芸家 清野一郎さんの作品です。
愛らしいコスモスの花が陶器の筒に描かれています。 陶器の肌の感じもよく、どころどころ金彩を施しているのもお洒落ですね。
コスモスの花は、しなやかでやさしい表情だけど、風にそよぐ姿に力強さも秘めていることを感じます。青空のもとで咲いているのを見るのがとても好きです。 そんな気持ちを表すような万華鏡です。
オブジェクトセルはオイル入りで、ガラスや陶器のオブジェクトが入っています。 どんな花が咲くのでしょう?
二等辺三角形に組んだミラーシステムから、視野全体に広がる映像を楽しみます。
大きな8ポイントの映像と、その周囲を飾る小さな映像の組み合わせで、さまざまな色模様を展開します。
正面から光を取り込んで、透明なオブジェクトと不透明なオブジェクトの組み合わせと、オイルの中の動きで、表情が変化していきます。
万華鏡の中に咲くコスモスの花も楽しんでください。
日本の初秋を万華鏡に表現した素敵な作品です。
清野一郎さんの陶器の万華鏡は、たくさんのテーマがあり、様々な陶芸の表現で製作されています。 それに加えて、ミラーシステムやオブジェクトなど、万華鏡ならではの部分にも工夫、挑戦があり、その幅広さには際限がないだろうと思います。 近々個展をなさるそうなので、その世界を堪能できるかもしれませんね。