万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

世界にひとつだけ、自分だけの万華鏡

2011-12-19 21:41:06 | 万華鏡ブログ

12月17日に依田満さん・百合子さんご夫妻が先生となって万華鏡作りを教えるワークショップが行われると伺い、お邪魔しました。 東京都杉並区にある新渡戸文化小学校のアフタースクールの活動ということで、小学校低学年の生徒さんと入学予定の年長さん、そしてご父兄の方が集い、万華鏡作りをしながら楽しい時間を過ごしました。 

まず鏡のマジックを大きな2枚の鏡で実際に試します。開く角度によって、招き猫が1匹からだんだんとたくさんに増えること、右手を上げる猫と左手を上げる猫がいることがわかりました。

では実際に鏡を組んでみることに。 きちんと組むのが大切、 鏡を汚さないように気をつけて・・・と
ここはきれいな万華鏡を作るためにとても大切なことなので、丁寧に説明があり、ゆっくりと取り組めるように配慮されています。
子どもは正三角形に組むキットを使います。 そして大人は二等辺三角形に組むキットで作ります。

鏡を組んだら、覗いてみて入念にチェック。 依田先生やスタッフの方たちにも見てもらい確認しました。 緊張して取り組んだ鏡の筒ができてほっとします。
そして筒の中に入れて、いよいよオブジェクトを選びます。 これは楽しい!

どんなふうに見えるかな? わあっきれい!と喜ぶ声が聞こえます。ご父兄の方たちも用意されたいろいろなオブジェクトを入れてみます。 みんなで覗きあい。 

「いいね!」「これ好き!」「へえ、すごいなあ!」などなどいろんな声が聞こえてきます。

ここからが今回のワークショップの面白いところです。
子どもたちだけが集まり、自分の万華鏡の筒を飾ります。 中のイメージに合わせていろいろな飾りつけ・・・お友達の作っているところを見ては、自分の作品をさらに創り上げていく。 この過程が凄いんです。 子供って柔らかくて、いろいろ可能性を持っているなあということを目の当たりにしました。

スタッフの方々と話をしながら、どんどん自分らしい作品になっていきます。


そしてできた作品にタイトルをつけます。 どんな名前をつけようかなあ・・・とまた覗き、決まったらカードに書き込みます。 名前の付け方も個性的。 子ども的でユニークです。

世界で一つだけの素敵な万華鏡の完成です。 創り上げたときの子どもたちの達成感に満ちた顔の良いこと! このワークショップは依田さんご夫妻をはじめ、さまざまな分野で(広い意味の)子どもの教育的活動に携わっている人からなるNayuta というグループの、入念な準備を経て実現したものでしたが、子どもたちに沿いながら、自主性を重んじ、子供の可能性や面白さ、個性を引き出していると思いました。万華鏡を作ることを通してきらきらした素敵な体験をしてもらうことに成功していたと感じました。

万華鏡は科学者の発明したもの。 その中には、鏡の反射という物理的な要素、角度、反復、対称といった数学的要素、光と色の関係、シンメトリーとバランスの美、装飾的要素・・・・・いろいろな切り口からアプローチでき、興味を持てるという意味でも、もっと万華鏡作りを教育の中で取り入れてみたら・・・と思います。

大人も子どももできた作品をみんなで鑑賞。 筒が個性的なのは子どもの作品。 ご父兄の作品には装飾はありませんが、中の映像からタイトルを考えました。 どれも素敵です。

依田さんのキットは鏡の質も良く、本当にきれいに見えるので、どの作品も傑作になりました。
依田さんご夫妻は、ご自分たちが万華鏡に出会って幸せだったこと、みんなに伝えたい気持ちで万華鏡作りをなさっていること、そして作る喜びを味わってもらいたいと、おっしゃっていました。
きっとみんなに伝わっただろうなあと思いつつ、私自身も幸せな気持ちで過ごせた時間でした。

 

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする