万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡の再生のちから

2011-12-08 12:25:36 | 万華鏡ブログ

前回に続いて日本万華鏡大賞展からいくつかご紹介していきたいと思います。
上の写真はヴィジュアル賞を受賞なさった雁野清司さんの「地球儀風万華鏡」の映像です。 美しく繊細な映像です。 外観はちょっとユニーク。 万華鏡本体を支える地球儀のような球体は欅材で作られています。

ガラスより透明度が高いアクリルを使ったプリズムミラーの万華鏡に挑戦なさった北村幸信さんの作品「透明度93%」は、素材の特質だけでなく、様々な局面でアクリルの可能性を追求して出来た8種類の万華鏡です。 一昨年、CDやDVD などのディスクを再利用した万華鏡でグランプリを受賞なさった方ですが、今回も新しい万華鏡の姿を提示し、 アイディア賞を受賞なさいました。 ひとつひとつ違った見せ所があり、興味深い作品たちです。

次は江角陸さんの「北極星」です。星座の浮かび上がった12面体のボディーを見れば、中に展開する映像に期待が高まります。


ボタンを押して中を覗いてみると、鮮やかな星が浮かび上がります。

「夢見る人」というユーモラスな雰囲気の万華鏡は、岡本脩さんの作品で、オブジェクトを交換して音楽と共に楽しむ万華鏡です。

帽子の穴からのぞきます。 たくさんの交換用オブジェクトホイールが用意されています。

ステンドガラスの「あさがお」は横山香織さんの作品。 3種類の万華鏡が美しく咲き誇っています。

手にとって覗いてみると、異なるミラーシステムやオブジェクトの組み合わせから、多様な映像を楽しむことが出来ます。 次の写真はホイールタイプの万華鏡のガラスと花びらが映りこんだ映像です。


他にもたくさんの作品を見せていただきました。 3・11の被災者の皆さんに想いを伝えたいと工夫をされた作品も数多くありました。 万華鏡を覗いてそのような想いを共有し、同時に心が温かくなれば・・・と思います。 同時に日本万華鏡倶楽部代表の大熊進一さんが述べられているように、忘れないこと、悼む気持ちを持ち続けていく事が、私たちが残していきたい未来につながると思います。 そして、ひとつの美が壊れたところから新しい美が生まれる万華鏡の再生の力を信じたい、活かしてほしいと切に願います。

この万華鏡大賞展は来年の展示予定が決まっています。

京都展 2月4日~3月4日 京都万華鏡ミュージアム姉小路館
大阪展 3月27日~4月1日 大阪市立科学館
北海道展 7月1日~8月31日 ふらのやまべ美ゅーじあむ
多摩展 10月から11月(予定) 多摩六都科学館

また自作の作品を第13回の万華鏡大賞公募展に応募したい方は2012年10月24日~26日が応募期間です。
詳しいことは日本万華鏡倶楽部へお問い合わせください。

 

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