万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

陶芸の万華鏡:「喜多里加の世界」展から 

2008-02-01 23:17:18 | 万華鏡ブログ
東京、国立のアートの庭で1月29日から2月10日まで開催中の、「陶芸家 喜多里加の世界」展に伺いました。ギャラリーいっぱいに飾られた作品は、食器や花瓶、フォトフレーム、鏡、ランプ、CDケースなど、日常生活に普通にあるものながら、喜多さんらしい独特の表情・表現があり、生活の中に喜びをもたらしてくれるだろうなあと思わせるものばかり。そして、お雛様と万華鏡。個展を楽しみにしているファンの方も多いと伺いました。
今日ご紹介するのは、喜多さんのトレードマークの陰影のある質感と柔らかい色合い、古風な雰囲気のある箱型の作品です。(写真ではなかなか素晴らしさがお伝えできず、残念!)喜多さんはヨーロッパの宗教画にも造詣が深く、キリスト教をテーマにデザインされた作品がいくつかありますが、万華鏡との組み合わせは珍しいと思いました。側面に深い輝きのガラスを使い、重厚感のある作品です。
喜多さんの陶器に万華鏡の命を吹き込むのは小嶌淳さんです。小嶌さんがイメージする陶の筒や箱を、喜多さんに創作を依頼し、小嶌さんがミラーを組み、オブジェクトを作り、万華鏡として仕上げます。陶のデザイン、雰囲気とぴったり合った内部映像が展開します。独特の存在感で目を惹く陶芸作品の中に、さらに光と色の饗宴があり、そのひそやかな楽しみや驚きをそっと閉じ込めている雰囲気が漂う万華鏡たちでした。
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