鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

高柴デコ屋敷・三春人形のふるさとへ②

2012-04-20 | 東北にエール
今回の企画展にはデコのほか三春で作られている「三春駒」も販売します。
デコ屋敷の集落のなかで、唯一、ホウの木から切り出し、
三春駒を作っているのが彦治民芸さんです。



茅葺き屋根も前半分だけですが健在。
明り取りの窓が三春駒なのがまた良いです。
もともとは子育て木馬という素朴な玩具が由来で、
いつしか現在の立派なものに移り変わっていきました。
黒駒が子供の成長を祝い、
白駒は先代が考案し長寿を願うものとして作られています。
そんな先代の姿をみて育った現当主10代目のの橋本高宜さんは
「努力はするな、工夫をしろ」が信条。
楽しいお話をうかがわせていただきました。



気がつくと時計はお昼をすぎており、
三春の町まで送っていただいた橋本広司民芸の将司さんとお昼をともに。
三春名物の三春そうめんとほうろく焼きをいただきました。
三春そうめんは平麺でこしがあり、
ほうろく焼は木綿豆腐を三角に切って揚げてあり、
甘い味噌だれで頂きました。
ここのお店のはなかにふきのとう味噌も。
美味しくいただきました。



朝からデコ屋敷ほかご案内いただいた将司さんには、
山の上に建つ民俗歴史資料館まで送っていただき大変助かりました。
三春の町は山々の折り重なるなかにあり、
町を見おろすように立派なお寺もありました。
これは三春藩がいざという時に武器や兵糧を蓄える役割もあったそうです。
下のお寺は玄侑宗久さんがご住職を勤める福聚寺。
トタンの下は茅葺き?



三春の町は滝桜だけでなく、どこにも本当にたくさん桜の木が植えてあり、
花の季節を迎えた今はさぞやは見事なことでしょう。



川沿いにも古い土蔵があったり、蔵をいかした三春人形展示館も寄って。
あいのくの雨でしたが、静かな三春もまた趣きがありました。


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