鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

新魂る。

2016-01-05 | 日々のこと。
新年あけました。
おめでとうございます。


昨年は友人に腫瘍がみつかり、
オペの結果、幸い患部はすっきりと切除でき、
転移も見当たらず、無罪放免、めでたし。めでたし。
ひとまず、ほっとしました。

かわって実家の両親もそろって82歳。
父は、同じことを何度も繰り返して言うことも多くなったり、
耳も少し遠くなってきたものの、週1回テニスにいく位に元気。
母は脳梗塞で倒れて9年目、日に日にクイチブになって
ころころまるで達磨さんのようですが、こちらも元気といえましょう。
お陰で私はまだ好きなことをやっていられます。
ありがとうございます。


暮れの企画展のおり、暇だったら読もうと図書館から
伊藤比呂美さんの「木霊草霊」、
中村好文さんの「暮らしを旅する」、
高山なおみさんの「記憶のスパイス」三冊を借りてきたのだけども、
有り難いごとにゆっくり読む時間はとれず、
お正月に読んでいました。
ばらばらの著者であったけど、
それぞれが不思議につながり面白い読書時間でした。

伊藤比呂美さんは、父親の介護で日本とカリフォルニアを行き来するなかでの
植物の生と死、父親の生と死を、ざらつきながら綴る。
ああ、そうそうという感覚が私のなかで共振する一冊だった。

中村好文さんの奥さんとは本の少しご縁があり、
以前夕食を共にしたとき「茅葺きの家をよくみにいったことがあったのよ」と言っておられたのだけど、
その理由、本を読んでようやく腑に落ちた。
ご主人の好文さんが子供のころ住んででいたのが茅葺きだったんだあ。

高山なおみさんは料理家だけど、言葉の運びがいつも面白いなあと想っていた。
子供のころ吃音ということを本で知る。
本著は子供のころのなおみさんが家族とともに描かれ、
わたしと5歳違いの彼女、読んでいると自分の子供時分がすごく思い起こされた。
異国の香りする彼女の料理も好きだ。


新年早々の雑文失礼。
新魂って今年も一年すごします。






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