俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月26日(土)

2021-06-26 14:43:42 | 日記
朝顔の未明の空とおなじ白      正子
梅洗う梅ひとつぶずつに銀の水    正子
梅雨夕餉小さき皿の菜(さい)並べ  正子

●夕刻、ゆうパックで花冠365号、100冊届いた。入稿したのが6月21日、雑誌となって届いたのが今日6月26日夕刻。異例の速さ。郵便さんの姿を見たとき、早々とお中元かと思ったくらい。

製本も印刷もきれい。雑誌としては、基本の体裁なので、費用の問題もあるが、工夫の余地はたくさんある。けど、欲は出すまい。よそと比べまい。まずは、形となってよかった。信之先生にあまり相談せずに進めたので、あっという間にできて信じられない様子。

●朝顔が咲く。一昨日の夕方買って来た苗が白い花をつけた。どこに植えるか決めかねているというのに。「あさがお」が咲いたというと、信之先生も見に来た。

●昨夜『The Invisible Man』の3回目を読みながら、ドイツの「クラッシク・アインス」と言うインターネットラジオを聞いていた。リムスキー・コルサコフの「Die Sage von der Unsichtbaren Stadt Kitesch..」と読める曲がかかっていた。これは歌劇らしいが、結構いい曲。そして今朝の朝日の投書欄「目に見えないものを大切に」の記事。やたら、「目に見えない」が目に飛び込んでくる。

●花冠では、ネットで匿名、俳号を使わないようにしてもらっている。「存在のリアリティ」と「安全」が損なわれるから。匿名も、ある意味匿名をいう洋服を来た「目に見えない人」(透明人間)の感覚を帯びている。

信之先生が他の俳句結社に先駆けて「インターネット俳句センター」を1996年に立ち上げたとき、ネット上の匿名について議論した。さらに、どんな文で書くかということも議論した。匿名は使わない。俳号も使わない。ネットの向こうに実在することを確認したい。実名を使うことでこれまで、事件、事故が起きたことはない。むしろ、安全が保障されやすい傾向にある。

文(体)は、年齢層も広く、職業や経歴もさまざまな人たち、つまり、広く言えば全世界のいろんな人たちに向けての言葉。これをどんな日本語にするかは、試行錯誤。「ネット上では、文は短く、言葉は平易で丁寧に。良い点を強調し、欠点は強く言わない。」が以後のスタンスになった。ほぼこの状態が1996年の立ち上げから続いている。これは、ネットで俳句のコメントをするときの大前提。「欠点を強く言わない」は、批評の欠如にもなる。ここが悩ましいところ。明日は台風5号が小笠原諸島に近づく。


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