俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

報国時吟行/12月11日(木)

2008-12-11 23:27:05 | Weblog
俳句
 報国寺10句
竹林に踏み入るところ冬椿
竹林の千幹二千幹が冬
身にしむや竹幹の青通り来て
ざわめきてさらに激しく散る黄葉
散り止みてまた散る落葉ひたすらに
 サンショウバラ
薔薇の木のがんじからめに枯れにけり
柚子熟れて朝日が射しぬ禅の寺
冬の水ひたすら澄みて金魚飼う
禅寺に十月さくらのほつほつと
 休耕庵
小暗さに深紅の冬菊見分かたず

 宝戒寺4句
参道の萩のすっぱり刈られける
白木蓮冬芽の銀の日のまぶし
梅蕾枝垂れて届く湿る土
内陣のひがし明るき白障子

鎌倉は柚子の熟れたる黄が多し
柚子熟れて川の向こうに黄が照りぬ
水底に紅葉も鯉も谷戸の川

晴れ
○編集会議の日。花冠の創刊号はすでに発送してあるので、予定を変更して鎌倉を吟行。

○鎌倉の竹林で有名な足利氏の菩提寺である報国寺へ。信之先生、愛代さんと三人。10時に横浜駅中央改札で待ち合わせ。横須賀線逗子行きで鎌倉駅まで。
そこより、霊園行きのバスで浄明寺まで。浄明寺バス停より徒歩で報告寺まで。

報国寺は、思ったより植物が多く、規模も五山ほど大きくなく、吟行にはいい。花の寺としても紹介されているようだ。竹林には2000本の孟宗竹があり、長方形の敷石を連ね通路を作り、竹林を散策できるようにしてある。竹林の一番奥に休耕庵という茶席があり、お抹茶を一服いただく。お菓子は、椿の型の和三盆。足利氏の紋のはいった楽茶碗にふっくらと立って、結構なお服。休耕庵で、お土産に「羽根さぬき」という和三盆を買う。

行きは、バスだったが、帰りは、鎌倉駅まで徒歩。坂東観音1番の杉本寺による。この寺は鎌倉一古い寺で、本殿への石段は苔むしていて、崩れ落ちそうなため、通行止め。脇に石段があたらに作られ、本殿へお参りできるようになっている。

杉本寺を後に、萩寺として有名な天台宗宝戒寺に寄る。萩は根元から剪定され、正月を迎える準備が整いつつあった。内陣の参拝をさせていただくが、中が明るくこじんまりとしたよいお寺であった。仏様は暗くて拝顔できない。それゆえ、尊しか。梅の蕾と、白木蓮の蕾がよく付いていた。開運厄除けのお札があって、杉の木だろうか、長方形の小振りの板に、萩の花、梅の花が優雅に描かれ、欲しいくらいであった。

宝戒寺をあとに、八幡さんの前の鎌倉彫の店に寄り、若宮大路を下り、途中から、小町通りに入って、長島家の切りざんしょうを愛代さんに見せに立ち寄る。愛代さん、それを買われた。鎌倉駅から横浜駅まで行き、駅地下の喫茶店で句会。解散。
句はかなり作ったが、句会に出すために拾うと、できたものが意外と少ない。よいところだが、作句には難しい光景だったかもしれない。

○夕方からの忘年会に出席。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月9日(火) | トップ | 12月12日(金) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事